第18話あやのとの契約

ウイザードの迷宮はこの世界でのアクションRPGの金字塔である。

種族は人間、エルフ、ドワーフ、ノーム、グラスランナーの中から選ぶ。

最初は下位職業の戦士、盗賊、僧侶、魔法使いの四つからしか選べない。経験を積み、レベルをあげたら多種多様な上位職業にクラスチェンジできる。

僕は戦士を選択し、魔法使いが作ったという迷宮の探索の旅に出る。

ソロプレイなので所持金すべてを薬草につぎこんだ。

名前は豊久からとってトーヨとした。まあ、わかりやすいのが一番だよね。

まずは第一階層からだ。

この階層はもっとも弱いモンスターたちしかでない。

深い階層にいけばいくほど強いモンスターが出て、その分経験値やドロップアイテムも貴重なものになる。これもRPGの基本だよね。


まずはスライムやコボルト、ピクシーなんかを倒して確実にレベルをあげていく。


「順調ですね」

「ゲーム慣れてますね」

「頑張って♡♡」

コメントが続く。

「ありがとう、頑張りますね」

僕はできるだけコメントに返信する。恥ずかしながらファンサービスだ。

返信できなくてもちゃんとすべて読んでますよ。

見てくれている人たちの応援もあってか第三階層までたどり着いた。

ここで近衛騎士ナイトギルバートとの戦いになる。

もともと王国の近衛騎士だったギルバートだが、国王に家族を殺され迷宮の魔法使いに寝返ったのだ。


「こいつ、強いな」

防御力が高く、一撃の攻撃力も高い。

一瞬にしてヒットポイントがけずられる。


「きゃ~死なないで♡♡」

「頑張って、背中が弱点よ♡♡」

「はっまた食らっちゃった。薬草つかって!!」


応援のコメントが続く。

やはり、ソロではきつい。これはパーティーを組んで再チャレンジだな。

ゲーム実況も二時間近くたったのでこれぐらいしておこう。

手に入れたアイテム帰還の翼を使い迷宮入り口に戻る。

「今日はありがとうございました。ここまでにしたいと思います。今度はパーティーを組みたいので希望のかたはDMまってますね」

僕は言う。


「絶対参加します♡♡」

「次の配信全裸待機してます♡♡」

のコメントの嵐だった。おおむね好評で終わったかな。

六番目の十六夜さんからもDMがあった。

「配信お疲れ様でした。楽しく拝見させていただきました。ウイザードの迷宮にはオリジナルシナリオのリルガミンの塔というのがあります。僕はそのシナリオを持っていますのでいつか一緒にゲームしたいです」

「ご視聴ありがとうございます。そうですね、一緒にゲーム楽しみたいですね」

僕は返信する。

この人が本当に男性ならリアルでも会ってみたいものだ。ネットの知り合いにリアルで会うのは気をつけないといけないけどね。


ゲーム配信が終わり、僕たちは麻季絵さんの晩御飯を食べる。麻季絵さんが大きな冷蔵庫がほしいというので機会をみて買いに行く約束をした。

「お買い物デートですね♡♡」

うふっとうれしそうだ。他の男性は引きこもりが多いというが、彼女らとデートをするのは何より楽しいので、これからも外には出かけるとは思う。でも、自分の身の安全は確保しないとね。


今日の配信を終わり、動画サイトのアカウントのチャンネル登録者を見るとなんともう10万人にたっしていた。SNSの短文投稿サイトのフォロワーは20万人に到達した。これでいっぱしのインフルエンサーだ。

「企業案件もくるかもね。スケジュール管理はみゆきさんが得意そうだから、身辺警護含めてお願いしようよ」

白は提案する。その意見には僕も賛成だ。

企業案件なんかが増えて収入のたしになればこのハーレムファミリーをささえる基盤となりえるだろう。

と、そこで今晩の最大の課題を白に頼む。

それはあやの先生にあのリリムの紋章を入れてもらうことだ。


僕は白をともない、あやの先生の部屋に赴く。さすがはお医者さんだけあって本棚には医学書でいっぱいだ。この部屋もけっこう寒いな。麻季絵さんに頼まれた冷蔵庫にくわえて皆の部屋にエアコンをつけてあげよう。

