第19話 新たな問題-2

 しかし厄介なことは不思議と続くものだ。この時期、後藤の他に予想もしなかった出会いがあった。小曽根第一支社での上役だった加納課長代理である。

 といっても配属された頃には、既に休みがちだった彼から指導を受けたことはほとんどない。それどころか途中で長期療養に入ったため、彼の仕事をフォローし始め多忙になったことが春香の体調を崩した要因の一つとなったのだ。

 ただ加納個人に対しての怒りや憎しみは全くなかった。あるとすれば彼のようなベテラン社員の仕事を入って間もない新人にまで押しつけた、会社の体制や体質に対してである。

 彼には恨みどころか、あんな会社に十年以上もいて大変だっただろうという同情心、または同じ病にかかった同志だと思っていたほどだ。

 それに彼の顔を見た期間は合計しても一カ月ほどしかない。その為顔を合わせた客が加納だと、すぐには気付かなかったくらいだ。

 彼は家族連れで来ていた。奥様と小学三、四年生くらいの息子さんの三人だ。フロントにやってきた時はどこかで会ったことのあるお客様だとは思ったが、予約確認とサインをした時にようやく加納だということに気付いた。

 しかし彼は春香の顔をチラリと見た程度だったからか、かつての部下であることなど全く気付いていなかった。それもやむを得ない。彼が春香の存在を認識する頃には体調の悪化が進んでいた時だ。覚えていなくて当然だろう。

 一見すると彼の顔色は特に悪く見えず、家族で楽しそうにしている姿を見た限り、当時と比べて調子は良くなっているように思えた。彼の休職中に春香は退職した為、その後復職したのか退職したのかは知らない。

 部屋の鍵を受け取った加納一家は、客室係の誘導により自分達の部屋へと向かった。その後ろ姿を見送りながら、家族で明るく旅行ができるまでに回復したのであれば良かったとその時は単純にそう思っていたのだ。

 しかし彼はまだ回復途上であったことがその日の夜に判明した。応援による変則ローテーションにより、加納一家のチェックインを午後三時に行ってしばらくした後に春香は一旦寮に戻って仮眠し、夜の十時から再び管理部門へと戻っていた時のことだ。

 夜間のためにフロント業務の応援は必要なく、主な業務はバックヤードにある管理部門でのデスクワークや、緊急時の対応に備えた待機だった。

 夜中は多くのお客様が寝静まっていて対応することもほとんどないため、溜まっていた業務を三、四人しかいない静まり返った空間で、キーボードをパタパタ叩きながら行うのだ。

 しかし睡眠時間がしっかり取れないまま勤務に入ったため、時折睡魔が襲ってきた。そんな時は眠気覚ましに自分の膝を太鼓に見立て、頭に浮かんだいくつかの曲目の一つを選び、そのリズムを覚えているかを手で刻みながら確かめていた。

 そうすることで集中力を取り戻すのだ。それにどうしても練習時間が少なくなる繁忙期を乗り切る為、僅かな時間を使った自主練習も必要だったからでもある。一曲叩き終わっては業務に戻り、また一区切り付いたところで別の曲目のリズムを叩きだす。

 そうしている間に夜中二時となり、十二時間勤務の内の四時間を過ぎた。最初の一時間休憩を挟む時間だ。その後また四時間ほど働き、二度目の一時間休憩を入れて朝十時までの勤務を行うのが通常である。そんな時だった。

「すみません」

 男の人の声が聞こえた。お客様だろうか。利用する客などほとんどいない時間だが、少なくとも一人はフロントで待機している。またもう一人の交代要員が、バックヤードで他の仕事を行っているはずだ。

「どうかなさいましたか」

 フロントの男性が対応しているようだったが、その声が柴田だと気付く。彼がこの時間のシフトに入っていたことを思い出す。

 深夜にフロントを訪れる客は、部屋で何らかのトラブルがあった場合が多い。それでもまずは内線で連絡してくるケースがほとんどだ。その為何があったのだろうと少し気になり聞き耳を立てた。

