人物紹介


 第一部の人物紹介



 ザイド:

 この話の主人公。現時点で十六歳。夏生まれ。

 第六階梯に達した竜神官。

 得た加護は、竜の内臓、鉤爪、鱗、吐息、従僕、咆哮。

 以前は強さと自分と竜以外への興味が薄かったが、十五歳となった日に、弱いままに死んだ前世の記憶を思い出す。

 前世の記憶を僕と呼び、今生の自分と分けて考える事で、別個のものとして扱おうとしているが、実はあまり上手くいってない。

 新たに得た知識と価値観の影響は、ザイドを少しずつ変化させていく。

 例えば以前は自分達が蛮族だという認識はなかったが、今ではそれを理解して受け入れた。

 敢えて前世の知識と価値観に身を委ね、僕としての思考を辿る事もある。


 顎の谷の長:

 第四階梯に達した竜神官にして、顎の谷の部族を纏め上げる長。

 既に自分が竜への道を歩む事は諦めているが、他の竜神官を含め、部族からの信頼は厚い。


 アメナ:

 第三階梯に達した竜神官。

 現時点で十三歳。秋生まれ。

 竜神官の中では年齢の近いザイドに懐いている。

 またザイドが集落に持ち帰った影狼の子を一頭引き取った。


 ジャミール:

 第四階梯に達した竜神官の若者。

 プライドが高く、ひねくれた所もあるが、根は優しい青年。

 強さと自分と竜以外への興味が薄いザイドを以前は嫌っていたが、最近の変化に関しては好意的に見ている。


 レイラ:

 第四階梯に達した竜神官にして子を持つ母。

 ザイドが集落に持ち帰った影狼の子を引き取った一人。


 ラシャド:

 第八階梯に達した竜神官にして、顎の谷の英雄。


 ハサムとレッサ:

 顎の谷の竜神官見習い。


 オレスとウィンプ:

 広き丘の竜神官見習い。


 ラグナ:

 第七階梯に達した竜神官にして、竜人。

 竜人は、生まれ付き頑丈な内蔵と鉤爪、鱗を備えた種族で、半竜半人の姿をしており、竜を崇める民からは竜に近い存在として特別に敬われている。

 ラグナは竜人の中でも、好んで人間と関わる事が多い物好き、変わり者。


 リジェッタ:

 竜を崇める民の一員となる前は、バーネル辺境伯家の令嬢だった少女。

 呪い使い、人間の国でいうところの魔術師でもあり、非常に博識。

 ガラシャ帝国から下されたバーネル辺境伯家の力を削ぐ為の、失敗を前提とした遠征命令に、バーネル辺境伯家の一員である自分が志願して犠牲となって領民への被害を最小限に留めようとした。

 しかしその上で遠征の参加者が生き残れる道を模索する事も諦めず、結果的に自分も含めて皆の命を救う。


 カージャ・サイル:

 バーネル辺境伯家に仕える騎士の筆頭にして、グリフォンを駆る若き天騎士。

 いと高き場所に侵入した際にザイドと交戦し、彼を敗走させた事で敬意と敵対心を抱かれているが、カージャは彼を敵としてはあまり意識をしておらず、むしろリジェッタの命を救った恩人として認識している。


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いつか竜へと続く道 らる鳥 @rarutori

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