7月(その2)
七月には、もうひとつの「初めて」があった。
トリミングだ。
これももちろん、予防接種が終わったから出来ること。外出可能になったので、トリミングへ通えるようになったのだ。
毛を刈って整えたり、体を洗ってシャンプーしたり、爪を切ったり、歯を磨いたり……。ペットショップに連れて行って、それらをトリマーさんにやってもらう。
最近は家でもシャンプーや歯磨きをしているが、最初の頃は「自分たちでやるのは難しい」と思って、完全にトリミング任せだった。今でも同じコースなので、それらも含めて毎月一回はトリマーさんにやってもらっている。
……と少し時系列が前後したが、七月の話に戻そう。
連れて行くのが初めてだったので「初めて」という認識だが、おそらくトリミングそのものは、買われて我が家へ来る際にも行われているのではないか。だとしても、二ヶ月ぶりのトリミングということになる。
トリミングにより二ヶ月分がバッサリ切られて、子犬の印象もガラリと変わった。ビフォーアフターみたいな感じで写真にしたものを、カクヨムでは以前に近況ノートに掲載している。
https://kakuyomu.jp/users/haru_karasugawa/news/16817139556713611375
以下は、その近況ノートで記したのとほとんど同じ内容だが……。
毛を刈られたことにより、トイプードルらしさはアップ。でも切る前の方が、フワフワモコモコで可愛らしかったような気もする。
犬が来た日に感じた「小さくてモコモコした生き物」とか「犬というより生きたぬいぐるみみたい」というイメージ。あれが薄れてしまったのだ。
こうして改めて見比べてみると、以前はフワフワモコモコ過ぎて、犬っぽい耳も少し埋もれていたようだ。だから余計に、犬というよりむしろ小熊っぽい印象だったのだろう。色が赤茶色なのも、もちろん理由の一つだ。
そもそも、まだ散歩へ行けず庭で遊んでいた頃、外を通りかかる人や公園で遊ぶ子供から「可愛い」と言われるたびに、私は「子犬として可愛いというより、ぬいぐるみっぽいからではないか」と思っていた。
その可愛らしさが失われてしまった。そう考えると、少し寂しいが……。
どうせ少し経ったらまた毛が伸びてきて、ある程度は回復するはず。それに本来のトイプードルらしい可愛らしさも、見慣れてくれば、それはそれで良いものに思えてきた。
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