XX

言いたい事も言えなくなった

そうなったのはいつからだろう

大好きだったあの人と離れてからかな

いやそれとも誰かに出会う前だったからかも


嘘をつくことが逃げる常套手段だった

努力したって無様に上に潰されて

続ける事が何かを成し得たのなら

今でも嘘をついちゃいないよ


「嘘は泥棒の始まりだ」って言うけどさ

少なからずそうしないと逃げられない事はある

罪にならなきゃそうしたって良いじゃないか

君を殺すよりはよっぽど軽罪だから


それでも立ち向かおうとする君は立派だ

それは僻みでもなんでもない

けどそんな君に明日はあるのか

僕は心配でたまらないよ


辛い時は泣いたらいいよ

というか辛い時こそ泣くべきだ

そうでもしないと辛い時に泣けなくなる

泣けなくて惨めになるよりよっぽどマシだ


君の一日は君のためにある

昨日を無駄だと思ったら今までが無駄になるから

せめて昨日を恨まないように生きたいよな

せっかく君が築いた1ページなんだから


良いか悪いかは他人が決めることじゃない

もしかしたら僕らが決めることでもないのかも

それでも笑って今日を終えられるのなら

数少ない僕らの「幸せ」なのかもな

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