「本当にそんな効果があるの?」

あらましはすでに説明してある。

僕は魔女ジャック・オー・ランタンの力でこの世界に来たから魔法なんかには抵抗がないけど、この世界の科学者であるあやの先生にはにわかには信じがたいのだろう。

「まあいいわ。気休めと思っておくわ。妊娠しても本望だし、その感度3000倍ってのには興味あるしね」

そう言い、あやの先生はパジャマを脱ぎ捨て、素っ裸になる。


うわっなんてエロい肉体をしているんだ。おっぱいはスイカみたいに大きいのにぜんぜんたれていない。お尻もプリンプリンで張りが素晴らしい。なのにウエストは僕の頭ぐらいの細さだ。

「いや~ほれぼれするほどエロい体してるねえ、お兄ちゃん」

白もじっと見つめている。やはりスタイルのよさは五人の中であやの先生が一番エロくて素晴らしい。

「さあさあ、善は急げだね」

白はなにやら低い音律の呪文をとなえる。すぐにトランス状態になり、手のひらをあやの先生のひきしまったお腹にあてる。


「あっなんだか子宮が温かい……」

あやの先生は言う。

「あれっ胸が光っている」

あやの先生の言うとおり、おっぱいの右側が淡く光っている。そこには白の下腹部にあるものと同じ淫紋が浮かんでいた。


「さあ、あとは昨日と同じ要領で血の契約を結んでもらうよ」

白は言い、また僕にキスをして舌先を切る。これけっこう痛いよな。その後白がなめると不思議と傷はなくなるんだよな。

僕は血のしたたる舌先をあやの先生の淫紋につける。

再びリリムの紋章は淡く輝く。

そして淫紋は固定された。


「さて、これでエッチし放題だよ、二人とも」

白は言い、部屋を出た。


「エッチし放題♡♡むふっ♡♡」

舌なめずりであやの先生は僕の体を抱きしめる。この肉感的なあやの先生の体たまらんな。どこをさわっても柔らかくてしかも張りがあるんだよな。

「は~やっとこの日が来たのね、あやのうれしいわ♡♡」


聞くところによるとあやの先生は二十歳で医師資格を取得し、八年間も僕を看つづけてくれていたのだという。二十歳で医師資格をとったあやの先生は間違いなく天才だ。

とある天才たちが集まる機関から声がかかったこともあるという。

核融合炉なんかを開発した天才たちの集団だ。

「どうしてそっちにいかなかったの?」

激しいキスの嵐のなか、僕はきく。

「私の眠り姫と一緒にいたかったからよ」

あやの先生は大人のキスを繰り返し、答える。

僕のことが好きだから残ったとあやの先生は言う。おそらく五人の中であやの先生が一番情愛が深いのかもしれない。


「あれっ何か数字が見えるわ。これが白ちゃんのいっていた感度計ね。うふっ♡♡3000倍にしちゃおう♡♡」

そして僕たちは激しく愛しあった。

あやの先生の体はまさに宝の地図だ。探せば探すほど宝物がみつかる。これは飽きるということはない。

彼女とずっと一つになっていたい。

この温かさをずっと感じていた。

「あひぃらめぇ♡♡あやのイキすぎてあたま変になっちゃう」

あやの先生の豊満な体はけいれんがとまらなく、ぽよんぽよんと震えっぱなしだ。

「豊久さん、好きよ♡♡大好き♡♡とっても大好き♡♡」

あやの先生は僕のことを何度も好きといいながら、愛される。

僕は何度も何度も彼女の中に果てる。

本当になんて素晴らしい体をしているんだ。僕の体は意識を保つのがやっとの状態だ。それほどの快感が支配している。

「いっぱい出たね。あやののお腹は豊久さんの赤ちゃんのもとでいっぱいよ。こんなに幸せなことはないわ。もし赤ちゃんができても本望よ♡♡」

あやの先生は僕につよく抱きつく。

僕はあやの先生の100センチおっぱいを枕にして眠ることにした。

「ああっ眠り姫の夢の中が見えるわ。つらかったわね。もうそんな無理はしなくていいのよ。あやのたちが守ってあけわるからね♡♡」

翌日、白に聞いたのだがあやの先生は魔女の加護の効果であらゆるものを見渡し見つける万里眼という能力を手に入れたとのことだ。


僕たちは裸のまま、抱きあって深い眠りについた。



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