第36話リルガミン攻略作戦
朝ごはんを食べていると小豆春風さんに連れられて六波羅十六夜少年が食堂にあらわれた。昨晩よりは顔色がよくなっているような気がする。それはあくまでも僕の感想ではあるが。
「六波羅さんの朝ごはんも用意しましたが、どうしますか?」
麻季絵さんがきく。
今日の朝ごはんは豚汁に胡瓜とワカメの酢の物、焼き鮭だ。鮭の焼けたいい匂いが鼻腔をくすぐる。
「ええ、いただきます」
十六夜少年は答えた。
ゆっくりではあるが、彼はすべてたいらげた。
「すごくおいしかったです」
十六夜少年は言う。
だろう、麻季絵さんの料理は絶品なんだよな。僕なんかすっかり胃袋をつかまれているんだから。
春風さんが言うには十六夜少年はまだ疲れがかなりあるんで、もう少し休ませてほしいということだ。
心の傷があり、出歩くのがかなりの苦痛の彼の体には、なかなかとれない疲労があるようだ。
僕はこころよく彼に用意した部屋で休むようにつたえた。
「ありがとうございます。お昼ぐらいにはまたお話できると思います」
十六夜少年はそう返事し、小豆春風さんとともに部屋に戻った。
ご飯を食べたあと、白に呼ばれたので彼女の部屋に向かう。
「やあやあお兄ちゃん、あの子が持ってきたこれはもしかするとたいへんな代物かもしれないよ」
白は言い、僕の膝にぴょんと飛び乗る。もうっかわいいやつだな。
膝の上にのる猫娘を抱きしめ、少しのあいだイチャコラとキスを繰り返す。
小柄な白の体は温かくて気持ちいいんだよな。まさに人間懐炉だよな。冬の日には離せないな。ある程度白の唇を楽しんだあと、僕は本題を聞く。
「あの六波羅十六夜さんが持ってきたパソコンとフロッピーなんだけど、厳密にはこの世界のものじゃないんだよね。どんなに探してもMSXスーパーターボなんて機種はこの世界では開発も発売もされていないんだ」
白はうーんと腕を組み、言った。
それはどういうことなんだろうか。あれはただの古いパソコンにしか見えないけどな。
「たぶんだけどあのパソコンはこの世界のものじゃない。どこかの誰かがリルガミンの宝珠ってのを隠すために別の世界からもってきたんじゃないかと思うんだよね」
眉根をよせて白はうーんと難しい顔をする。
他の人ならそんな話しは笑い話だ。だけど別の世界からきた僕と白にはそんなものがあっても不思議ではないと考えてしまう。なにせ僕たちがそうだからだ。
「あのゲーム、ただのゲームじゃないかもしれないよ。十分に気をつけてね」
そう白は忠告し、あのパソコンの解析に疲れたというのでベッドですやすやと眠りだした。白の髪と頬をひとしきり撫でたあと、僕は自室にもどる。
お昼までは本でも読んで過ごそうかなと思っていたらなんと小豆春風さんがやってきた。
どうしたんだろうか?
「種子島さん、少しよろしいですか?」
僕の顔をチラチラと見ながら僕の前にたつ。
彼女はニットのワンピースを着ている。けっこうスタイルがいいので、おっぱいとお尻のかたちがきっちりとわかる。むふっ思った通りのエロい体をしているな。
昨日十六夜少年が寝とってほしいなんてむちゃくちゃなことを頼まれたけど、このスタイルを見たら気持ちが変わっちゃうな。
顔の傷痕が痛々しいけどその奥の顔はあやの先生や涼子さんに負けないぐらいの美人だし。
僕が小豆春風さんのスタイルに見とれていると彼女はするすると服を脱いでいく。
へっ彼女は下に何も着ていなかった。
うわっ裸になっちゃった。
思った通りおっぱいはけっこうあるぞ。おっぱいソムリエの僕がみるところ推定Eカップはあるな。お尻もプリプリしていてはりもきっちりとある。さらにウエストがきゅっとひきしまっている。モデルみたいな体型だ。
でもそのエッチな体にはけっしてとれないであろう火傷が深く刻まれていた。下乳から下腹部にかけて焼けただれたあとがある。それはきっと十六夜少年を守るためについたものだろう。
昨晩、休む前にあやの先生が言っていた。彼女の傷はあやの先生ならもっとましな形で治すことができたといっていた。どうみてもおざなりの治療をされ、あんな傷痕が残ってしまったのだろうとあやの先生の感想だ。
六波羅家につながるものは五花族にとってはいなくなくなったほうがいい存在だ。だから治療も適当にされたのだろう。
それはかわいそうな話だ。きっと小豆春風さんは十六夜少年を守るために歯を食いしばり、生きぬいたのだろう。
だとしたらこの傷は人を助け守るためにおったものだと思うと、とたんに美しく見えてきた。
「私は六波羅家を再興するためにあなたに抱かれようとここに来ました。でも私の体はこんなことになってしまっています。もし種子島さんが嫌なら無理はいいません」
小豆春風さんは言った。
僕はそんな彼女をまじまじとみつめる。傷痕は痛々しいけどいいおっぱいとお尻をしているし、顔立ちはいいし、ぜんぜんいけるな。
それに妊娠させてくれなんて言われたらぞくぞくしてきて、僕の青春の象徴がむっくりとそそりたってきた。
「小豆さん、僕はあなた方の話をまだ受けるかは決めていません。でもあなたがきれいなのは確かです。その証拠にほら」
僕はズボンを下着ごとずらす。ボロンと直角以上にそそり立つ波動砲を春風さんに向ける。
「えっ、ちょっと、ふへっあのそんなにおっきいのですか……」
落ち着いていた小豆さんはあきらかに動揺していた。
「こ、こんなのを入れられたら春風のお腹はどうなっちゃうの」
春風さんは顔を真っ赤にしておろおろしている。
すみません、この世界にきて魔女のギフトでこんなものになってしまったのです。こいつは僕の相棒なんですよ。一緒に気持ちよくなってくれるいいやつなんですよ。
「で、でも嬉しいわ。私でこんなに興奮してくれるなんて」
にこりと春風さんは微笑む。
ええっそういうことですよ。あなたは僕をこうさせるほど魅力的なんですよ。
「ありがとう、興奮してくれて。でもちょっと苦しそうね。まだ妊娠させてもらうのは後にしても楽にしてあげるわね」
そう言い、そそりたつ巨砲をみつめて、素っ裸の春風さんは僕の前にひざまずく。
そして楽にしてもらいました。
はーすっきりした。気持ちよかったですよ。興奮がいっとき落ち着き、賢者タイムが訪れる。気持ちよさで体が震えているよ。
春風さんはティッシュで口もとをぬぐう。かわいくゲップをする。そりゃ500ミリリットルのミルクを一気飲みしたようなものだからね。ゲップもでるよね。
「はーおいしかったわ♡♡こんなに出るなんてさすがはSSR資格者ね。濃厚でこくがあって男の子の味を堪能させてもらったわゲフッ♡♡」
また春風さんはかわいいゲップをして服を着る。
「妊娠の話はリルガミンの宝珠をゲットしてからにしませんか。まずはこの世界の目的を知るのに必要な宝珠というのを手に入れてからにしたいと思います」
僕がいうと、春風さんはええわかったわと答えた。あなたに抱かれるのを楽しみにしてるわともつけ足した。
お昼がすぎ、体調がよくなった十六夜少年がリビングにやってくる。すでにモニターにあのMSXスーパーターボを白がつなげてくれている。
そして明日香とキララもこのリビングにやって来た。
「わたくしもグラディウスをもっていますのよ」
キララは言い、僕にそのコントローラーを見せる。
「私も四方堂家から拝借してきたの」
明日香もグラディウスのコントローラーを僕に見せた。
白が合計四つのグラディウスのコントローラーをつなげた。どうやら四人パーティーでゲームをプレイできそうだ。
白がその古いパソコンの電源をいれる。
そうするとどうだろうか、僕の視界が一瞬にして真っ暗になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます