第91話 な…なん………だとぉっ!!?
お風呂場作りでほぼ豆腐建築だが容れ物と内装の大半は終わらせた。
一先ずこちらは離れて、次は給湯システムになる魔導具の作成に入る。
…の前にお昼ご飯にしよう。
気が付けば朝から作業して三時間以上が経過していた。
見学していた義祖父さんたちは、俺が風呂場から出てくるとポカーン…としていた。まあ、あり得ない速さで小屋程度とはいえ建物が建ったのだから、そうもなるよね。
「ユーリウス、ご飯の時は本を読みながらはダメよ?」
「ユーリ、めっ!」
「ぁあ~うぅ、ぁう!」
レイラ母さん、セイ兄、あとなぜかレイナにも注意され魔導具関連の本を読むのを中断する。まあ、行儀が悪かったな…。
昼食を終えて自室へ戻り、先ほど読んでいた魔導具関連の本を流し読む。前にも読んでいた物だから確認だけの作業である。
「ふぅ…」
パタンと本を閉じて、目を瞑る。
「………………」
意外と面倒だな…。
本を読み直して出た感想がコレである。我ながら酷いと言わざるを得ない。
しかし現状『買う』は選択肢に無いし、『創る』方が性能的にも良さそうだと結論する。
となると問題は素材…なんだけど…。
「………………」
確かこの間、森に行った時のゴブリン以外の魔石を預かったままだったよな…と思い出し、『アイテムボックス』もとい今は進化して『
「………っ!!?な…なん………だとぉっ!!?」
~~~~~~~~~~~~~~~~
結果から言うと…素材が揃っていました。
いや、正確じゃないな…。
なんか『無限収納』内にたくさん素材がありました。…が正確か?
中身を見て見ると、どうやら前世…勇者の頃に集めていた、というより入れていた素材で溢れかえっていた。
前に『スキル』は『魂』に…云々と考察したが、転生して『魂』が引き継がれた先に『スキル』が引き継がれたのなら、その『スキル』内…今回なら『無限収納』に進化前の『アイテムボックス』内に在った『物』まで引き継いだ、ということだろうか…。
正確なところは分からないし、検証のしようも無いが、分かっていることは一つ…何か色々大量にゲットした。いや、元々俺の物ではあるワケなんだけど…。
しかも、魔王との最終決戦の時のアイテムボックスを引き継いだみたいだから、かなり貴重な素材も在るな…。
身に付けていた装備品はさすがに無いみたいだけど。
いや、しかし、参った…。スキルの確認はしたけどアイテムボックスの中は確認しないよなぁ。
転生して赤ちゃんからだぜ?持ち物なんか持ってないと思うに決まってんじゃん…。
まあ、完全に予定外、想定外だけど…これで素材の目処は建った。
あとは『錬金術』で創るだけだっ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます