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学校の時間にルークに呼び出されてまた来たがいい加減顔パスされてほしい。ランキング二位だぞ。
「よっカノン」
「お前は元気そうだなルーク。お前は暇か」
「そういうお前は護衛任務に通常任務大変だな」
「それより要件を早く」
「あぁそうだ。大変な計画が実行されるらしい」
「大変な計画?」
ルークの話がとても長かったのでめっちゃ要約するとうちの大臣を一斉虐殺する計画だ。それによりうちの国の機能を低下させるつもりらしい。
「で、俺らがすることは?」
「変わらず上の依頼を待つだけだ。大臣を殺す。スパイなどを殺す。情報を殺す。敵国に侵入する」
「ふ~ん。で、俺にどうしろと」
「おそらくこれはイロハに関係しているんだ。だから、お前にも協力してほしい」
「あぁそれが俺ら殺爆の使命だからな」
「あっそれと、この剣はナンバーズと上だけの秘密だ」
「俺らで警戒だけしろってことか」
ルークはうなずき帰っていった。呼び出しておいて先に帰るのだけはいつもやめてほしい。
その後本部で少し訓練をして家に帰った。
「おかえりカノン」
「もう帰っていたのかカナ。ちょっと座ってくれ。話したいことがある」
勉強をしていたカナをソファーをに座らせる。
「カナにはこの一週間以内に初任務に出てもらう。それは、人を殺すということだ。一つ勘違いしないでもらいたいことだが殺すのはこの世界に必要のない人物だ」
「捕まったりしないの?」
「まぁサツに捕まったら終わりだな。まず殺す前に拳銃持ってる時点で犯罪だぞ?第一捕まることはほぼない。なにせ本部がきちんと証拠隠滅をしてくれる。だから安心してほしい」
「うん。わかった」
そう言ってカナは部屋に戻っていった。
「ふぅ。少し覚悟がついたかな?これで死亡率は少し下がったかな。初任務か。懐かしいな。あれは8年前だったかな」
古い記憶を思い出す。あれはまだイロハと一緒に暮らしていた時だ。俺が弟子となってすぐ。ルークはまだいない。
「ねぇイロハ!人を殺して大丈夫なの?」
「うーん。大丈夫だよ。殺すのは悪い人。カノンももっと強くなればわかるよ。それよりどうしたの?早く寝なきゃ」
「大丈夫だよ。少しワクワクしてるだけ」
「しっかり訓練通りにやればなんとかなる。それと、少し緊張感を持てカノン」
しかし、この初任務では予想外が続いた。
「多すぎる」
先週までの情報ではボディーガードは数人程度だ。それに比べて今日は十倍はいた。
「いいか?カノン。私があの照明を壊す。そしたら近づいて殺してくれ。そしてすぐ退避だ」
「わかった」
イロハが拳銃で照明を撃ち落とし真っ暗になった。
俺は訓練で暗闇になれてるため目がすぐ慣れた。
俺はそのままターゲットの首をナイフを切りすぐに退避した。
すぐに別の非常用の電気が付き明かりが戻った。
「嘘だ!」
部屋にあるはずの死体がなかった。でも確かに首を切った感触があった。
「カノン。とりあえず退避よ」
イロハが声を上げ予定通りの道で退避を始めた。
だが、その時には遅かった。
「ふっ。邪魔ものが入ってきたと思ったら俺を殺そうとはな。やはり用心棒を雇っておいて正解だった」
俺たちの目の前にターゲットが現れた。しかもその手には明らかに何人もの人を殺したような刀が握られていた。刀の柄には血がついていて拭いてもとれなさそうだ。
「カノン。逃げなさい。私なら大丈夫だから」
「俺の依頼だから俺にやらせてよ」
「だめよ。こいつは元軍人。しかも、この国で一番殺したと言われた人物よ」
そう話してる間にターゲットは俺に向かって突撃してきた。
首に向けて突きつけられた刀をナイフでなんとか止めたがその威力を受け止めきれずに吹き飛ばされた。流石に6歳の体では無理だった。
「カノン!」
「なんとか大丈夫。それより」
イロハが拳銃を突きつけうった。
「爆破!」
イロハの弾丸がイロハの声に反応し途中で爆発した。
「ぐっ」
ターゲットは、爆発に直撃したはずだったが、少し苦しそうな顔をして怪我は何もなかった。
「像ですら手足がもげて吹き飛ぶ威力だぞ!」
この弾丸は他のとは違うのだ。それを簡単に受け止めやがって。
「この!」
俺が無理して体を動かして首を狙う。
「無駄だよ」
俺の右手を刀で簡単に落としてきた。もちろんそのままの意味だ。
俺の右手にはいままでに受けたことのないような痛みが襲った。
「いったーーーーーー」
その後俺は気絶をした。
俺が目を覚ました時には全てが終わっていた。イロハが何とかしてターゲットを殺し俺を殺爆直属の医者のところまで連れていき腕をつながれた。
俺がこのようなことになったのは俺の油断もあった。確かな余裕があったのだ。
殺し屋が目標を守って何が悪い? 宵崎佳音 @kanon102
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