第23話麻季絵と買い物に行く

今日の朝ごはんは西京焼きに豆腐と長ネギの味噌汁、そして僕の大好きなだし巻き玉子だ。このお出汁が口の中にじわっとしみわたるのがいいんだよな。それに西京焼きとご飯の相性は抜群だ。


この日、食材を買い出しにいきたいという麻季絵さんのリクエストで僕たちは買い物にでかけることになった。

六人分もの食材を入れるのに大きな冷蔵庫が欲しいというのでそれも買おう。

そうだ各部屋にエアコンもいるのでそれも買ってしまおう。

「ならついでにお買い物しているところを動画で流そうよ」

白が提案する。

そんなのに需要なんてあるのかな。

「チッチッチッ」

白は人差し指を横にふる。

「みんなお兄ちゃんの普段の生活が気になってるようだよ。ボクは再生回数かなり稼げると思うな」

ということで白が撮影係となり、例のショッピングモールに向かうことになった。

運転は麻季絵さんがかってでた。

「私もドライブデート気分楽しみたいんです♡♡」

普段あまり自己主張しない麻季絵さんには珍しいので運転は彼女に頼むことにした。

みゆきさんが護衛についていくといったが、麻季絵さんが首を横にふる。

「たまには私も豊久さんと一緒にいたいんです♡♡」

ぷっとふくれてしまったのでみゆきさんはやれやれと言い、ひっこんだ。


「他の人がお兄ちゃんに愛されちゃったから麻季絵さん焦ってるんですよ。今日のところは花をもたせてあげましょうよ」

白が僕の袖をくいくいっと引っ張りささやく。

なんだそんなことか。

焦らなくてもいいのにね。

僕が麻季絵さんと関係をもつのは時間の問題なのに。何せ麻季絵さんの巨乳とデカ尻は僕の好みだからね。あの安産体型はそそられるものがある。本人はあやの先生みたいなボンキュッボンでないのを気にしているようだが、問題なし。あのデカ尻をはやく抱きしめたい。


みゆきさんのSUVを借り、僕たちはでかける。麻季絵さんの運転もなかなかのものだ。

「麻季絵さんってシェフをする前は外国人部隊にいたんだよ」

車内の様子を録画しながら白は言う。

「えっそうなの?」

意外な過去だ。

おっとり優しい麻季絵さんからは想像もつかない。だからみゆきさんが護衛につかなくても大丈夫なのかな。

「まあ、ほんの少しの間ね。やっぱり料理が好きだからこっちに戻ってきたのよ。何かを壊すより、作るほうがたのしいからね」

華麗なハンドルさばきで麻季絵さんは言う。

国防軍からもオファーがあったがそれもけって今は僕専属の料理人をしてくれている。

皆才能豊かなのに僕のことを好きだから一緒にいたいなんて幸せすぎるな。


まずは家電量販店に行き、エアコン五台とほぼ業務用ではないかと思われる冷蔵庫を購入する。

店員さんがびっくりしてたな。

ちなみに僕の部屋の分のエアコンは買わないでおく。なぜなら誰かの部屋に泊まるから自分の部屋のものはいらないかな。

冷蔵庫についでにお鍋やフライパンも購入した。

麻季絵さんはにこにことうれしそうだ。

そうそう買い物をしている間僕と麻季絵さんは指と指をからめながら歩いた。いわゆる恋人つなぎというやつだ。

彼女は顔を真っ赤にしてよろこんでくれる。

「うれしぬ♡♡」

得意のこれがでました。

いつも美味しい料理をつくってくれる麻季絵さんへのサービスだ。

かなりの出費だったが、また今度あの施設に精子を提供すればいいかな。

そのときは誰に手伝ってもらおうかな。

このあと食材を買い込み、僕たちは帰宅する。

とその前によって欲しいところがあると麻季絵さんがいうので、時間もあることだし、僕たちはその行きたいという場所に立ち寄ることにした。

麻季絵さんは駐車場に行く前に小さな花束を買ってきた。

だれにあげるのだろうか?


