第41話 幕間
《エピローグ》
「これから長い付き合いになりそうだね。よろしくね、親友さん」
「女の友情なんて、咲き誇るヒマワリが枯れ果てるまで保てるかしら?」
「簡単に散っちゃうよねぇ~。月下美人より脆く儚いのは確かかな?」
「言っとくけど、高陽田はプー太郎のオマケだから。お間抜けのオマケ。わたしに絡んでも、いつもようにチヤホヤされると思わないでちょうだい」
「それは望むところだね。六花ちゃんが先に親友宣言した真意を教えてほしいな」
「プー太郎は、あんたみたいな奴の猫なで声にころっと騙されるでしょ。排除するにはしぶといし、それなら近くにいてくれた方が監視は容易なわけ。それだけよ」
「六花にゃんが怖いのにゃぁ~。熊野くんに、相談するでねこ!」
「――は?」
「もう、本気で怒っちゃダメだよ? とんでもない美人さんなんだから、ウソでも笑顔を添えた方がお得だよ。それとも、熊野くんにずっと助けてもらうつもりかな?」
「いつまでも、おんぶに抱っことはいかないでしょ。わたしが孤高と揶揄されるのは自業自得よ。高陽田が、みんなの人気者として踊っているようにね」
「仮面舞踏会の招待状は、ひっきりなしかなぁ~。断り切れないあたしの弱さだね」
「わたしが破り捨ててあげましょうか? 赤子の手は捻るものね」
「あたしは2人組作る時に協力しようかな? 1年2組は団結力が魅力だから」
「ふふふふふ!」
「あはははは!」
「これから良い関係が築けそうで安心したわ」
「伸びしろと将来性が溢れてるかな?」
「とんだ拡張性ね。初期から決壊寸前、プー太郎の力量が問われるじゃない」
「熊野くん、責任重大だなぁ~。フラットな距離感で、寄り添うのが得意と嘯いたのが仇になったね」
「真の友情が芽生えるか、お互い見届けましょうか。徒労に帰す瞬間を」
「うんうん。もちろん、あたしと六花ちゃんは親友だから!」
<完>
ともだちレンタル~サブスク解禁したら、なぜか学校の美少女にこぞって指名されました~ 金魚鉢 @kingyobachi
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