第117話 VSゼイラ……ネルベイラ攻略戦

「――先祖返りって知ってるか?」


 人の気配のまるでない都市の街路にて。ゼイラは不敵な笑みを浮かべ、言う。


 かつては大勢の人たちが行き来し、賑わっていた大都市の中心部にある大きな通り。今やそこにあるのは寂れた建物と、俺が殺した魔族の多数の遺体が道に転がるばかり。そんな殺伐とした都市内の光景の中で、ゼイラの殺意と圧力が増してくる。


 ゼイラはもともと身長が高く、体格の良い体をしている。だから一般的な女性と比較するなら大柄な体の持ち主だ。


 そんな彼女の体が、一段と大きく、そして強靭になっている気がした。


 メキメキと筋肉が盛り上がる音がする。血管が太くなり、熱気を帯びて汗が溢れ、体重が重くなっている。


 あの女性らしい柔らかな肌が強張り、まるで竜のような鱗へと変貌し始める。


 ゼイラは語り、続ける。


「1000年以上昔の話だ。かつて大陸で破壊と殺戮の限りを尽くしていた竜魔人がいた」


 その話なら聞いたことがある。


 確か竜魔人ラグ・ガンバイル。竜の血を引く殺戮の化身。誰よりも強く、そして誰よりも血に飢えていた竜魔人はあらゆる生命を殺し、破壊し、暴虐の限りを尽くしたという。その圧倒的な暴力を前に生きる者すべてが恐怖した、らしい。


 ゼイラは先祖返りと言っていた。


 先祖返りとは先祖の遺伝的な特徴が現れること――


 ま、まさか!ゼイラはラグ・ガンバイルの先祖がえ……


「あの破壊の化身とまで言われた竜魔人ラグ・ガンバイルを腹上死させた伝説の七大サキュバスが一人――色欲のシフォンちゃんッ!!!実は彼女、アタシのご先祖様なんだよね」


 ……ふむ。どうやら思い違いをしたようだ。


 へ、へえー。あの最強最悪の災厄だったラグ・ガンバイルさんがなんで死んだのか歴史上の最大の謎だったのだが、なるほど、腹上死だったのか!それなら納得!


「アタシの親ってさ、普通の農夫なんだぜ?でもアタシだけが全然違う生き物だった――アタシはさ、シフォンちゃんの先祖返り。シフォンちゃんの能力を受け継いでいるんだよ」


 滔々と語るゼイラを見て、俺は思う。


 ……そっか。シフォンちゃんの先祖返りなのか。それは親御さんもビックリしただろうな。


 そんな彼女の身の上話を聞いた上で改めてゼイラを見る。


 野性的だが、非常に魅力的な顔をしている美顔の女。その体は生命力に満ち満ちていて、豊満ながらも力強さを感じさせる。


 手足には筋肉と脂肪がバランスよくついていて、しなやかだ。腰まわりは細いのに、胸と尻は大きく、キツい革鎧を下から盛り上げる乳房のせいで色気のある谷間ができている。


 本当に男の情欲を煽るような、色気の塊みたいな女だ。サキュバスが先祖にいるならそれも納得か。


「良い女だと思っていたが、それでか」


「ああ。でもアタシがシフォンちゃんから受け継いだのはこのエロい体だけじゃないぜ?」


 へへ、と獰猛な笑みを浮かべるゼイラ。彼女は続けて言う。


「シフォンちゃんはただのサキュバスじゃないぜ?搾取した男の力を体内に取り込んで自分の力に変える――わかるな?」


 ――シフォンちゃんの力は未だに健在だぜ……とご先祖様について意気揚々に語るゼイラ。


 ドクン、ドクン――相変わらずゼイラの体の変貌は止まらない。


 綺麗だった肌は艶めかしい鱗へと変貌し、筋肉が膨れ上がり、爪は鋭くなる。


 獰猛な笑みを浮かべれば、その口には牙が生えていた。


 体の形が変貌を遂げ、ついに瞳は爬虫類を思わせる有鱗目になる。


「アタシさあ――本当に嬉しいんだよね」


 ゼイラの声の質が一段と高く、圧のある声質になる。


「だって今の世界に竜魔人と戦える人間なんていないだろ?アタシより強い人間がさ、いなくてさ、本当に困ってたんだよね」


 アハ、と嬉しそうな笑みを浮かべるゼイラ。


 口元が裂けるような笑み。色っぽくも殺意に満ち溢れた笑顔。


 やる気である。ゼイラは本当に全力で戦いたいらしい。


 強い圧を感じる。その根源はゼイラからやってくる。力が凝縮され、一点に集約されている。


 変貌を遂げれば遂げるほどにゼイラの力が増大している気がする。これが竜魔人を取り込んだサキュバス、シフォンちゃんの力だというのか?


