魔法の特訓

「うっ、気持ち悪い」

 転移魔法は成功したようだが、とてつもなく頭が痛いししんどい。


『最初はキツいかもしれないけど、すぐ慣れるのっ!これから毎日やるからっ!』


「ま、毎日!?」

 ただでさえ一日中動き回ってるというのに


『ガンバなのっ!』

『フレイヤ、空を飛ぶには何魔法が必要だと思う?』


「か、風?」


『ピンポンなのっ!でも一つ足りないのっ!風魔法だけだったら、自分に当たるから目なんてとても明けていられないのっ!だから、その前に自分を結界魔法で覆っちゃうのっ!』


「魔法を同時になんて発動できるの?」


『フレイヤなら多分、五個ぐらい余裕なのっ!』


 何か私ならって多くない?


『まあ、取り敢えずこの訓練場に結界を張ってみるの!多分詠唱は省いて大丈夫なのっ!』


「わ、分かった」


「アリス、結界をお願い!」


『ハイなのっ!』


『今の感じで大丈夫なのっ!じゃあ、訓練場に張った結界を自分の周りに、貼り付けるイメージで狭めていくのっ!』


「んーーー、こんな感じ?」


『もっとなのっ!』


「んーー、出来、あっ」

 バチッという音がして、結界が解けてしまった。


『これをー日中纏えるようにするのっ!』


「・・・・」


 私は悟った、


 人(精霊)を見かけで判断してはならないと

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