「睡眠導入剤を飲んでも眠れなくて、気分転換するつもりで館内を散歩していたのですが、少し疲れてしまいました。ですからあそこのソファでしばらく横になってもいいですか。もしそのまま熟睡してしまい、なかなか起きないようであれば、叩き起こして頂いても構いませんから」

 深夜に館内をうろつくお客様はそう珍しくない。部屋で飲んでいたりして酔い覚ましに出歩いている内に、ロビーへ来てそのままソファに坐り込んで寝てしまう方もたまにいる。

 そういう時はフロント係が声をかけることもあるが、そうなる前に客から申告するなどめったにない。律儀と言えば律儀だが、どんなお客様だろうかと気になった。

「大丈夫ですよ。少し横になってお休みください。念のため、お名前とお部屋番号を教えていただけますか」

 柴田の対応している声が聞こえ、相手の答えた内容を復唱した。

「四三五号室の加納様ですね。了解いたしました」

 それを聞いて驚いた。あの加納ではないか。その後しばらく沈黙が続いたので、おそらく彼はソファへと移動したのだろう。

 気になったために席を立ち、顔を出して様子を覗く。すると暗いロビーの中で、ソファに腰掛けている彼の姿がぼんやりと見えた。横になる訳でもなく肩を落とした状態で、だるそうに顔を下に向けている。

 そこで彼の体調はまだ完全には戻っていないのだと判った。眠れないと言っていたが大丈夫だろうか。

 心配しながらじっと彼を見ていたところ、柴田に声をかけられた。

「天堂、何している」

 彼の存在を忘れていた為に慌てた。

「あ、あの、そ、その、」

 そこで加納がゆっくりとこちらを向く気配がしたので、無意識に視線を逸らす。だが彼はまた視線を落とした。春香の存在には全く気付いていないようだ。

「どうした。あのお客様が気になるのか」

 小声で尋ねてきた柴田に、彼が前の職場にいた人だと告げる。

「そうなのか。でもそれがどうした」

 ただの元上役を見る目で無いと判ったのだろう。その為以前の職場状況を簡単に説明した。それを頷きながら聞いていた彼は、話が終わると再び小さな声で言った。

「そうか。あの様子だとまだ体調は完全じゃないようだな。気分転換と療養も兼ねて家族と旅行に来たのだろう。でもリラックスはできていないようだな」

「睡眠導入剤を飲んでも眠れないのならそうでしょう。それでこっそり部屋を抜け出して散策していたのかもしれません」

 そういう気持ちはよく判った。気を回せるほど元気がない時は家族の前でも平気でぐったりできる。だが少し元気になると自分の体調の悪さを見せたくないと周りに気を使ってしまうものなのだ。

 もう一度加納に視線を向けると、彼はソファにゆっくり横たわりだした。しばらく二人で様子を伺う。春香もそうだが事情を聞いた柴田も心配になったようで、彼から目を離せなくなっていた。

 といってもフロント係は、ただそこに立っているだけが仕事では無い。各フロア、各部屋に異常ないかをチエックするために目を配る必要がある。また明日の十時までにチェックアウトするお客様の確認や、その後の引き継ぎの準備もしなければならない。 

 その為時折カウンター内にあるモニターを見ながら仕事を続けていた。それでも加納が急な体調変化を起こさないかと気を配り、そちらへも視線を送っていた。

 一方の春香は自分の仕事を忘れ、加納の行動がその後どうなるか気が気でなくなりその場に立ち続けていた。それを柴田はとがめること無くそのままにしておいてくれた。おそらく彼の監視という名目で、ヘルプ要員としての仕事と考慮してくれたのだろう。

 何も起こらず彼がソファに横になってから十分ほど時間が過ぎた。心配になったのでこっそりと隣にいる柴田に声をかけた。

「大丈夫ですかね。あのまま放っておいてもいいのでしょうか」

 少し考える様子を見せた彼は、静かに答えた。

「今のロビーの室温なら、あのままの恰好でも風邪をひく心配はないだろう。それにしばらく横になって休みたいとおっしゃっていたのだから、あのまま眠れるようならそっとして置いたほうがいい。外が明るくなっても目を覚まさないようだったら、一度声をかけて起こすよ。俺達で様子は見ておくから、天堂は一旦自分の席に戻って仕事しな」

 少し躊躇したが、彼の判断が正しいと思い頷いた。しかし一言だけ添えた。

「判りました。私も柴田さんと同じ明日の朝十時までのシフトなので、何かありましたら声をかけてください」

「判った。そうする。何かあれば知らない人が対応するより、相手を知っている天堂に動いて貰った方がいい場合もあるだろう。その時は頼む」

 彼が頷いたため、後ろ髪を引かれる思いをしながら事務所に戻った。

「どうした? フロントで何かあったか?」

 斜め前の席に座っていた同じ管理部門の入社八年目、柴田より二年先輩の大川おおかわが、眉間に皺を寄せ尋ねてきた。長い間席を離れていたので気にしていたのだろう。その為情報の共有も必要だろうと考え、簡単にロビーにいる加納の状況説明をした。すると彼は言った。

「それは心配だな。ではそういうお客様が今いらっしゃることを、控えているフロント係にも説明しておいた方がいい。あとここにいる他のメンバーにも俺から伝えておくよ。天堂はその旨を表にいる柴田に伝えてくれ。その方が彼も安心するだろ」

「判りました」

 春香がもう一度席を立つより早く、大川は真っ先にもう一人のフロント係のいる席へと向かっていた。その様子を見て安心し、再度フロントに顔を出す。

「どうした」

 すぐに戻ってきた春香の顔を怪訝そうに見たので、大川の言葉を伝えながら、ロビーの様子を伺った。まだ加納はじっと横になったままだ。

「判った。助かるよ。お客様の様子がこのまま長引くようなら、こちらから裏へ報告しに行こうと思っていた所だ」

「裏の管理部門もバックアップ体制を取りますから、何かあれば声をかけていただいて大丈夫ですよ」

「ありがとう、天堂」

「どういたしまして」

 彼に頭を下げてからもう一度加納の姿を確認し、事務所へ引っ込んだ。すると大川が他の管理部門の職員に状況説明をしていた。しばらくして席に戻ってきた彼に伝えた。

「柴田さんには、バックヤードでも情報共有していることを伝えました」

「今全員に伝え終わったところだ。ところでお客様の様子に変わりないか」

「はい。横になったままですから、眠ってしまわれたのかもしれません」

「不眠だと言っていたんだろ。それなら柴田の言う通り、しばらくそのままにしておいた方がいい。ただもし家族が気付いて騒いだりするといけないから、ご主人がロビーで横になっている、と書いたメモを部屋の方へ置くよう指示した。気づいて問い合わせがあれば、事情を説明すればいい」

 もう一人いたはずの先輩が見当たらないのは、既に加納の部屋へ向かったからのようだ。

「それなら安心ですね。目を覚まして気づいた奥様が、当ても無いまま慌てて館内を走り回ることもないでしょう」

「ああ。だからお前もきりがいい時間を見計らってそろそろ休憩しろ」

 そう言われてすっかり忘れていた一時間の休憩に入ることにした。その前にもう一度柴田に声をかけ、大川が指示した行動の説明を補足すると彼も安心した様子で頷いていた。

 その後休憩室でお茶を飲みながらイヤホンを耳にし、和太鼓のリズムを刻む自主錬を行った。こういう細切れの時間も大切にして練習しなければ、とてもではないがイベントどころか日頃のショーに参加することもままならない。実際叩く練習に入った際、周りの先輩達と揃えることができなくなる。夢中になって膝を叩いている間は、他の事など完全に忘れることができた。

