第42話 理解出来ん!
エクシア王国…それが今世の俺が産まれた国の名前だ。…何処かで聞いたことがあるような、武力介入しそうな気がするがきっと気のせいだろう…。
このエクシア王国、貴族至上主義ですでに暮らし難いワケだが獣人亜人差別は無い。…あくまで表向きは…だが。
奴隷制度も確りと残っており、表向きは…と言っても彼らには非常に暮らし難いだろう。
但しメイさんのような牛人族は乳母役として認められていたりもする辺り、差別緩和に動いている人間もいたりするようだ。
ゼハールト家でも大なり小なり差別があったワケだが、そこは心を入れ変えた義祖父さんの鶴の一声で何とかした。
実際のところは裏で俺が動いた…というか義祖父さんに動いてもらった、が正しいか…。
というワケでゼハールト家では大量の使用人リストラ後に獣人亜人を雇用するという暴挙に出たワケだ。
そもそも人間よりも特化した能力持ちなのだから、専門な仕事をこなしてもらうにはうってつけのはずなのだ。
前世でもそうだったが差別する意味が分からない。
恐らく利権やら利益やら、悪~いお仕事が関係してくるのだろうけど…俺の見れる範囲では許さんよ?
ちなみにゼハールト家では俺を始め、セイ兄と義兄義姉、レイラ母さんと父さん、セバスさんなんかは差別しない側だった。
それ以外の人たちは差別意識を持っていたのだが、俺が暴れて以降は義祖父さん、シーバスは差別しなくなり、二人の義母はまだ差別意識が残っているようだ。
面倒くさいな…。
あんなにケモ耳がピコピコしたり、尻尾がフリフリしたり…何が嫌なんだっ!俺にはまったく理解出来んっ!…と心の中で憤ってみる。
まあ、憤るだけじゃあ何も変わらないのだけれど、今後、俺の力が世間に、国に届くようになったのなら、それこそ力ずくでも変えようと思う。
そんなワケで義祖父さんとシーバスにはその辺り、裏の方とかをよろしくお願いしたり、父さんやセバスさんにも動ける範囲で動いてもらったりしている。
決して、メイさんを妹のレイナに取られたので、美人の専属メイドさんが欲しい、とかではない。…ホント。
おいっ、義祖父さん…声を殺して笑ってんじゃない。ホントだってばっ!
「ユーリウス、クックッ…お前のお願いはちゃんと聞いてやるから…クックッ。儂と勝負」「嫌だっ!」
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