第5話 悲しみ≠思い出
私の父はサラリーマンをしている、
お父さんは朝の8時30に家を出て会社は車で20分程の場所に有り、私が高校生の時は前の日の夜に下準備をしてから寝て、朝の7時〜30分の間にお父さんと同じ弁当の中身を作って、7時30〜8時ちょいまで朝ごはんを食べて、出かけるルーティンだった。
舞香の父「舞香、朝だぞ」とお父さんに起こして貰ったこともある。
目覚まし時計は古くて壊れてた、新しいのを買いたかったが、お金がないと言うよりは、少し甘えている部分があった。
私は大晦日の時にお父さんの部屋だけは掃除をしてなかった。
だから私はお父さんの部屋に入って掃除をしようと思った。
それでお父さんの部屋を掃除したら、まだ私が小さい時のお母さんとお父さんと私の3人で記念に富士山をバックに撮った写真がお父さんの机の引き出しから出てきたのでした。
普通はリビングに置いてあってもおかしくないのに探していたのが置いてあり、謎に思う舞香…。
舞香「どうしてこんなところに閉まって置いたんだろ?」と呟きながらお父さんが仕事から帰ったら聞こうと思っていた。
写真を額縁から取り出すと、写真の裏面にはこう書いてあった…
「舞香が大きくなったら、また富士山を3人で見に行きたいです、母より…」と…
これを見た舞香はとても悲しい気持ちと同時に、お母さんにもう一度会いたいという悲しみの気持ちで泣きながら「おかぁさん…会いたいよ…」と言って写真を胸に抱きしめて何分間か悲しい気持ちでいた舞香。
舞香はお母さんが好きだった言葉を思い出した。
「ハサミは髪を切る物、人は善か悪を切る物」
人は相手が良い人か悪い人かで判断して悪縁なら断ち切る、けどハサミは髪を切るだけ、差別をしない。
お年寄りから子供、性別関係なしに髪をカットしてその人のヘアスタイルという芸術を生み出す。
そんな事を言っていたお母さん、だから私は美容師の道に進もうと思った…。
お母さんとは、もう一度富士山は見に行けないけど、お母さんを見習っていた美人さんに会ってお母さんの事も色々聞きたいという思いは更に強くなった…。
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