 サキュバスって凄いんだな!ただのエッチな淫魔だと思ってた!


 ――?あれ、こいつ魔王並みに強くなってね?


「あのさ、もしかしてゼイラってさ、魔王とか倒せる?」


「知らね。興味ねえし。アタシ、弱い奴とかどうでもいいし。――さあリューク、やるぜ!」


 ドンッと空気が爆ぜる音がする。その瞬間、ゼイラが視界から消える。と同時に腹にとんでもない衝撃が来た。


 ――こいつ、いつの間に?


 ぜんぜん見えなかった。その動きに目が追いつかない。


 ゼイラは一瞬で距離を詰めると、俺の腹に拳を叩き込んできた。


「うっらあッ!」


 腰の重心は低く、力を込めた右手による一撃。その強烈な一撃を叩き込まれ、俺はといえば破壊の衝動のままに思いっきり後ろへと吹っ飛ばされた。


 ドンドンドン!――と破壊音が連続して響く。吹っ飛ばされた衝撃で建物に衝突し、その度に建物の方が破壊されていった。


 一体どれぐらい吹っ飛ばされたのか。どこかの民家にぶつかった俺は瓦礫の中で横たわる。天井を見上げれば、天井がない。そこには空があるだけだ。


 どうやら家にぶつかった衝撃で色々とぶっ壊れたようだ。


「はあ。とんでもない一撃だな。普通なら死んでるぞ」


「へへ。でも生きてるじゃねえか」


 瓦礫を払いのけて起き上がると、ゼイラがいつの間にかそこにいた。彼女は俺が無事な姿を見て、とても嬉しそうだ。


 その姿は、もはや人間ではない。


 皮膚は竜の鱗へと変質し、指からは獰猛な爪が生える。身長がやや伸び、筋骨はより強靭で、しなやかだ。


 そして目が人のそれではない。竜の目。


 ――これが竜魔人って奴か?


 明らかに人を越えてる強さだ。


「ショックだぜ。今の本気の一撃だぜ?なのに無傷って……リューク、お前、本当に強いな。最高だぜ💓」


 ――さあ、本気でやろうぜ、とゼイラは死闘を誘う。


 ……はあ。困るな。今もこうしてる間にさ、ルワナは寝取られてるんだよ?一刻も早く王宮を制圧して、ジンライドよりも先に都市を奪還しないと、ルワナが悲しむ。というか寝取られ損だよ。なんだよ?それ?まるで寝取られ得があるみたいだな。


 あってたまるか。


 かといって、本当に本気で戦っていいのか?


 今の一撃。本人も言うぐらいだし、ガチでゼイラの本気の一発だ。


 とんでもない威力であることに間違いはない。しかし、俺は余裕で耐えられた。


 痛みとかまるで無いし、なんなら傷もついていない。そう、マジのガチでノーダメージなのだ。ただ勢いに乗って吹っ飛ばされただけである。吹き飛び損である。


 ――やっぱダメだな。本気を出すのは無しで。


「……?なんのつもりだ?」


 今まで機嫌の良さそうだったゼイラの表情が硬くなる。


 俺はといえば、殴られた時ですら手放さなかった大剣と槍を地面に置いた。


「なにって……武器があったら卑怯だろ?」


「アタシは全然構わないが?」


「いや、俺が構うし」


「……アタシのこと、舐めてるの?」


「昨夜、舐め合った仲だろ?」


「チッ……後悔させてやるよ!」


 舌打ちをするゼイラ。どうやらガチでキレたらしい。一瞬で距離を詰めると、右足を振り上げて俺の頭部を狙ってくる。彼女の魅惑的な太ももが眼前に迫ってきた。


 ドンッと激しい衝撃音。これ、本当に人間同士の戦いで出て良い音か?っという疑問が生じるほどの激しい音が響いた。


 ただ、前回と違って今回はちゃんと腰に力を入れて踏ん張ったので、吹き飛ばずに済んだ。ふぅ、やっぱり準備は大事だね。


「どうだ!……って硬ってえ……くっそ、次いくぞ!」


「ああ、いいぞ。どんどんかかってこい。全部受け止めてやる」


 顔、腹、股間、足、背中……立て続けにゼイラの高速かつ強力な攻撃が続けて行われる。


 その度に体に衝撃が走る。もはやサンドバック状態である。しかし衝撃こそあれ痛みは感じない。


「オラ!」


 激しい衝突音。しかし無傷だ。


「ウラ!」


 拳による鋭い尽き。しかし無傷だ。


「コノ!」


 両手で頭を掴まれ、そのまま飛び膝蹴り。しかし俺はやはり無傷で、ダメージを負わない。


「ちっくしょ!どうなってんだよ!この……」


「よし、捕まえた」


「あ、しまった!」


 いくら強いといっても流石に体力には限界があるのだろう。今まで目にも負えないほど高速で動いていたゼイラ。しかし体力を使い切ったのか、ようやくそのスピードに陰りが見えてきた。


