勝手にしろよ
殊更病める真夜中に
懐かしい人達のことを思い並べる
誰も知らないあの日のこと
忘れられないあの日々のこと
誰かしら何か欠けてるもんで
それをお互い埋めようとしてた
その穴を埋める何かを二人で探した
散らばったピースを探すのは温かかった
結局穴を埋める「何か」が見つからなかったから
今僕の隣には誰もいない
誰かの「何か」を埋められる存在ではなかった
そう考えたら虚しくもなるけど
過ぎ去った人の事を未だに思い返し
「痛え」と笑うならそれでいい
「メンヘラだ」って笑うならそれでいい
そう言う奴は大抵僕を知らない人だけだから
捨てられなかった手紙を開いて溜息吐いて
たらればばかりが溢れ出す
間違いなくそこに幸せはあったのだ
それを手に出来るほど僕は出来てなかっただけで
殊更病める真夜中に
過ぎ去った人の未来を祈念する
「優しい人」だと思うなら勝手にしてくれ
「痛え奴だ」と笑うもまた同じく
僕にとっては手にしえなかった過去への懺悔で
そう出来なかったただの自責でしかない
「また次があるさ」の次はきっとない
だからここに感傷を置いとくよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます