第16話淫魔契約

女神たちのたそがれラグナロクとはもっとも過激でもっとも組織力のある男性排除主義者のテロ集団だとみゆきは説明した。

かつてネットなどで男は性犯罪者予備軍、オタクに人権は無いなどといっていた過激な女性上位主義者の現在の姿が社会を脅かすテロリスト集団だというのだ。

パンデミック前はネットで過激な発言をしているだけであったが、七日病の流行以降彼女らは迫害を受けたという。

「お前たちがそんなことを言うから男性がいなくなったじゃないか」

と普通に異性と恋愛をしたかった大多数の女性たちに彼女らは盛大なバッシングを受けた。中には殺人事件にまで発展した事案もあったという。

そして迫害を受けた男性排除主義者たちは男性だけでなく自分たちを攻撃した女性たちも恨むようになり、ついには手をつけられないテロリスト集団となったのだという。

「いつの時代も女の敵は女なのよね」

涼子さんは言う。


「たぶんだけど豊久さんがあのバイトの女の子に優しくしたからじゃないかしら」

みゆきさんは推理する。

数少ない男性に優しくされるイコール男性に媚を売る女の敵。それがテロリスト女神たちのたそがれの思考パターンだとみゆきさんは言う。また、この国の男性があまり外にであるかないのは女神たちのたそがれをはじめとしたテロリストが怖いからだという。

程度の差はあれあの五崎義孝少年のような生活を送るのがこの国の男性の標準だというのだ。


僕は家でゲームをしたりアニメを見るのも好きだが、今日のようにあやの先生たちとデート気分を味わいたいので、じっと屋敷でひきこもるのはつらいかな。

しめのうどんをすすりながら、僕はそうみゆきさんに言う。

「まかせてください。豊久さんには毛ほどの傷もつけさせません」

頼りになる言葉をみゆきさんは言ってくれた。


お腹もいっぱいになったので僕はお風呂に入り、休むことにした。

お風呂ではあやの先生が裸になり、僕の体をその豊満な体を使い洗ってくれた。

心身ともにすっきりしたよ、ありがとうあやの先生。

お礼のキスをするとあやのうれしいわ♡♡と顔を赤くして喜んでくれた。

一人で休んでいるとコンコンとノックの音がする。

どうぞというと下着姿の白が入ってきた。


どうしたんだろう、一人で。


「やあお兄ちゃん、とっておきの話があるんだけど聞いてくれるかな」

寒い寒いと言い、白は僕に抱きつく。

下着だけだから寒いに決まってるじゃないか。

僕は毛布をはおり、白の細い体を中に入れる。

「お兄ちゃんあったかい」

ぎゅっと白は僕に抱きつく。

あやの先生や麻季絵さんなんかの巨乳もいいが白のちっぱいもいいものだ。


「お兄ちゃんはSSRの資格ステータスを持っている。すなわちやればできる子なんだよね」

そう僕の精子の妊娠確率は99パーセント以上だ。やれば女性は赤ちゃんができちゃうのだ。国にとっては貴重な人材だが、一つおおきな悩みがある。避妊できないのだ。

人口減のこの国で避妊なんてもってのほかなのだ。

コンドームの製造業者はとうに倒産して一つも残っていない。避妊薬もあるがべらぼうに高いとあやの先生が言っていた。

「ボクたちとエッチなことを楽しみたいのにやればできちゃうんだよね」

白は言う。

すでに閉経を迎えていた涼子さんだが、魔女の加護のおかげで若がえり、きっと次にセックスしたら妊娠してしまうだろう。

いずれ彼女らと子供をつくらないといけないが、まだこの社会で活動をはじめたばかりなのでこのタイミングじゃないんだよな。


「そこでジャーン!!」

白はブラジャーとパンティを脱ぎ捨てる。

一糸まとわぬ姿となる。少年のような上半身だが、もちろん下にはおちんちんなんて無粋なものはない。

これはこれでロリ感があってエロいな。

「ほらここ見てよ」

と白は下腹部を指差す。

白の柔肌になにかタトゥーのようなものが入れられている。

その模様はどこか子宮を連想させる。

これっていわゆる淫紋ではないか。よくエロゲーなんかにでてくるサキュバスが体にいれているやつだ。


「そう、ご名答。これはリリムの紋章というんだ。効果はずばり避妊なのだ!!」

ビシッと指をつけつけ、自慢げに白は言う。

「まあ、いろいろ条件はあるけどね。まず特定の相手同士でないといけない。契約をかわしていない相手には効果はない。また、避妊はできるけど性病の予防はできない。だからお兄ちゃんへんな病気もらってこないでね」

そう言い、白は僕の唇をチューチュー吸い出す。やばい、僕のチョモランマがそそりたつではないか。

あれっ、痛い!!

白はなんと僕の舌先を噛んでしまった。舌先から血がにじむ。

ちょっと痛いじゃないか。

「ごめんね、お兄ちゃん。痛かったよね。でもこのリリムの紋章を完成させるにはお兄ちゃんと血の契約を結ばなくちゃあいけないんだ。ほらその血をボクの淫紋につけてよ」

僕は言われるままその血を白の淫紋につける。僕の血は一瞬で白の淫紋に広がり、赤く染める。ぼんやりと淡くひかり、数秒でその光は消える。残ったのは赤いリリムの紋章だけだ。

「これでお兄ちゃんとボクは血の契約によって結ばれたよ。あとこの紋章の効果は刻まれたものの感度をおよそ1倍から3000倍にできるんだ。さあ、エッチを楽しもう!!」

そう言い、白は僕におおいかぶさる。

「うっでもこれをいれるのか」

またがったはいいが僕のそそりたつものを見て、ちゅうちょしている。

「こんなの入れたら白のお腹こわれちゃうかも。でもお兄ちゃんにめちゃくちゃにされたい♡♡」

と白は言った。



その後、僕たちはめちゃくちゃセックスした。

「やばい♡♡やばい♡♡やばい♡♡むちゃくちゃ気持ちいい♡♡」

白は白目をむいている。なんか韻をふんでるな。

「こ、これはまずい♡♡脳がショートしちゃう」

白は僕のうでのなかびくびくとけいれんしている。

「やっぱり最初っから3000倍はやりすぎた♡♡もとの白猫にもどるとこだった♡♡」

ハァッハァッと荒い息を吐く。事実白はもとの白猫にもどりかかっている。

猫耳が頭に生えて、尻尾も生えている。

これはケモ耳娘ではないか。

僕は夢のケモ耳娘とエッチをしているぞ!!

数えきれないほど白の中で僕は尽き果てた。

はー気持ち良かったよ、ありがとう白。

僕は白を抱きしめる。

「はー気持ち良かったよ、お兄ちゃん」

もっと強く抱きしめてとおねだりされたのできつめに抱きしめる。

「僕もきもちよかったよ」

頭がくらくらするほどの気持ちよさだ。体が勝手にびくびくっとけいれんする。

「ボクも魔女の加護で新しい特技スキルを獲得したよ。精力吸引エナジードレインか。お兄ちゃんの精力をボクの魔力に変換できるのか。ということはもっともっとエッチなことをしたらボクの魔力は増強されるのね。こいつはいい特技スキルを手にいれたよ、お兄ちゃんありがとうね」

白は言い、僕にチュッとキスをして眠りについた。

僕も疲れたので白を抱きしめて、眠りについた。

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