勝手にしろよ

殊更病める真夜中に

懐かしい人達のことを思い並べる

誰も知らないあの日のこと

忘れられないあの日々のこと


誰かしら何か欠けてるもんで

それをお互い埋めようとしてた

その穴を埋める何かを二人で探した

散らばったピースを探すのは温かかった


結局穴を埋める「何か」が見つからなかったから

今僕の隣には誰もいない

誰かの「何か」を埋められる存在ではなかった

そう考えたら虚しくもなるけど


過ぎ去った人の事を未だに思い返し

「痛え」と笑うならそれでいい

「メンヘラだ」って笑うならそれでいい

そう言う奴は大抵僕を知らない人だけだから


捨てられなかった手紙を開いて溜息吐いて

たらればばかりが溢れ出す

間違いなくそこに幸せはあったのだ

それを手に出来るほど僕は出来てなかっただけで


殊更病める真夜中に

過ぎ去った人の未来を祈念する

「優しい人」だと思うなら勝手にしてくれ

「痛え奴だ」と笑うもまた同じく


僕にとっては手にしえなかった過去への懺悔で

そう出来なかったただの自責でしかない

「また次があるさ」の次はきっとない

だからここに感傷を置いとくよ

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