 再び勤務に戻り、通常の業務を行っていると朝方の五時になっていることに気付く。外が少しずつ明るくなってきたからだ。そこですっかり忘れていた加納の存在を思い出し、フロントに顔を出してロビーにいる彼の姿を探した。

 暗かったソファの辺りにうっすらと朝日が射している。そこにはまだ彼の姿があった。

「よく寝ているようだ」

 いつの間にか横に柴田が立っていた。春香は頷いて尋ねた。

「あれからずっとあの状態ですか」

「ああ。二度ほど静かに近づいて様子を伺ったが、軽く寝息を立てていたから心配はなさそうだ。効かなかったという睡眠導入剤も、館内を歩きまわって体を疲れさせたことで効果が出たのかもしれない」

 そんな会話をしている時だった。エレベーターが動くかすかな音がした。下に降りているようだ。しばらくすると扉が開き、中から洋服姿の女性が現れた。うっすらと薄化粧をしているその顔には見覚えがある。昨日の午後、チェックインの際に見かけた加納の妻だ。

 彼女は視線を向けた春香と柴田のいる方へと真っ直ぐ歩いてきたが、途中で横になっている夫の姿を見つけたため、そちらへと足を向けた。

 その様子を見て柴田が駆け寄ったので、春香はその後に続いた。加納の側に近づいた妻は声をかけようとしたのだろうが、ぐっすりと眠っている姿を見て起こさぬよう静かに側に座った。そこへ柴田が小声で囁いた。

「奥様。事情をお話ししますので、こちらへどうぞ」

 彼に視線を向けた彼女は頷き、ゆっくりと立ち上がりフロントへと歩いてきた。彼は彼女をリードしながら、フロント横にある椅子に座るよう手を伸ばす。軽く頭を下げた彼女に、夜中二時過ぎに現れた加納の様子とその後の行動を説明した。

「そうですか。ご迷惑をおかけしました。有難うございます。目を覚ました時に主人がいないので慌てたのですが、部屋のドアの下にメモを入れていただいていたので、ここにいることが判り安心しました。おかげで身支度してからこちらに伺うことができた分、落ち着くこともできました」

 そうお礼を言いながら彼女は眠っている加納が気になるのか、ロビーの方を何度もチラチラと見ていた。

「まだ他のお客様のご迷惑になる時間では無いので、もうしばらくそっとして置かれた方がよろしいかと。少し旅の疲れが出たのかもしれませんから、眠れる時に眠っておいた方がいいと思います」

「判りました。そうさせて頂きます。我儘を言いまして申し訳ございません」

「いえ、いえ。加納様は連泊のご予定でしたよね。ですから今日は時間をお気になさらず館内や屋外の庭等を散策して頂いて、ゆっくりおくつろぎ下さい」

「有難うございます。主人が目を覚ますかご迷惑にならない時間まで、私もしばらくこちらで休ませていただいてもいいですか」

「もちろん結構ですが、お部屋へ戻られても大丈夫ですよ。お子様がいらっしゃいますよね。加納様が目を覚まされたら、私がお部屋にご連絡を入れますのでご安心ください」

「重ね重ねお気遣いを頂いてありがとうございます。でも部屋には息子宛てにフロントへ連絡するようにとメモを残して置きましたから大丈夫だと思います。それに私はすっかり目を覚ましてしまいましたし、主人が起きた時には傍にいてあげたいと思いますので」

