第二章:仮面
第5話 幻想的な冬のち春
【月浪縁】
怪奇現象に巻き込まれる人間はかわいそうだ、と
生まれついての霊媒体質で、道を歩けば怪奇現象に行き当たる自分のことは半ば棚に上げていた。それどころか自分は運が良い方だとさえ思っている。最たる理由は縁の母親が恐ろしく強力な霊能力者だから。付け加えるなら兄もまた、怪異の正体を即座に見破る特異体質の持ち主だからだ。いざとなればアドバイスをもらえる頼りになる人、同じような苦労をして悩みを共有できる人が身内にいるのだから、縁は恵まれている。
大抵の、いわゆる偶然、全くのたまたまに怪奇現象にぶち当たる人間はそうではない。
だからその日、縁が出会ったのもかわいそうな女の子だった。
春休みの私立東京美術大学。〝たまたま〟縁は所属するサークルの部室に置き忘れていた絵の具を取りに行った、その帰りのことだった。
大学構内にある美術館から人が飛び出してきて、縁に思い切りぶつかってきたのだ。
縁は半ば吹き飛ばされるような風体になったけれど、なんとかたたらを踏んで転ぶのだけは避けられた。が、ぶつかってきた相手の方はそうもいかなかったようで、尻もちをついて呆然としている。
「ごめんなさい」
彼女のか細い声での謝罪はぶつかった自分に向けてのものではなく、別の誰かに向けられているものではないかと縁は怪訝に思った。彼女の視線が全く縁を捉えていなかったせいだ。
恐怖に青ざめた顔に、崩れた前髪が影を落とす。明るい茶色に染めた髪が冬の日差しを弾いて、白く透けている。
よくよく見れば真冬並みに寒いのにコートも着ておらずの軽装で、カバンもなにも持っていない。まるで何かに追い立てられて命からがら逃げてきた、と言わんばかりの様子である。
「大丈夫? 立てますか?」
縁が手を差し出すと、彼女は自力で起きあがろうとしたが、困ったように、無理やりヘラリと笑ってみせる。
「ごめんなさい。立てないみたい……」
腰が抜けているらしい。
縁は彼女が出てきた方向に視線をやって、眼をすがめた。
「美術館に、何かいたの?」
彼女はハッと縁の顔を見て一呼吸置いたと思うと、震えだした。
「いえ、なんでもない、です。ちょっと、寒くて」
俯き、腕を抑えて自分を抱きかかえるようにする彼女を見やり、縁はどうすべきかに思いをめぐらせ、提案した。
「荷物、取って来ましょうか」
「え?」
弾かれたように顔を上げた彼女に、縁はいつも通り微笑んで見せる。
「中にあるんでしょう? コートとか、カバンとか。私が代わりに取って来るよ」
「あの……」
彼女は戸惑っていたが、縁は構わなかった。
「君はたぶん、とても怖い目に遭ったんだろうね。私はそういうのに、よく出くわすから」
なるべく深刻にならないようにさらりと述べると、彼女の目から一筋涙がこぼれ落ちた。あまりにきれいな泣き顔だったので縁が瞬くと、彼女は慌てて涙を拭った。
「……ありがとう」
はにかんだ彼女に「気にしないで」と縁は自分のコートを羽織らせてから、美術館へと足を踏み入れる。
卒業制作の中でも選り抜きの優秀作品を集めた展示の設営のために、美術館の中は賑わっていた。
什器を搬入するために台車を引く音。作品を吊るすために天井にフックをつけようとする工具の音。とりとめのない喋り声。縁はぐるりと周囲を見渡して〝気の向くまま〟歩を進める。すると、どんどん設営準備の喧騒からは遠ざかっていった。
一階の一番奥にある展示室で足を止める。並べられているのは彫刻作品が多い。ひと気はなくがらんとしていたが、目当てのものはこの部屋にあった。フェイクレザーの黒いトートバッグと畳まれたキャラメル色のチェスターコート。隅に置かれた荷物がおそらく彼女のものだろう。縁は迷いなく荷物を手に取る。と、視線を感じて振り返る。写真のパネルが左右に吊るされている真ん中に台座がある。鏡と、二つのお面が置かれていた。能面のようだった。白と黒の二つの女面が、縁をジッと見つめている。目が合った瞬間にわかに空気が張り詰めた。
こいつだな、と縁は思う。
縁は能面としばし睨み合った。が、一分もたたないうちに視線を切る。何をするわけでもなく縁は荷物を持って部屋を出た。途端に、緊張が弛緩し周囲に喧騒が戻ってくる。
誰彼構わず手出しをするようなタイプではなさそうだった。無差別に接触しようとしてくる怪異は〝様子を見る〟だなんて回りくどいことはしない。おそらくは定められたルールに従って取り憑く対象を選び、危害を加えるタイプだ。
縁はルールの対象外で、彼女はルールの対象であるなら、彼女と怪談することでルールの特定と逃れる方法を提案することができるかもしれない。
縁が思案しながら美術館の外に出ると、彼女がベンチで途方に暮れたように待っていた。縁の顔と手に抱えた荷物を見て驚嘆と安堵の表情を浮かべる。
彼女は肩にかけていた縁のコートを大事そうな手つきで渡してきた。縁から荷物を受け取り、何度もありがとう、と繰り返し縁に告げた彼女は、我に返ったように縁をまじまじと見つめて、こてんと首を傾ける。
「すみません、なんて呼べば……」
どうやら縁が何者であるかが気になったらしい。
「月浪縁。春から二年。日本画学科所属」
「デザイン科の、
脱力したような笑顔で彼女——奥菜玲奈は名乗った。
月浪縁は考える。
怪奇現象に遭ったところで、いいことなんて何もない。
縁自身にとっても。あのかわいそうな奥菜玲奈にとっても。
そして考えたところで物語はすでに、終わっている。
残された選択肢はワンペアだ。つまり、語るか、語らないか。
【奥菜玲奈】
巨大なクジラの模型に、月浪縁が足を止めた。
深海へ潜る瞬間を切り取った躍動的なシロナガスクジラの実寸模型は、いつでも東京・上野の国立科学博物館の傍らで来訪者たちを待ち構えていた。
ちょうど遅咲きの桜が満開になっているから、見る角度によってはクジラが桜の海に飛び込んでいるようにも見える。
奥菜玲奈は縁にならうようにクジラを仰ぎ見た。
「大きいなぁ。私はあんまり科博に来ないから、お目にかかるのは小学生以来かも」
玲奈は縁と浮世絵の展示を見に東京都美術館に訪れたついで、四月の半ばでも桜がきれいな場所があるからと誘われて、科学博物館前にほんの少し足を伸ばしているわけである。
青空と桜、巨大なクジラの模型に見惚れていた玲奈に、縁が横から顔を覗き込むようにして微笑む。
「私も科学博物館は久しぶりだよ。……クジラと言えば、星座のくじら座は〝この〟クジラの姿をしていないんだよね」
「そうなの?」
何が縁の琴線に触れたのか、縁は海ではなく空にいる〝くじら〟について語り始めた。
「くじら座は、ギリシア神話の生贄を求める巨大海獣〝ケートス〟っていう、ドラゴンとか大蛇に似た奴が元ネタで、全然見た目がこのクジラじゃないの」
縁は授業の要を教える教師のように、人差し指を立てて見せた。
「昔の世界地図の海の部分に、実在しない大きな海獣が描いてあったりするでしょ? ああいう感じの怪物なんだよ。最後にはペルセウスに退治されるんだけどね」
「本当だ……。初めて知った」
スマホで検索すると確かに縁の言う通りのイラストと逸話がまとめられたページが出てきた。
玲奈はスマホ画面の〝くじら〟と、目の前のシロナガスクジラの模型と見比べる。
現実にいるクジラは生贄を求めない。人を食べることもない。
後世に伝わる伝承というのはなかなかいい加減だなと玲奈は思った。
スマホを見つめて考え込んでいた玲奈に縁は優しく尋ねた。
「その後、理花さんの行方はどう?」
それとなく気をつかってもらったのだとわかっていたが、二月から行方不明の従姉妹の名前を聞くとやはり滅入りはする。玲奈は俯いて答えた。
「まだ、見つからないの。東京で見かけた人がいるって叔父さんが言うから、きっとまた会えると思ってるけど」
縁と初めて出会った日。玲奈は理花の卒業制作を設営するために東京美術大学まで足を運んだのだ。そして、大学付属の美術館の中で怪異に遭った。
縁に怪談をしたのであの日から玲奈が怪奇現象に苛まれることはなかったが、理花はどうだろう。いまごろ、どこでどうしているのだろうか。
考えに耽りそうになる玲奈を、縁が心配そうに覗き込んだ。
その顔を見ると玲奈は理花のことを思い出す。玲奈のことを実の妹のようにかわいがってくれた理花。いつも玲奈のことを気にかけてくれていた。
思わず小さく笑って、玲奈は明るい声を作った。
「……縁さんはちょっと理花さんに似てるかも」
「え、どこが?」
目を丸くする縁に玲奈は微笑んだ。
「やさしいところ。かわいくて、きれいで、おしゃれで、作ること表現することがとても上手なところ。すてきなお店や場所をたくさん知ってる物知りなところ。私がふさぎこんでいると気づかってくれるところ……」
「もういいもういい!」
玲奈が指折り数えてあげていくと縁からストップがかかった。耳の端が赤らんでいる。縁は気を取り直すように咳払いをすると、ため息交じりに言った。
「……そんな完全無欠の女の子と私とは、似ても似つかない気がするけど」
「そんなことない」
困ったように苦笑する顔もとてもかわいらしいけれど、自分を卑下するような物言いはいただけない。玲奈は意識して眉をつりあげた。
「縁さんは私のことを助けてくれた。見ず知らずの私を……あのときは満足に説明もできなかったのに。縁さん自身が、危ない目に遭うかもしれないのに」
玲奈が美術館で遭った怪異は本当に恐ろしかった。あのまま一人で着の身着のまま逃げ帰っていたならせっかく合格した美大でも、また足を踏み入れることは難しかったかもしれない。
けれど、縁が手を差し伸べてくれた。玲奈の話を聞いてくれた。東美には縁が居てくれると思うと玲奈は安心してまた通学できるようになった。
縁には感謝してもしきれないと、玲奈は縁の手をとって言う。
「すてきだと思う。なかなかできないことだと思うよ」
「……ありがとう」
はにかんで笑う顔に玲奈は見惚れる。なめらかな陶器のような肌だ。お人形さんのよう。——そういう人を玲奈はもう一人知っていた。
(理花さんも縁さんと同じように、きれいな人だった)
「じゃあ遠慮なく恩に着せますが」
縁はわざと仰々しい喋り方になって、玲奈を見上げた。
「玲奈さん、私のモデルになってくれない?」
突然の提案だ。玲奈はぱちぱちと目を瞬いて、首を傾げた。
スマートフォンに保存された作品を見せてもらったことがあるので、玲奈は縁が手がける作品の傾向は知っている。動植物や妖怪の絵が多く、人間の絵は一枚もなかったはずだ。
「縁さんって、人の絵を描かないんじゃなかった?」
「課題とかでは描いてないけど、家族や友だちの絵を描くこともあるよ」
友だち。——その言葉に少しだけ胸が弾んだ。
「玲奈さんのことを描くなら、ちゃんと玲奈さんらしいモチーフを添えて描きたいな、お花とか」
真剣な眼差しで悩んでいる縁の真摯な言葉に玲奈の唇が緩む。
「いいよ。美人に描いてね」
冗談めかして言う玲奈に、縁もまた、微笑み返した。
【芦屋啓介】
東京郊外に位置する私立東京美術大学にはお化け屋敷サークル「東美怪奇会」という胡乱なサークルが存在する。
このサークルは美術大学の中では一大イベントである芸術祭という名の文化祭で、凝りに凝りまくったお化け屋敷を作ってやろうと画策したメンバーにより構成される。好き好んで幽霊、怪物、殺人鬼の類を絵に描くなり立体におこすなりの手段で表そうという、ある種の志を持って集まった凝り性の奇人変人どもが寄り集まってできた団体なのだ。今年も大学構内で屈指の広さの一号舎の地下をまるまる貸し切り、数日限りのお化け屋敷を作り上げる予定だ。
月浪縁、そして芦屋啓介も東美怪奇会の一員である。
一年の秋にドッペルゲンガーの怪異に遭遇した芦屋は、予備校時代の同輩、同じ大学の日本画学科に通う霊能力者、月浪縁の計らいによって命拾いした——と芦屋自身は思っている。
縁本人はことの次第を曖昧に濁しているところがあり、芦屋を助けたことを特に恩に着せてくるわけでもない。なんなら自らの霊媒体質に巻き込むのを嫌ってか芦屋とは距離をとりたそうな素振りを見せてくるのだが、それを「はいそうですか」と納得できるほど芦屋は物分かりの良い男ではなかった。
割と無茶をしていることが言動の端々からうかがえる縁に協力関係を申し出て、承諾まで取り付けることに成功した芦屋である。
そのため芦屋は縁と行動範囲を重ねるべく、縁の所属するお化け屋敷サークルにすぐさま入部した。結果、現在進級して春に至るまで、芦屋はそこそこサークル活動を楽しんでいる。
もともとホラーについては耐性もそれなりで嫌いでもない。メンバーがああでもないこうでもないと真剣にお化け屋敷のモチーフについて激論を交わすのを横で見るのも、面白い。
たとえば現状、お化け屋敷サークルの根城たる部室棟の一室では三人の部員がやたらに作り込んだイメージボードをぶち上げてのプレゼンをしている。侍が斬り合うが如く、スッパスッパと己の掲げるイメージボードの売りを言い連ねていくさまは迫力があった。
ある者は海外名作ホラーから着想を得た『呪いの家』推し。ある者は入院体験に裏打ちされた怖さを求めての『廃病院』推し。ある者は中国の伝統舞踊から着想を得た『中華風・百鬼夜行』推しで三竦みが展開されている。
その白熱するプレゼンの様子を愛用のデジタル一眼レフでおさめると、芦屋は足元に置いてあったリュックを肩に引っ掛け、激論の邪魔にならないよう静かに部室の外に出た。
放課後の東京美術大学の食堂は昼時の喧騒を忘れたかのような静けさだった。夕日が差し込んでずらりと並ぶ白いテーブルを赤く照らしている。何人かの学生がクロッキー帳やノートパソコンを開いての作業を行なっていた。東美の食堂はさっぱりとしたカフェテラスのような雰囲気で、絵の具を使わない作業に寛大なのだ。
点在する作業中の学生たちの中に、明るい茶髪をポニーテールにくくった、姿勢良くパリッとした印象の女学生を見つけて芦屋は声をかける。
「前いいか?」
奥菜玲奈は作業中のノートパソコンから顔を上げた。
玲奈はグラフィックデザイン科の首席で
玲奈は声をかけてきたのが芦屋とわかると手を向かいの座席に広げて、愛想良く着席を促した。
「どうぞどうぞ」
遠慮なく玲奈と向かい合うように腰掛けた芦屋もリュックの中から自前のノートパソコンを開く。
カメラから写真のデータを移しながら口を開いた。
「一応頼まれてた写真は撮れたと思う。こっちで確認してから使えそうなデータを渡す」
「了解。