麻季絵さんの運転で向かったところはとある共同墓地であった。なかなかの広さの霊園だ。公園も併設しており、憩いの場としても活用できるようだ。

「もうすぐお父さんと兄の命日なのよね」

麻季絵さんは言う。

僕たちは麻季絵さんの父と兄が眠るお墓に手をあわせる。

「ここにはあのパンデミックで失くなった人が多く眠っているのよ」

そう言い、買ってきた花束を捧げる。

少しの間、僕たちは黙祷をする。



七日病が流行しだしたころ、麻季絵さんはちょうど十歳だったという。

父と兄を病気であっという間に失った。それはほとんどの家庭で同時進行した。

それまで社会を支えていた男性たちが次々と病に倒れ、死んでいく。

物流は滞り、警察や消防は麻痺し、病院は医療崩壊を起こしている。

今までインフラを支えていた人間がほとんどこの世からいなくなってしまった。

パンデミック初期の混乱期は地獄のようだったと麻季絵さんはいう。

今も治安はよくないがそれでもあのころよりは何千倍もましだという。

その混乱期に麻季絵さんは母親も失い、ある人のもとでそだったという。

彼女が師匠と呼ぶ人物に生きる術を学んだという。

「つらかったね」

僕は麻季絵さんの豊満な体を抱きしめる。

「その師匠という人に感謝しないとね、麻季絵さんと出会えさせてくれたんだから」

僕は言った。

麻季絵さんは僕の腕の中でしくしくと泣いていた。



夕食のあと、僕は麻季絵さんのもとに向かう。これで五人すべてと関係をむすんだことになるな。

麻季絵さんはチャイナドレス風の衣装を着ていた。深いスリットから見えるむっちり太ももがエロいな。

「さすが料理人ですね。こんなところに桃とメロンを保存しているなんて」

僕は麻季絵さんの桃尻とメロンのようなおっぱいをもみもみする。しっかり肉がつまっていて良いさわり心地だ。

しかもなんとノーパンだった。

すでに契約は白の手によってなされており、その桃尻にリリムの紋章は刻まれている。

「ねえ、豊久さん。私のメロンと桃をたべてくださるかしら」

麻季絵さんは言った。

僕は麻季絵さんのぽっちゃりグラマラスな体を抱きしめる。

むふっ柔らかくて気持ちいいぞ。

それにコスプレエッチだなんて僕の性癖を理解してるじゃないか。

今度お気に入りのアニメのキャラでコスプレしてもらおうかな。

「それではお言葉に甘えていただきます」

僕は下着を脱ぎ捨てる。

「どうぞお召し上がり下さい♡♡」

麻季絵さんはブチューと大人のキスを繰り返す。


ええ、ええ、いただきました。

桃もメロンも美味しゅうございました。

この安産体型たまらんな。

僕の体の中にあるものをすべて搾り取っていく。はーくらくらすらほどの気持ちよさだ。

安産体型ということはこの女性に子供をつくらせたいと男に思わせるということだ。そりゃあエロいはずだ。エッチなことって生殖行動だからね。だから気持ちよくなるんだ。気持ちよくならないと動物は子孫を残す気にはならないからね。

でも誰がこんな体の構造にしたんだろうか。

いるとすれば神様かな。

考えてもしかたないけど。


「私ね、好きな人をダーリンって呼ぶのが夢だったの。豊久さんのことそう呼んでもいいかしら?」

麻季絵さんは言う。

「うん、いいよ。なんか良い響きだね」

僕は答える。

「うれしいわ♡♡うれしくて死にそう、ダーリン♡♡」

僕は強くそのボリュームたっぷりの体を抱きしめ、数えきれないほどの愛情をそそぎこんだ。麻季絵さんは一滴残らずその愛情を体の中にとりいれる。

「ダーリンの赤ちゃんのもとが私のお腹にいっぱい♡♡とっても気持ちよかったよダーリン♡♡」

僕たちは事後の余韻に浸ったあと、抱き合いながら深い眠りについた。


翌日、白に麻季絵さんのステータスを見てもらうと獲得したスキルは「二重協奏シンフォニー」というものだった。どのような能力かは白にもわからないということであった。


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