甘えたがりの幼馴染といけない救護訓練。
「……先に上がってレッスンの準備をしているから、乙歌ちゃん、悪いけど零ちんをよろしくね!!」
茜が個人レッスンの準備のためにお風呂を後にする。
彼女のエロ可愛い水着のまあるいおしりの後ろ姿もうわのそらで見送る体たらくだ。 なんという失態か……。
露天風呂で二人の幼馴染からたわわなおっぱいサンドイッチの波状攻撃を受けて、
俺は文字通りいろいろな部分がのぼせ上がってしまった……。
身体をほぐすどころか零ちんがカッチカチになっちゃうよ、おふうっ!!
先ほどまで甘えだがりな幼馴染二人の黄色い
「れ、零お兄ちゃん大丈夫ですか!? 何か冷たい飲み物でも飲んだ方がいいかも……」
そんな俺を見かねて乙歌が声を掛けてくれた。
「あ、ありがとう乙歌、ちょっと
「ええっ、大変!? 零お兄ちゃん、ちょっと待っててください」
少し大げさに言ってしまった。でも冗談抜きで体中が熱い。頭がクラクラして目も開けられないほどだ。本当に熱が出たのかもしれない……。
乙歌が湯船から上がり足早に遠ざかるのが目を閉じた俺の耳に届いた。
彼女はあい変わらず優しいな……。
自分の心配よりまず他人を優先するのは子供の頃からまったく変わっていない。
具合の悪い俺のために冷たい飲み物でも取りに行ってくれたんだろう。
ガラガラッ、ザブ~~ン!!
勢いよく露天風呂の引き戸が開いたと思ったら、続いて大きな水音が響いた。
「きゃっ!? 冷たい……」
……これは戻ってきた乙歌の声だ、一体何をしているんだ!?
タイルの床に横たわった俺の
「零お兄ちゃん、絶対に死なないでください!! 浦島太郎の約束を忘れないで……」
俺が死ぬ!?
彼女はきっと純粋すぎるから、先ほどの俺の軽口を
「お、乙歌、俺は……」
「……零お兄ちゃん、しゃべらないでください。大丈夫ですよ、私はハンドボール部で具合の悪くなった人や怪我人の扱いには慣れてますから。熱発した際は患部を冷やすのが重要な手当です。それにはこれを身体の中で一番熱を持った部位にあてがいます……」
かぽっ!!
「はううっ……!?」
突然、俺の零ちんがタオル越しだが何かに包み込まれる感触を覚えた。
こ、この冷たい感触は何なんだ!!
たどたどしい動きでぐうりぐうりとこねくり回されてしまう。
「は、はあああっ、おふううっ!!」
俺の
ぴんっ!! と伸ばした足の指先がビクンビクンと痙攣し始める。
一体、乙歌はどんな看病をしているんだ!?
慌てて目を開いた俺の視界に飛び込んできた
スポーツで怪我や打撲をアイシングする時に使う
乙歌は自らの可愛いお手々で一生懸命俺にあてがっていたんだ。
確かに俺の身体で一番熱を帯びた部位、ある意味的確すぎる看病だ。
コレがホントのお手当て……。 なんちゃって!!
ていうか大喜利してる場合か、俺は!!
あああああっ、俺の零ちんが、んんっ!? ギモチイイッ!!
お、乙歌っ、助けた亀さんを弄っちゃ駄目ぇ、昔話みたいにいじめないと
俺の浦島太郎が竜宮城にいけなくなっちゃうよぉ!!
「おとっ、乙歌っ!! ソレはこねくり回しちゃ駄目だ、手をとめてぇ!!」
「はっ!? れ、零お兄ちゃん、ごめんなさい。どうしたらいいの……」
俺の悲鳴に動揺して氷嚢を手にしたまま、乙歌が右往左往する。
次の瞬間、氷嚢のフタが外れ、上部の丸い穴に俺の零ちんが
ずっぽしハマってしまった、なんというシンデレラフィット!?
氷嚢の中身はアイスジェルが入っている、俺の零ちんとドッキングして、
期せずして冷たい
けっして乙歌のせいではないが、氷嚢の使い方としては世界一お馬鹿な使用法だ。
俺は目を白黒させて悶絶するしかなかった……。
ああ零ちん、このまま氷嚢で
押し寄せる波に
以前、乙歌から言われた言葉を頭に思い浮かべる……。
『零お兄ちゃんのこと、乙歌が絶対に守るから!!』
このまま零ちんは
☆☆☆お礼・お願い☆☆☆
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
すこしでも面白いと思っていただけましたら、
レビューの星☆☆☆でご評価頂けたら嬉しいです。
皆様の応援が作者のモチベーションアップにつながり、
ごにゅごにょな場面描写の切れあじが
さらに鋭くなります(謎)
何卒☆応援をよろしくお願いいたします<(_ _)>
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます