泥臭くたっていい、地道な努力を

読みやすくテンポが良い。

啓太を何度も不幸な目に合わせている。
なにより、物語のはじまる前からすでに不幸である。
両親が離婚し、父子暮らしをしてきたが四年前の二十一歳のときに他界し、一人きりとなる。勤め先の会社は二週間前に倒産。失業中である。
ダンジョンができて、稼げると思って喜んだら業者に「ただの穴」と言われて三万五千円ぼったくられようとしていた。
かなり精神状態が悪く、まともな判断ができない状態だったから、高いなと思いながらも、相手の言われるままにお金を払おうとしてしまうのだ。