第5話 冬祭り開催
冬祭りが開催され、四人は商店街の室内の一室にいます。
そこにはサンタ服を着た三人組がいます。
「みんな受付についたねー?」
じょむちゃんが聞くと、
「まだはっぺちゃんが来ていませーん!」
にゃろんちゃんが手をピンと上げて返事します。
それで三人が遠くを見ると、はっぺちゃんが顔だけ覗かせて恥ずかしそうにしています。
「これで受付しないとダメ?」
はっぺちゃんが顔を赤らめて聞いています。
「もちろん!」
ともちゃんが笑顔で返します。
言われてはっぺちゃんは恥ずかしがりながら表に出てきます。
サンタ服にミニスカの衣装でミニスカの衣装を抑えながら少しずつ三人に近付いてきます。
「きゃーー! 似合ってるーー!」
にょろんちゃんが少し興奮気味ではっぺちゃんを見ています。
「その……恥ずかしいよ……見えそうで」
「大丈夫よ! 受付だと前板あるから見えないし、もし見るような変態が居れば……」
じょむちゃんはトマトのぬいぐるみを持って、
「こうだから」
トマトのぬいぐるみが握り潰されてプシャっと潰れる。
「その時は私も手伝うよ」
じょむちゃんとともちゃんは圧のかかった満面の笑みを浮かべて言っています。
「絶対潰すって意志は凄い感じました」
はっぺちゃんが少し怖がりながら答えます。
「大丈夫よー。 ちゃんと街のみんながそういう事ならないようにちゃんと見張ってくれてるから」
にょろんちゃんが心配事をフォローするかのように言います。
「じゃあみんな作った物を確認しましょうか! にょろんちゃんが作ったミニスカサンタ衣装はみんな着てるから次のいこう!」
じょむちゃんがそう言うと、はっぺちゃんが四つの帽子を持ってきた。
「私はみんなの帽子を作ってきたよ! それと帽子の先に一工夫加えてあるの」
はっぺちゃんが帽子の先を指すと、それぞれの帽子にサンタ帽、服、ブーツ、サンタとそれぞれのポンポン型の形が付いている。
「みんなの担当している形に合わせて帽子作ってきたの。 じょむちゃんがサンタ、にょろんちゃんが服、ともちゃんがブーツ、私がサンタ帽って感じで」
それを聞いて、三人は目を輝かせて帽子を見ています。
「凄い! これかわいい! このブーツの付いてるの私の!? すっごい良い!」
ともちゃんが凄い気に入って、帽子を持ってはしゃいでいます。
「これでみんなの帽子をデザインしてたの。 気に入ってくれた?」
はっぺちゃんの問いに、三人は目を輝かせて頷いています。
「じゃあ次は私だね」
ともちゃんはブーツを指差して言います。
「このブーツはみんなのサイズを合わせて耐久性を高くしたの。 このブーツで走り回っても大丈夫よ」
それを聞いて、じょむちゃんが試しに走り回って見ます。
「凄い! 靴のズレも感じないし、動きやすい! 凄い合う!」
「みんなのサイズに合わして調整してるからそれぞれで動きやすい態勢が取れるの!」
じょむちゃんが喜んで走り回っています。
じょむちゃんが走り終わると、喜んだ様子で三人の場所に戻っていきます。
「喜んでもらえたようで何より」
じょむちゃんの喜んだ様子でともちゃんはとても満足そうです。
「じゃあ最後に私のね!」
じょむちゃんは小っちゃい袋を持ち出して、中身を取り出します。
そこから四つのサンタが出てきました。
そのサンタさんはじょむちゃん、にょろんちゃん、ともちゃん、はっぺちゃんをモデルとしたサンタさんでした。
そして、じょむちゃんは自分のサンタを持って食べました。
「これ砂糖菓子で作ってきたの。 凄く美味しくできたの!」
みんなはそれぞれのサンタ菓子を食べます。
「あ! これ美味しい!」
にょろんちゃんが嬉しそうに食べています。
「これ作るのに素材頼んで大量に作ってきたの! 街のみんなに配れる量ちゃんと用意してきたよ!」
じょむちゃんはそう言って後ろから大量の小袋を持ってきました。
「この小袋に四人のサンタ菓子が入っているの。 みんなに配れるように小分けもしてきたよ!」
透明の袋の中には四人をモデルにしたサンタ菓子がかわいく並んで入っていました。
「これかわいい! もっと欲しい!」
にょろんちゃんが欲しがっているが、
「ダーメ! みんなに配るのだからちゃんと置いとくの!」
しょむちゃんがサッと取り上げました。
「ちゃんとみんなの分も置いてるから終わったらみんなで食べよう♪」
それを聞いてみんな笑顔になって祭りの受付を行いました。
祭りの入り口となる受付でかわいい四人組のサンタさんがいます。
そこでは子供達からサンタ衣装とサンタ菓子で喜ばれて、大人の人達からもかわいい受付さんがいると皆にとても好評でした。
受付が終わると、街の主催のおじさんがやってきました。
「四人共ありがとう! 凄いかわいい言われてたね、 凄く助かったよ」
「こちらこそありがとうございます! とてもいい体験になりました!」
はっぺちゃんが言って、四人が頭を下げました。
「凄い盛り上がって良かったよ。 これはお礼」
そう言っておじさんが四人に封筒を渡しました。
そして、もう一枚もセットで四人に渡しました。
それはお祭りの券で割引ができるというものでした。
「みんなも楽しんでこないと! せっかくの祭りなんだからね。 後はこっちでやるから」
それを聞いて四人は喜んで祭りに行こうとすると、
「ちょっと待ってくれい! みんなの写真を撮ろう! このかわいい姿は収めておきたいからね!」
そこでおじさんは四人を写真に収めます。
「後で写真はプリントして渡すからね。 遠慮せずに遊んできてね。 今日はみんながサンタさんなのだから」
そして、四人のサンタは祭りを楽しみに出かけました。
もちろんサンタさんから色々貰うために。
今日はみんながサンタさんなのです。
冬祭りのサンタ菓子 トマトも柄 @lazily
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