アリスへの質問
・・・と思ったがダメだった。
先生に聞いてみても、「聞いたことがないですね」と言われ、本を読み漁ってみるも収穫はない。
だから・・・
***
諦めて本人に聞くことにした。
「アリス~、アリス~、出ーてきて~」
凄く変な歌を作ってしまった
「アリ、『僕はここにいるから、今すぐその歌を歌うのをやめるのっ!』
「あっ、いた」
『頭が割れるかと思ったのっ!』
「ひどいなぁ、そんなにへタ?」
『うん!僕が今まで聞いた中で一番酷かったのっ!』
可愛い顔して凄く辛辣なこと言ってくる。そりゃ歌は
「まぁいいや!ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
『なーに?』
「精霊王って何なの?」
『・・・・』
凄く呆けた顔をされた
『あぁ一、人間達は僕の事が見えないから知らないんだ。う一ん、まず精霊って何か知ってるのっ?』
「魔力を渡して魔法を使ってもらうって聞いたけど」
『そうなのっ!』
『でも、精霊達は自我を持ってるのっ!人間達が魔法を使うためには自分達が必要、じゃあ自分達はとても偉い存在。そう思い込んでしまうようになったのっ!だからある時から人間を困らせ始めたのっ!でもそれを神様は許さなかった。だから精霊を統括する存在として
「そうなんだ・・・・」
以外にちゃんとした理由があったんだ
ていうか、
「アリス以外にも精霊王がいるの?」
『アリステリア王国とベリアル皇国に一人づついるのっ!僕とアイツは魔女と魔王のサポートをしているのっ!』
「なんで?」
『だってその二人は魔力が多すぎて、僕達くらいしか受け取れないのっ!普通の精霊に魔力を渡したら精霊の方が消滅しちゃうのっ!だから前の詠唱の時は全ての精霊って言うことで一人一人の負担を減らしたのっ!』
ヤベーな、精霊の方が消滅って強すぎるでしょう。
「聖女と勇者は大丈夫なの?」
『そのニ人は確かに魔力量は多いけど、魔王達程じゃないし、上級精霊ぐらいだったら魔力を受け取れるのっ!』
精霊にも上級とかあるんだ。もっと勉強しないと!
んっ?というか魔女と魔王についてるって、
「アリスって何歳なの?」
『最近はちゃんと数えてなかったから分からないけど、千年くらい前に生まれたきがするのっ!』
「せ、千年!」
何か、もう、次元が違うな・・・・
***
『もう質問はないのっ?』
「ありがとう!今のところはね」
『じゃあ今日も張り切って魔法を教えていくのっ!』
『魔力の制御は・・・、空を飛ぶのが一番てっ取り早いのっ!』
「空?」
『そうなのっ!空を飛ぶには調整がとても大変なのっ!だから練習に持って来いなのっ!』
「でもこんな所でやったら、絶対バレると思うよ?」
『じゃあ、転移魔法で違うところに移動するのっ!確かここには騎士ようの訓練場があったのっ!』
「あったけど」
『じゃあ、僕の詠唱を復詠するのっ!』
『アリスよ我が魔力に応えよ』
前もこんな感じだったような・・・・
「アリスよ我が魔力に応えよ」
『空間ねじ曲げ、我を訓練場へと運べ』
『転移魔法テレポート』
「空間ねじ曲げ、我を訓練場へと運べ」
《転移魔法テレポート》
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます