1-13-13
「あーーーー」
急に奏が声を上げた。
カナではなんでもないといい。自分の席についた。
そして、いつも通りの授業が始まった。
「えーだから、こうなって・・・」
この教師の話はいつも長い。そして、俺はいつもこの時間にいつも整理することにしている。
イロハのことや、奏のことなど色々。しかし、俺は今日別に考えることがあった。なぜ急に奏が叫んだのか。奏の性格上、急に叫ぶような人ではない。
まずはその時何があったかを考えよう。確か、その時俺は天と話していたな。
そしたら急に叫んだんだよな。
「・い。おい。佳音!おい。佳音」
「あっはい」
考えていたことに集中しすぎて、先生の話を聞こえていなかった。
「お前話聞いていたのか?まぁいい。ここを解いてくれ」
俺は先生に言われた問題を前に出て黒板に答えを書き込んでいく。
「あっ忘れてた。佳音。途中式を書いてくれるとたすかる」
めんどくさいことに答えだけではだめといわれてしまった。
仕方なく、途中式も書き込み、席についた。
まぁ当たり前のようにこたえはあっていた。
そして、俺は考え事に戻った。
確か、あの時奏は天をみて叫んでいたよな。
まさかな。ちっ仕方ない。一応打開策をうっておくか。俺は、グッズの能力を使い。奏の一時間の記憶を俺の都合のいいようにかえた。
★☆★
そして、その日の学校が終わり私は生徒会室に向かった。
「あれ?副会長。どうしました」
「あぁ奏ちゃんか。いやそれがさ。生徒会室の鍵って詩乃がもっているだろ?しかし、今日あいつ休みだからさ。今日は無しなんだ。それを伝えるために待っていたんだ」
この人は副会長の北川蓮先輩。詩乃先輩は生徒会長。先生からの信頼もあつく鍵を預かっている。
しかし、体調を崩しやすくて、こうしてたまに仕事がなくなる。ちなみに私の仕事は副議長である。
「それじゃあ私帰りますね。部活もないですし」
今日は珍しく早く帰れることになった。
「ただいま~。あれカノンいたんだ」
「いや逆に俺がいなかったら部屋が開かないだろ」
「確かにそうだね」
部屋に荷物を置き、カノンが話があると言ってリビングに呼び出された。
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