「分かりました。ごゆっくりなさってください」

 柴田とのやり取りを後ろで聞いていた春香は、そこで声をかけた。

「何かお飲み物をお持ちしましょうか。お茶かコーヒーであれば、温かいものでも冷たいものでもすぐにご用意できますけど」

「有難うございます。それではお言葉に甘えて冷たいお茶をいただけますか」

「判りました。すぐにお持ちします」

 バックヤードへ素早く戻ると、休憩室で社員用の冷たいお茶を用意しながら大川にフロントの様子を伝えた。

「そうか。奥さんが来てくれたのか。それなら安心だ。早くお茶を持って行ってあげなさい。あとは柴田に任せていいから」

「判りました」

 お盆に載せたお茶をこぼさぬようゆっくりと事務所のドアを開け、奥様が座っている席の前に置いた。

「有難うございます」

 軽く頭を下げた春香がそのまま事務所に戻ろうと思ったその時、ソファで動きがあった。加納が目を覚ましたようだ。気付いた奥様が席を立って駆け付け後を柴田が追ったので、後ろについて走った。

「お父さん、大丈夫?」

 起き上った加納の横に坐り、奥様が優しく声をかける。目を覚ましたばかりの彼は、妻が突然現れたことで驚いていたが小さく頷いた。

「すまん。眠れなくて館内を歩いてから、ここで横になったんだ。そのまま寝てしまったようだな」

「私は大丈夫よ。事前にフロントの人へ声をかけてから休んだでしょ。そのおかげで旅館の方から、あなたここで休んでいるというメモを部屋へ置いていただいたの。だから私も特別慌てることも無くここにこられたから」

「それはお手数をおかけしました。有難うございます」

 加納は傍で立っていた春香達に頭を下げた。それに対し柴田が答える。

「いえいえ。ゆっくりお休み出来ましたか?」

「おかげさまで。静かなロビーとソファの座り心地が良かったのでしょう。久しぶりにしっかり寝られた気がします」

「それは良かったです」

 奥様がこれ以上いると迷惑だと思ったらしく声をかけた。

「さあ、お父さん。そろそろ戻りましょう。ここにいることは部屋に書置きしてきましたけど、さとしが目を覚ました時に驚かせてしまいますよ」

 サトシというのはおそらく彼らの息子だろう。確かにメモがあってもまだ小学生であれば寂しがり、部屋で一人だけだと心細いに違いない。

「そうだな。そうしよう」

 二人は立ち上がり、再度春香達に頭を下げて後部屋へと戻って行った。その時の加納の足取りは思った以上にしっかりしていた。その為柴田も部屋まで送る必要はないと判断したのだろう。二人で姿が見えなくなるまで見送った。

 フロントへ戻った柴田は、連泊予約をしている加納達の事を次のフロント係への引き継ぎとして、これまでの経緯と今後も目を配るようにとの注意事項をパソコン画面に入力していた。

 春香は朝十時で勤務が終わり、その後休みに入る。次の勤務は明後日の朝十時からだ。チェックアウトの時間は基本午前十一時までである。加納達のチェックアウトが早ければ、顔を合わす機会はもうない。

「俺は明日夕方四時からの勤務があるから、夜は顔を合わせられると思うけど、明後日のチェックアウトには会えないな」

 柴田の勤務時間を尋ねるとそんな答えが返ってきた。

「判りました。私も加納様の件は引き継ぎ事項を管理部門で残して置きます。後のことは次の勤務の人達に任せるしかないですね」

「ああ。心配するのも判るがしょうがない。ここはもういいから戻れ」

 柴田に促されてバックヤードに戻り、口頭で大川に経緯を伝えた。

「無事部屋に戻られたか。引き継ぎは当然だが、念のため客室係にも体調の変化があるか目を配るよう、その旨を伝えた方がいいな。あと料理飲食部門の方にも今日の朝、晩の食事時にも注意して貰うように言っておけ」

「判りました」

 時計を見ると六時を回っていた。本来ならそろそろ二回目の一時間休憩に入る時間だが、交代で出社する社員に対して判りやすいよう引き継ぎ事項を残さなければならない。

 また大川の指示通り、各部門へ伝達する仕事もあった。休憩はそれらが終わってからにしようと決めて、春香は作業に取り掛かった。

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