第17話配信者デビュー

白が言うには淫紋ことリリムの紋章を体に刻むのはそれほど難しい魔術ではないという。

「術式自体はたいしたことないよ。見習い魔女のボクでもできるぐらいだからね。必要なのはお互いの信頼関係かな」

ふわぁっとあくび混じりにいう。

すでに翌朝となっていた。

「他の四人も希望すれば入れてあげるよ。もし赤ちゃんがほしくなっても大丈夫。はずすのも簡単だからね。これも必要なのはお互いの同意かな。人間関係に一番必要なのは信頼だってことさ。あと性病だけは防げないから本当に気をつけてね、お兄ちゃん」

白は僕の背中をポンポンと叩く。

「うまくいけば他の四人ともエッチし放題だよ、やったねお兄ちゃん。まあ、もしもあの四人がことわったらボクがお兄ちゃんの性欲処理をしてあげるから安心しなよ」

にひひっと白は笑う。

できれば他の四人もつけてほしいものだ。

しばらくは子供をつくらずにこの関係を楽しんでいたい。



僕と白はお腹が空いたので食堂に向かう。

もうすでに麻季絵さんが朝食の用意をしてくれていた。

どれどれ、今日のメニューは何かな。

おっ僕の好物のだし巻き玉子があるぞ。

覚えていてくれたんだな、うれしいよ。

ワカメと豆腐の味噌汁に焼き鮭、いんげんのごま和えか。今日は和風だな。

味噌汁のいい匂いが食欲をそそるな。

涼子さん、みゆきさん、あやの先生も起きてきて皆で食卓を囲む。

朝からなかなか賑やかだ。

あやの先生はきれいに焼き鮭の身をほぐす。

さすがは医師だけあって器用だな。きれいに骨をとる。

「はいあ~ん」

ほぐした身を箸でつかみ僕に食べさせてくれた。

むふっ美味しいや。

私も私もと皆が鮭をほぐして食べさせてくれる。いや~美女たちにご飯を食べさせてもらえるなんてこんな幸せなことはない。

少し前の社畜童貞時代からは考えられないや。

ご飯を食べたあと、僕はあやの先生の部屋で毎日の日課となっている健康診断を受ける。

SSR資格者の僕の健康管理はあやの先生と涼子さんの役目だ。

涼子さんはこの後のウオーキングに付き合ってもらう。

バランスのいい食事と適度な運動が健康を保つには必要なのだ。


またあの必要以上にさわる触診をあやの先生は行う。わざとじゃないのかなと思うほど推定Jカップの柔らかおっぱいをこすり付けてくる。

「あやの先生って胸が大きいけど何カップぐらい何ですか?」

ずっと気になったので聞いてみた。

「Jカップの100センチよ。もう肩がこってしかたないのよ」

自分で肩をもみもみしている。

そんなにつらいなら僕が揉んであげよう。

肩をもみもみと。

本当だ、これはけっこうガチガチだぞ。

そうだよね、あんなスイカみたいなおっぱいをぶら下げてたら肩もこるよな。

僕は力をこめてもみもみとあやの先生の肩をほぐしてあげる。

「あんっ♡♡あんっ♡♡とっても気持ちいいわ♡♡」

何かいやらし声をあげだしたぞ。

面白いから十分ほど揉んであげるとあやの先生はきれいな顔を紅潮させて、あえぎ出す。

「らめぇ♡♡らめぇ♡♡あやのいっちゃう♡♡」

えっ肩を揉んでるだけなんですけど。


「ありがとう、すっかり肩が軽くなったわ。お礼にまたお手伝いしてあげるわね」

舌なめずりして、あやの先生は僕の胯間を凝視する。

あやの先生のあえぎ声を聞いて、僕のものはご立派なテントをたてはじめている。

「これも健康管理の一環だからね。けっしていやらしい意味はないんだから♡♡」

むふっとあやの先生は笑う。

そうだよね、健康管理の一つだよね。

たまったものはださなきゃいけないよね。

昨晩に白とあんなに激しく愛しあったのに僕のものは戦闘準備ばっちしだ。

「それじゃあ、いただきます♡♡」


そして僕はいただかれました。

ありがとう、あやの先生。今朝も気持ち良かったです。すっきりさわやか、爽快な気分だ。やはりたまったものはだすべきなんだよな。気持ちよすぎて、頭がふらふらするや。


あやの先生はウエットティッシュで口を拭き、小さくゲップする。そりゃああれだけのものを飲んだらゲップもでるよね。本当にありがとう、あやの先生。

僕はお礼の頭撫で撫でとおっぱいもみもみをする。

「あやの幸せ♡♡」

そういってくれて良かった。



お昼を食べたあと、僕は白とともにある作業にとりかかっていた。

それはゲーム実況の配信を行うためだ。

機械の設置なんかはほとんど白がやっていた。さすがは国防軍の情報処理担当だ。手際はものすごく良い。

僕の短文投稿サイトのフォロワーはなんと10万人を越えていた。あのバイトの女の子への対応を機に爆発的的に増えたのだ。

たいしたことしてないんだけどな。

それで白の提案で動画投稿サイトにもなにかアップしてみようということになった。

今回は実験的に僕の好きなゲームのプレイ動画をあげてみようということになった。


「うまく収益化できればいいね」

僕は言う。

「大丈夫だよ。男子のゲーム実況者なんていないからね」

たしかに白の言うとおり、ざっくりとはではあるが検索してみても男性の配信者はいなかった。ずいぶん前にチャンネルだけ登録されたアカウントが一つあるだけだった。

僕の名前の種子島の種からとってシードチャンネルとなづけられた。


「それじゃあいくよ、配信スタートだね」

白が言い、ゲームが始まる。

今回プレイするのは名作RPG「ウイザードの迷宮」である。

プレイヤーは冒険者となって魔法使いが作り出したという迷宮を冒険するのだ。

僕は戦士の職業を選択し、さっそく冒険を始める。

「皆さん、こんにちは。種子島豊久です。こんな平日の昼間から見てくれた人がいるならありがとうございます。今日はチャンネル登録記念にゲームをしていきたいと思います。つたない実況になりますがよろしくお願いします」

僕はマイクにむかって言う。

白が用意してくれたチャット画面だけを写すモニターにはあっという間に文字が並び、埋め尽くされる。


「見つけて良かった♡♡」

「ゲーム実況楽しみ♡♡」

「声も素敵なんですね♡♡」

「顔だし配信なんてうれしぬ♡♡」

あれっアカウント名を見るとパティシエマキエとなっている。

これは麻季絵さんに違いない。

料理上手の麻季絵さんはお菓子づくりもうまいんだよね。

「まさかのゲーム配信。最後までおいかけますね」

そのアカウント名は六番目の十六夜さんであった。

僕は見ていってねと返信する。

このアカウントはもしかすると男性かもしれないものだ。

僕が知っている男性はあの五崎義孝しかいないので、このアカウントの人とはいずれ友人になりたいものだ。


それではゲームスタート!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る