曲がりなりにも自分で撮った写真なので、芦屋は加工を人任せにするのは抵抗があった。サイズの変更やトリミング——写真の一部を媒体に応じて切り抜くこと——はデザイナーに任せた方がいいと割り切って、玲奈に伝える。
「修正とか色の補正は俺がやるよ。トリミングは奥菜に任せる」
「ありがとう、助かるよ」
玲奈はにこやかに応じた。
SNSにあげる活動記録の撮影を、芦屋は玲奈から任されていたのだ。
玲奈はそのまま自分の作業に戻るかと思いきや、芦屋の顔を見て、手を止める。
「ところで、芦屋くんって縁さん目当てでこのサークルに入ったの?」
玲奈の言葉に芦屋の手も止まった。怪訝に眉をひそめて芦屋は問い返す。
「本当に、急に、なんだ?」
「何気に一緒にいること多いよなーって思って。芦屋くんが怪奇会員になったのって、縁さんよりあとでしょ?」
「確かに時期はそうだが……」
芦屋は自分が撮った写真を縁に提供することで、ドッペルゲンガー事件でできてしまった「借り」を返そうとしている。当然縁に接触する機会も意図的に増やしたが、そこに他意はない。もちろん縁と付き合っているわけでもない。
芦屋は玲奈に淡々と返した。
「その言い方だと俺が月浪に気があるみたいだろ」
「じゃあ、気はないんだね?」
あからさまに探りを入れられて、芦屋は露骨に「すっげえ面倒くせえ」という顔で答える。まともに構う気にもなれず、自前のパソコンに並んだ写真のサムネイルに目を移した。
「だいたい、奥菜の方が月浪と仲良いんだから、違うって知ってて聞いてるよな?」
芦屋は玲奈と縁がサークルの中で話しているのをよく見かけている。
縁は人当たりは良いものの、霊媒体質のこともあってか特定の誰かと親しくすることがない。だから縁が玲奈と親しげな姿を見て、実のところ珍しいと思っていたのだ。
そしてこの点は玲奈自身も自覚があるらしい。
「まあね。春休みに知り合ってから展示とかお買い物とか、つどつど行って仲よくさせていただいてますからね」
ふふん、と得意げに玲奈は笑う。茶目っ気のある笑顔だった。
「縁さんには絵のモデルも頼まれちゃってるし。どうだ。羨ましかろう?」
「……なんで逐一煽ってくるんだ」
したり顔の玲奈にイラッと返して、芦屋はため息をこぼす。
「俺は月浪に借りがあるから、それを返したいだけだぞ」
「ふーん」
玲奈は信じているのかいないのか曖昧な返事を寄越した。
芦屋から作業中のパソコンに目を移して、ほとんど独り言のように告げる。
「なら、ますます私と一緒かもね」
芦屋は若干の興味を惹かれてモニター越しに玲奈を窺った。
玲奈は芦屋に話しかけているというより、自分自身で確認するようにマウスを動かしながら呟いた。
「というか、私が縁さん目当てでサークルに入ったクチだから」
確かに、玲奈は他の部員に比べるとオカルト愛好の気配が薄かった上に縁との交流を目にしていたから納得はできるものの、
「なぜそれを俺に言う?」と、芦屋は聞かざるを得なかった。
「私も芦屋くんと同じで縁さんに借りがある。助けてもらったことがあるんだ。お面の、お化けから」
「……どういう経緯だ?」
〝お面のお化け〟がどういうものなのか、現状ではさっぱりわからなかったが、玲奈がどうも話を聞いて欲しそうに見えたので、芦屋は促すように聞き返す。
玲奈は芦屋を上目に窺うと、使っていたノートパソコンを閉じた。
私立東京美術大学・グラフィックデザイン学科所属二年、奥菜玲奈は語る。
滑らかに。いつかの月浪縁のように。
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