 その隙をついてゼイラの右腕を捕まえる。といっても痛みを与えないように、ソフトタッチで優しく捕まえたつもりだ。


「クソ!離せ!この!オラ!」


 もちろん、ゼイラは全力で抵抗する。右手を引っ張ったり、足で俺を蹴ったりと、常人であれば確実に死ぬような攻撃をする。


 しかし叩いても蹴ってもビクともしない。その戦力差を前にゼイラの表情は…


「あは💓」


 なんだか嬉しそうだった。


 こいつ、本当に負けて嬉しいんだな。


 それもただの負けじゃない。全力を尽くして、その上を行く圧倒的な力の前で負けたい。それがゼイラの性癖か。


「へ、へへ、マジかよ。全力出したのに、ぜんぜん勝てねえ……敵わなえよ……へ、へへ💓やっぱすげえぜ…お前……ふふ、へへ……で?どうするんだよ?作戦中に上官を攻撃するような反逆者だぜ?とんでもねえ罰を与えないとダメ、だよな💓」


 ふむ。なるほど。確かに言われてみればそうかもな。


 かといって、今の俺にはそんなことをしている時間的余裕がない。だって今も頭の中には、


『あん💓…あん💓……リューク、急いで……でないとボク……ん💓そ、そこはダメだよ!ダメだって!……あん💓』


 ルワナが間男の魔の手によって堕ちてしまいそうなのだ。


 反逆者のゼイラをわからせる必要はあるが、かといって作戦を中断するわけにもいかない。


 こうなったら――よし。やるか。


「竜魔人の力が使えるらしいな。――ってことはちょっとやそっとじゃ壊れないな?」


「え?……!…へへ💓おいおい、どんだけ激しいことするつもりなんだ?でもいいぜ。アタシは負けたからな。どんな目に遭っても受け入れるぜ?」


 一体なにを勘違いしたのか知らないが、とても好色な顔をするゼイラ。彼女の頭にはもはや戦闘よりも別のことで支配されているらしい。


「ああ、悪いメスガキにはお仕置きが必要だもんな!おらッ!飛んでけや!」


「ふえ?え、ぎゃあああああああああ!」


「ひゃっほお!さっすが竜魔人だぜ!よく飛ぶぜ!」


 俺はゼイラの右手を掴んだまま思いっきり振りかぶり、ぶん投げた。


 もちろん、ゼイラが死なないように手加減はしている。しかしあの強さならまあ建物にぶつかっても平気だろうよ。


 ドン、ドン、ドン!


 一直線に飛んでいくゼイラ。建物に衝突する度に破壊の音が響く。それでも勢いは殺されず、ぐんぐんと距離を飛ばしてついにはネルベイラの中央。王宮まで辿り着く。


 俺はといえば、ぶん投げたゼイラを追って高速で都市を走り抜ける。やがてゼイラが落ちた場所に到着する。


 そこには――先攻していたジンライドの兵士たちと魔族軍の兵による戦闘が行われていた。


「うお!」

「なんだ!なんか飛んできたぞ!」

「え、人間?いやあの鱗……魔族か?」

「わからねえ。新種か?」

「え、どうする?倒した方が良いのか?」


 混乱するジンライド軍の兵士たち。


 他方で魔族軍も、


「な、なんだ!アレはなんだ!」

「わからねえ…わからねえが…すっげえ良い女だな」

「あの鱗の皮膚、たまらねえな。今すぐぶち込みてえ」


 ゼイラの現在の姿は竜魔人の鱗が覆う人外の見た目だ。人には異形に映るが、魔族には良い女に見えるらしい。


 まあ誰にも渡さないがな。


 派手に地面へと落ちたゼイラ。しかし特に傷はなさそうで、むくりと立ち上がるとこちらを睨む。


「いってぇ。クソ、何しやがんだ!」


「戦闘再開だ。いくぞ!」


「上等だ!かかってこいや!」


 俺とゼイラの戦闘が再び始まる。その前に一言、ジンライド軍に向けて言う。


「こいつはとても危険な、その、あの、例の危険な奴だ!すごく危険なのでここは危険だ!お前たちに危険な目に遭わすわけにはいかない!下がってろ!」


「あ、あの黒いオーラはネトラレイスキーだ!」

「ネトラレイスキー殿がなぜここに?」

「そんなの決まってるだろ!魔王並みに危険な奴が出たってことだ!あいつがきっとそうなんだろ!」

「え?そんな奴がいるって聞いてない…」

「知るか!とにかく一旦撤退するぞ!」

「いや、それはマズイって!撤退したらガルビア司令にお仕置きされる…」

「……実は俺、あの人のお仕置き、好きなんだよね」

「ネトラレイスキー卿!あとは任せました!――撤退だ!」


 流石、傭兵国家と言われるだけあってジンライドの軍人は判断が早いな。一度撤退だと決めると、ジンライドの兵はすぐに引いて戦線を離れていった。


 残されたのは俺とゼイラ、そして突然の事態に呆然とする魔族軍の兵のみ。


「え?」

「あの女、味方なの?」

「あんな良い女、俺たちの軍にいたかな?」

「もしかして北からの援軍か?」

「た、助かった!正直きつかぐぎゃあ!」


「あ?お前らなんて知るか!ぐだぐだ言って邪魔するとぶっ殺すぞ!」


 味方だと勘違いしたのか、魔族の兵がゼイラに近寄る。するとゼイラは回転蹴りを魔族の頭部へと食らわせた。


 竜魔人の力で増強されたゼイラの蹴りはとても強く、一撃で魔族の頭部から上が破壊され、血の噴水が現れる。


「うげ!」

「こいつ、味方じゃねえぞ!」

「こ、殺せ!今すぐ殺せ!」


「ああッ!俺の女に手を出すんじゃねえ!」


 もちろん、今のゼイラが魔族に遅れを取るなんて微塵も思っていない。だが、俺の女に手を出されるのかと思うと自然と頭に怒りが湧き、つい魔族の顔面に拳を叩き込んでしまう。


「ばがあ!」


 その一撃で魔族の顔面は潰れ、地面へと倒れ落ちていった。


 そして再び開戦の火蓋が切られる。


「死ねやクソ魔族が!」

「この薄汚ねえ魔族がよ、ぶっ殺すぞ!」


 ゼイラは魔族を殺し、俺もまた魔族を殺す。


「うぎゃあ!」

「ひええ!」

「こいつらめちゃくちゃつよぶがあ!」


 ミルアドの王宮を前にして魔族たちの悲鳴が次々と鳴る。現場は血で染まり、肉片が飛び散る。


 やがて戦場より魔族が一掃されると、「へへ」とゼイラの笑みが零れる。


「た、楽しい……本気で戦うって楽しいぜ。さあ続きだ!」


 高速で距離を詰め、一瞬で眼前に迫るゼイラ。その拳は俺の顔面を狙っている。


 戦い続けることでようやくゼイラの動きに目が慣れてきた。


 俺はその拳を優しく受け止める。


「な!……チッ!次いくぞオラッ!」


 渾身の一撃を防がれたことで怒りが増したのか、連続で拳を殴り込んでくる。高速かつ強力な攻撃だが、次々と眼前に迫るすべての拳を優しくキャッチするように俺は受け止めた。


「バカにしてるのか!」


「しょうがないだろ。怪我したらどうする?」


「そういうのをバカにしてるって言ってんだ、よッ!」


 そして左足を軸に回転蹴りをするゼイラ。その鋭い蹴りを脇腹に受けると、そのままゼイラの太ももを腋で挟んで拘束する。


「クソ!またかよ!この死ね!死ね!」


「はは、そんな一撃じゃ死なないぞ?ほら、王宮まで行くぞ!」


 ゼイラは拘束されてない方の足でガンガンと俺を蹴りつけてくる。しかし衝撃こそあれ、ダメージはない。


 やがてもう片方の太ももを腋で挟んで拘束すると、そのまま回転。ぐんぐんと回転の勢いを増してから、そのまま腋を放して王宮へとゼイラを飛ばす。


「ってまたかよおおおお!」


 そんな悲鳴を出すが、今回は前回と違って勢いは弱めだ。王宮の壁にドンと衝突すれば、壁をぶち抜くだけでそれ以上は飛ばない。


 ふむ。だんだん手加減ができるようになってきたな。そろそろ加護の使い方も覚えてきた。


 さて。そろそろ終わらせないとな。でないと――


 ここではない。遠く離れたカルゴアの王宮で今。ルワナは……


『……ん💓……ダメ💓……ボク、ボク……リュークのことが好きだもん💓………リュークだけが好きだもん……だからこれ以上気持ち良くしちゃダメだよ?………これ以上されちゃうとボク…ボク…あん💓……』


 ――チューしたくなっちゃう💓……とルワナが甘い吐息を漏らしながらとんでもないことを言い出した。


 まっずい!これはまっずい!ルワナが本気で堕ちかけている!早く、早く王宮を制圧して都市を奪還しないと!

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