第15話  オルランドさんと再会

「こら、おさと一緒にいたな!!」


「急に手を引っ張られたんだよ~俺は悪くないぜ~」


「何処の学生だ!」


太っちょの神官が、俺の手をもげるくらいに握って、離さないので俺は、大声でオルランドさんに助けを求めた。


「イテ~よ~!!オルランドさ~ん!!助けてよ~」


俺の叫び声で、ますます俺を黙らせようとする神官たち。


終いには五人がかりで、襲って来た。

俺はあの日の晩の恐怖がフラッシュバックしてきた。俺は大泣きした。


「掘られるのは嫌だよ~オルランドさ~ん」


そこに、観音扉が開いて中からオルランドさんが、姿を現したんだ。

神官の正装服を着ていた。

立派な神官服で、俺はオルランドさんの顔を見たら、安心してチビって失神したらしい。


耳元でオルランドさんが、掘る時は優しくしますから……なんて言ってたなぁ。



♦♦♦


俺は、フカフカのベッドの上で目が覚めた。

少し、肌寒いけど、暖炉には火がくべてあるのだし、俺の火の精霊が、俺を凍えさせなかったのだろうな・・・なんて思いはふっ飛んだ!!


ここは何処だ!!??

なんで・・・なんで・・・オルランドさんが、俺の隣にスッポンポンで寝てるんだぁ~~!!??

よくよく見れば、俺も裸じゃないか~~~!!! 


俺がわなわなと震えていたら、オルランドさんが、綺麗な金髪をかきあげて、麗しい顔を見せてきた。

この人には、銀の森の長とは違った美しさがある。

長の美しさは人間離れしている。そして、儚ささえ感じた。

オルランドさんはまだ人の範疇だ。

だが、十二分に美しいぞ。


「オルランドさん!?これは一体?」

「サントスから逃げて来たのでしょう・・・?気持ちが固まるまで此処にいなさい。」


オルランドさんが言った。


「ここは、神殿が管理している温泉のある保養地です。この館は、僕の両親が残してくれた遺産と、昔、3日間だけ共に過ごした人から頂いたお金と、足りない分は、神殿に借金をして買いました。僕のストレス軽減のために。」

「それは良いけど、なんで俺、裸なの!?」


疑問は一つだ。

ケツは痛くなかったが。


そうしたら、オルランドさんは、とんでもないことを言った。


「まず、吟味ですよ。大きさを比べないと。やっぱり、入れるのは僕ですね。

あなたのイチモツは、昔出会った王子様に負けてないです。」


なんじゃ、そりゃ~~~

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