9月(その1)

   

 九月になった頃、子犬の立ち入り可能エリアがさらに広がった。

 プロローグの中で少し家の構造に触れたように、二階には母が使っていた部屋――現在では子犬の遊び部屋――の他にも二つ部屋がある。そのうち片方が今では私の寝室なわけだが、その私の寝室とトイレ以外は、子犬が自由に動き回って良いことになったのだ。


 とはいえ、まだ階段を自力で上ったり下りたりは出来ない。だから左の写真のように、廊下の端の階段のところまで行くと、そこでウロウロしている。おそらく「この階段を下りて、一階も自由に動き回りたい!」とでも思っているのだろう。

 ちょうどその様子を写した写真を、2022年9月15日の近況ノートに掲載している。


https://kakuyomu.jp/users/haru_karasugawa/news/16817139558997585135


 右側の写真は仏間の様子だ。仏壇前に座布団が二枚敷いてあり、その上に座るのも気に入ったようだ。


 犬と散歩に出かける際の帽子やペットボトルホルダーなど、私はトイレ前の手すりの上に置いていたのだが、それも犬にとっては格好のおもちゃなのだろう。ぴょんぴょん跳んで取ろうとする。

 最初は取れなかったが、その後コツを覚えたらしい。少し紐が垂れていれば楽々取れるようにもなった。

   

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