第193話アレか?
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王都に到着して三日目の午前中…俺とシーバスは登城し、現在絶賛謁見中なのだが、周りにはオッサンや屈強そうな騎士たちしかいない。
超不満である。
「(ユーリウス様…現実逃避は止めてもらってよろしいですか)」
逃避してないだろっ!ある意味しっかり向きあっているからこその感想だろっ!
「(いえ、そういうことではなく…)」
分かってるよ…っても、リリアーナ王女の件というのは分かったけど、なんで怒ってんのかが分からねえんだよなぁ…。
「(キッチリと思い出して、この状況を何とかしてください。でないと面倒なことに…)」
いやいや、既に死ぬほど面倒なんですけどっ!?
…とシーバスとやり取りをしていても状況は好転したりはしないからな…しょうがない。一つずつ考えてみようか。
国王のオッサンが怒っているのは、リリアーナ王女=娘のことだということは分かった。ただし、『何に』怒っているのか、が分からん。
宰相らしきオッサンは別に怒ったりはしていないようだ。…が、俺に何とかしてくれ。というような感じが見て取れる。
ちゃんと、どうしてほしいか…言ってもらいたいものである。
周りにいる貴族のオッサンたちが怒っている、というか睨まれているのがよく分からない。お前らに何かしたっけか?
まあ、繋がりのある商会がグラム商会経由で潰されたとか、学校関係で俺に子弟がやられた…とかか?商会はともかく学校関係だと覚えがまあまあ在る…な。
…ま、まあ、今は置いておこう。
近衛騎士たち…となると、いよいよ分からん。子弟がいるっていうことなら可能性が無くも無い…が、一体…。
リリアーナ王女…。学校…。ん~~~………あ、あれか、生徒会入りを断った件か?
しかし、ちゃんと理由付けて断ったし、王女本人も怒るどころか恐縮している感じ…だったよな。国王に変な風に伝わっているのだろうか。
あ、その時に『決闘だっ!』とか言って絡んできた奴がいたな…。ん~…手袋を避けたのは覚えてるけれど、どうしたかは覚えてないな…。
あぁ…睨んでる貴族のオッサンの中にソイツの親とかいるかもしれないな。
………俺が王女と絡んだのって、それくらいだったよな。…とすると、何が問題なのか余計に分からないんだが…。
う~~~ん…。
もうアレだ、「お疲れっした」とか言って帰っちゃダメかなぁ…。
「(ダメです)」
分かってるよシーバス。心読んでツッコムんじゃないよ。
くそぅ、シーバスめ…。仕方ない。覚えがあることを言って、ちゃんと聞くしかないか…。
「国王様、すみませんが私に覚えがあるとしたら、王女より誘われた生徒会入りの件を御断りしたことだけです。しっかりと理由を申し上げたはずなのですが…。その件………が良くなかったのでしょうか?」
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