第31話獣の紋章

四方堂武装警備保障の戦闘員は四方堂明日香の指示で潮がひくように撤退していった。残ったのはわれた窓ガラスや壁にめりこんだ弾丸などであった。

はーまた掃除や修理をしないといけないな。

せっかくきれいにしたのに。

「旦那、この屋敷の修理はあたしらにまかせてよ」

大柄な八丈美冬は僕の肩に抱きつく。身長は180センチメートルはあるな。背も高ければおっぱいも大きいな。

むふっ顔に当たってるぞ。作業着の上からでもその柔らかさがわかる。おっぱいソムリエの僕としてはGカップはあるとみる。

八丈美冬さんはどうやら僕のことを気にいってくれたようだ。あやの先生なみに僕のことをべたべたとさわる。

彼女の容貌は美人とまではいかないけど性格がすごくいい。

明るく陽気な姉御肌でものすごくフレンドリーだ。いるだけで場が明るくなる。

ここだけの話だけど、今回の事件で僕はこの八丈美冬さんと小笠原夏子さんのことをかなり気に入っていった。

夏子さんは地味な顔をしてるけど巨乳だし、どうやらアニメが好きみたいで話もあいそうなんだよな。

いずれハーレムファミリーにできるなら入ってもらおうとひそかに考えている。


特技スキルを使いすぎたので僕は疲労こんぱいであった。なので久しぶりに自室で眠ることにした。

休む前に人格を麻里亜から麻季絵に戻った彼女が夜食のうどんをつくってくれた。甘めのだしが疲れた体にしみわたる。その後、さっとお風呂に入り僕は一人眠りにつく。

一人で眠るのは本当に久しぶりだ。いつもファミリーの誰かの部屋でエッチをしたあと抱きあってねむっていたからな。

僕は疲労から横になり眼をつむるとすぐに眠りについた。


スースーと寝息をたてて眠っていると妙な感触が頬にあたる。ふにふにとして柔らかい。それにすごく温かい。そしてどこか息苦しい。

なんだろうこれは?

僕は気になるのでその顔をつつみこむあたたかいものを手でつかむ。

むにむに。なんだろうか、指があたたかい塊にしずんでいく。

「うんっ♡♡」

妙に甘えた声がする。

僕が眼をあけるとそこにはピンクの肉のかたまりがあった。かすかに上下している。

そっと見上げると金髪巻き毛の美少女が下着姿で僕の顔をその巨乳におしつけてねむっている。

これは三千院キララではないか。

キララはいつの間にか僕の部屋に忍びんで添い寝をしてしまったようだ。いや、これは確信犯か。あわよくば僕がエッチなことにことが及ぶように忍び込んだのかもしれない。

キララはかわいくてスタイルも抜群なんだけどまだ14歳なんだよな。

しかし14歳にしてはエロい体をしている。

僕の青春の象徴が存在感をだしつつある。

でも、だめだ。

彼女は14歳。

さすがに手をだすわけにはいかない。

たとえ本人の同意があってもだ。

僕が覚醒したこの世界では民法は改正されていて成人年齢は16歳となっていた。

男子が驚くほど少ないので当然のように一夫多妻も認められている。結婚可能年齢も16歳だ。

せめてそれまでじっと我慢の子である。

僕は女の子は大好きでエッチなことも大好きだけどギリギリの節度は守ろうと思う。

本当はキララとエッチなことしたくて仕方ないんだけどね。

ということで自らの荒ぶるものを押さえなくてはさすがに眠れないので僕は自室を後にした。


そうだ、白の部屋に行こう。彼女は魔力を使いきったと言っていた。白の魔力を回復させるには僕の精力を精力吸収エナジードレインさせなければいけない。今回の戦いの功労者でもあるし、たっぷりとかわいがってあげよう。

白はあんなロリ体型なんだけど年齢は20歳なんだよな。たしか18歳のときに国防軍にそのハッキング能力をかわれて、技術官として採用されたといっていたな。

そう、彼女は合法ロリなのだ。


白の部屋にいくと彼女はベッドで丸くなって寝ていた。さすがもと猫の猫娘だ。眠っている姿はかわいい猫そのものだ。

そっとベッドに潜り込むと白の細くて小さい体を抱きしめる。彼女のパジャマの中に手をいれてちっぱいをもみもみと。はー白のちっぱいもいいものだな。かすかだけど一応膨らみもあるのだ。すっぽりと手のひらにおさまり、まだスペースがあまるぐらいだけどね。

「ふにゃあ……お兄ちゃんどうしたの?」

白は眼をこすり僕の顔を見る。

「ごめんちょっと眠れなくて」

僕は言う。

「あーお尻にものすごく硬いのがあたってる♡♡しゃーないね♡♡お兄ちゃんの性欲処理もボクの仕事だから相手になってあげるよ♡♡」

白は着ていたパジャマをポイポイと脱ぎ捨てる。うーん、白の白い肌がまぶしいな。

ということで僕もすっぽんぽんになり、白と愛しあう。

「お兄ちゃん大好き♡♡白もこっちに転生してよかったよ♡♡タイムラグがあったからね、こうなるのをずっとまっていたんだよね♡♡」

白は魔女ジャックの能力によりこの世界に転生して、僕が蘇生するのをずっとまっていたという。健気でかわいいな。

たっぷりとねっとりと僕は白をかわいがり愛情を余すことなく注ぎこんだ。

はースッキリした。快感とそれにともなう疲労が僕の体をつつみこむ。

「お兄ちゃんに愛されて白も幸せだよ♡♡こんなにお腹いっぱいにしてもらって、気持ちよくしてもらえてお兄ちゃんのこと大好き♡♡」

白はぎゅっと僕を抱きしめて大人のキスを繰り返す。


あれっ白のお腹、下腹部が変だぞ。

お腹のリリムの紋章が淡く輝いている。絵の具を混ぜたようにその紋様がぐにゃぐにゃになる。やがてそれは別のデザインになる。

羽のついたつば広帽子をかぶった猫だ。二足歩行で手にはサーベルを持ち、足にブーツをはいている。

これって童話でみたことがあるぞ。

そうだ長靴をはいた猫だ。

「あはっお兄ちゃんの精力を何度も精力吸収エナジードレインしたから白の霊格レベルが上がったよ。白の守護霊獣は長靴をはいた猫ケットシーだよ」

白の話ではリリムの紋様を刻んだ者と契約者は心と魂をまじあわせることによって霊格なるものを獲得し、新たなる力に目覚めるという。伝説上の霊獣が守護霊として降臨することが多いという。

白は長靴をはいた猫ケットシーがその身に宿ったという。

いずれ他のファミリーにも宿るかも知れないとのことだった。

「これでジャック先生にすこしは認められるかな」

白はさらに僕を抱きしめる。僕も白を抱きしめ、深い眠りについ。


明日は屋敷の掃除と修理、それに聖者祭のパーティーだ。きっちり眠って体力を回復させないとね。

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