第035話 旅立ちの日

 ヒナの旅立ちの日がやって来た。こんなにも時間がかかったのには訳がある。テオドール公爵がどうしても最強の盾と剣を用意すると言って聞かなかったのだ。


「ヒナ、どうだこの長刀は? 大金を積んで手に入れた偉大なる刀匠ナマクラ氏による業物だぞ?」


 ヒナは目を丸くしていた。なぜなら父が手渡したものはよく見る長剣ではなく、明確に刀であったからだ。受け取ったヒナはその金額よりも、アストラル世界に刀が存在するのだと知って驚いている。


 しかし、ナマクラ氏と聞けば期待できないと思う。それは前世の単語を連想したからであるけれど、同じ意味合いであれば名匠でも業物でもないだろう。


「公爵様、せっかくご用意いただいたのですが、お嬢様は刀の振り方を覚えておりません。従ってお嬢様には難しいかと……」


「エルサ、わたくしはこれを使います!」


 ヒナは目を輝かせていた。

 読んだ漫画の主人公は押し並べて刀を使っていたのだ。だとすれば自身も同じように戦ってみたいと。


「しかし、お嬢様……」


「わたくしはこれが気に入りました! お父様が買ってくださったものですし、今までの愛剣はアイテムボックスに入れて持っていきますから」


 懇願するような目にはエルサも弱い。剣術の腕前はともかく、見た目は可憐な少女である。キツく諭すなんてできやしない。


「しょうがないですね……。毎日素振り千回ですよ?」


「ありがとう、エルサ!」


 向けられた満面の笑みにエルサは頬を染めている。同姓とはいえ、愛らしいその笑みは魔性とまで感じさせるものがあった。


「ヒナ、刀の銘はクサカリマルという。何でも異世界に伝わる言葉を引用したらしい。なかなか格好いい響きだろ?」


 どうやら異世界転生を果たした者はそれなりの人数がいるのかもしれない。

 刀の銘もまた転生者が面白がって教えたとしか思えないものだ。ナマクラも草刈りも明らかに間違った選択であるのだから。


「それで盾なんだがな。こちらが苦労したのだ。数多ある武具工房でも誉れ高いベリルマッド工房の盾だぞ!」


 その工房はヒナも聞いたことがあった。何代にも亘って名匠を生み、この世に幾つもの国宝級武具を排出している工房であると。


「お父様、どうして結界が張られているのでしょう?」


 公爵の指示で運ばれてきた盾はなぜかガラスケースに入っており、厳重な結界が張られていた。


「それだけ業物なのだろう。私には解除できないが、ヒナならできるだろう? よってこのまま運んできたのだ。まあしかし、苦労したぞ。現在の親方は金貨を何枚積もうと首を縦に振らなくてな。頭にきたから工房ごと買い取ってやったわ!」


 自慢げな公爵。喜ぶヒナを余所に、エルサは眉を引きつらせている。


「公爵様、工房ごと買収するなど幾らかかったのです?」

「うむ、白金貨二千枚だな!」


 唖然とするエルサ。白金貨は金貨千枚の価値である。娘のためとはいえ、王都に豪邸が幾つも建てられるほどの金額を使ってしまうなんてと。


「まあ、お父様! それは良いお買い物でしたね?」

「実にお買い得だろう? ヒナのためなら一万枚でも支払ったというのに……」


「ちょっと待ってください! 小国なら数年分の国家予算ですよ!? どんな金銭感覚をしているのですか!?」


 流石に突っ込まずにはいられない。お買い得だと口を合わせる二人に対して。


 前世からずっと上流階級であったヒナは貧乏を経験したことがない。今世の小遣いも白金貨単位であるし、白金貨で買えないものはこれまでの人生に存在しなかった。

 ヒナにとって白金貨は何でも購入できる引換券。貴族院の授業も自主的な勉強もヒナは充分にこなしていたけれど、彼女は金銭感覚において一般の次元を遥かに超越した思考をしていた。


「エルサ、言っては何だが、我ら上級階級は私腹を肥やすだけでは駄目なのだぞ? 世に還元していくことで経済は回るのだ。ヒナにもそういった教育をしている」


「いや、それは理解しますけれど、流石に規模が……」


 エルサは何とか反駁を唱えるも、公爵が話すことだって真実だと思う。上流階級が資産を溜め込むだけでは経済が回らない。

 かといって白金貨など一般市民は一生涯に亘って目にすることなどないはずだ。下級民であれば金貨すら見たこともないだろう。


「とにかく道中では無闇に白金貨を取り出さないでくださいよ? お嬢様が考えるより、世界には悪が蔓延っておりますので。天然ぶりを発揮するのは私の前だけでお願いします……」


「エルサよ、そこもヒナの可愛いところだ。道中は必ずヒナを守ってやるのだぞ?」


 テオドール公爵の話には素直に頷く。彼女は剣術指南を主な仕事としていたけれど、既にヒナという人材の重要性に気付いている。従ってヒナが旅に出て、戦いに身を置くというのなら身を挺してでも守ろうと考えていた。


「ヒナお嬢様はアストラル世界の光です。彼女より優先すべきものなど、この世界にはございません」


 頭を下げてエルサ。長く支えて気付くのはヒナが真っ直ぐな性格をしていること。

 天然ボケや金銭感覚のなさは仕方がないとしても、彼女の言動は常に正しかったように思う。誰に対しても気さくでありながら、王家に対しても明確な意見を口にできる。もしもアストラル世界が今よりも住みよい世界になるならば、その中心にヒナがいることをエルサは疑わない。


「とりあえず、結界を解除してみましょう」


 神聖魔法【解】は解錠だけでなく、結界にも有効な魔法であった。

 即座にガラスケースを覆っていた結界が解かれる。ヒナはそっとガラスケースを開き、ベリルマッド工房製の盾を手に取っていた。


 すると、なぜか脳裏に声が届く。


『ふはは! あーしは遂に依代を手に入れたし!』


 何が何だか分からないヒナ。しかし、エルサや父にはその声は聞こえていないらしく、どうやら盾そのものが声を発しているのだと思う。


『貴方は誰?』


 心の内に念じてみる。応答があるのなら、それは間違いなく盾が意志を持っているはずだ。


『あーしはサラ・マン・ダァァよ! かつて大精霊と呼ばれていたし。あーしが封印された盾を手に取った君はこれより身体の自由を失うし!」


 まるで意味が分からない。こんな今もヒナは五体満足である。失うどころか、自由すぎる感覚しかない。


『えっと、普通に身体は動くのだけど……』

『ムキー! どうして!? 封印は完全に解けてはいないけど、あーしの強制力が効かないなんておかしいし!?』


 サラと名乗った大精霊はヒナの身体を乗っ取ることができないようだ。彼女は乗っ取れるものと疑っていなかったというのに。


 ふとヒナは思い出していた。


『しばらくは悪しき存在から身を守れることでしょう――――』


 それはディーテの言葉である。彼女がヒナを心配し、一万という神力を使ってまで祝福を与えてくれたこと。


「お父様、この盾は邪悪なものに取り憑かれているようです」


『あーしは大精霊って言ったっしょ!? 邪悪じゃないし!』


 脳裏のサラは否定するけれど、現状で身体を乗っ取られていないのは祝福のおかげだとしか考えられない。つまりは悪しきものであるはずだ。


「なんと! ヒナは大丈夫なのか?」


「ええまあ、何とか。どうやら封印に綻びがあるようです。補助的な封印を施しましょう」

『やめてぇぇ! あーしはもう暗くて狭いところが嫌だし!』


 封印式の修復はできそうになかったが、補修的な二重封印ならはヒナにも可能だった。けれど、大精霊サラは自身の悲痛な立場を訴えて、再封印しないようにと願う。


「どうしましょうかね……。悪しきものは狭くて暗い盾に再封印されることを望んでいないようです」


「お嬢様、悪しきものにまで慈悲をかける必要などございません。このようなときにまで聖女っぷりを発揮しないでくださいまし。さっさと封印術式をお願いします!」


 エルサは反対であるようだ。ヒナが心優しき女性であるのは周知の事実だが、人に取り憑こうという邪悪にまで優しくするなど許諾できないのだと。


「エルサ、わたくしの部屋にある魔道書を取ってきてくれない? 一冊だけ残ってるはず」

 ここでヒナはエルサに指示を出す。出立の時だというのに、まるで忘れ物でもしたかのように。


 言いつけであれば直ぐさまエルサは行動する。彼女は数分も要せず、残されていた魔道書を手に戻って来た。


「これでしょうか?」

「そうそう、これよ。必要ないかと思ったのだけど、使うべきは今なのでしょうね」


 魔道書には主従契約魔法と記されていた。何となく嫌な予感がしていたエルサはヒナに問いを投げている。


「お嬢様、もしかして悪しきものと契約するつもりでしょうか?」

「悪しきものと言っても、少し拗らせただけよ。ずっと狭くて暗い場所に封印されていたのよ? だったら契約をして封印が解けたとしても悪さをしないようにすればいいだけ」


「しかし、闇属性でも付与されてしまえば、聖女として認められませんよ!?」


 契約は魂の共有である。よって悪しき属性が付与される可能性を否定できない。


「大丈夫。彼女は大精霊サラ・マン・ダァァと名乗っておりますし、火属性はわたくしの基本属性の一つですから」


「でも、嘘を言っているやもしれませんよ!?」


 必死に諭すエルサだが、ヒナは首を振る。心優しき彼女であるけれど、意志は曲げない頑固さもあった。こうなると公爵であっても、ヒナは聞き入れないだろう。


「始めます。大精霊サラ、わたくしに仕える気があるのなら、自由を与えます。綻びを帯びた封印を解除してあげましょう」


『本当!? でも、あーしは大精霊! 人なんかに仕えるような小物じゃないし!』


 話し方は子共っぽいのだが、やはりプライドがあるのかもしれない。ヒナは小首を傾げたあと、願うように続ける。


「美味しいクッキーをあげるわよ?」


 孤児たちを諭すように言った。サラとの遣り取りが分からぬエルサと公爵は目が点になっていたけれど、悪しきものを子供のように扱う彼女が信じられないでいる。


 ところが、サラはそっぽを向いたまま何も答えない。やはり子供扱いは気に障ったのかもしれない。


「飴玉もあるけど?」

『契約するし!!』


 ニコリとヒナ。どうやらサラは報酬が気に入らなかっただけのようだ。クッキーではなく飴玉であれば即決なのだから。


「じゃあ、始めるわよ? サラは心を開いて。抵抗しちゃ駄目よ? 甘い飴玉のことだけ考えてね」


 言ってヒナは魔道書を読み上げていく。分類的には神の力を借りるため、神聖魔法となる。成功率は主人の魅力値と知恵値、信仰心に加え、対象者の心に依存する。


 弱者であれば強制的な契約も可能だが、生憎と対象は大精霊を自称している。たとえサラが心から望んだとしても魂の格の違いによって失敗する確率は少なからずあった。


 いよいよ詠唱が終わろうとしている。見守るテオドール公爵やエルサは気が気でない様子だ。悪い影響がないだろうかとヤキモキとするだけであった。


「ここに主従契約を成す!」


 ヒナが盾に手をかざすと、神々しい輝きが溢れ出す。まさに神聖魔法。女神を保証人とした契約が今まさに成されようとしていた。


「――っっ!?」


 ところが、契約は上手く運ばない。術者であるヒナは契約によって流れ込んでくる魂の大きさに圧倒されてしまう。


 堰を切ったように流れ込むそれはヒナが許容できるものではない。契約に必要なのは魂の一部であったというのに、ヒナが取り込める量を遥かに超えていたのだ。

 耐えきれなかったのか、ヒナは眉間を抑えながら倒れ込んでしまう。荒い息を吐きながら、彼女は悲痛な声を上げていた。


「ヒナァァ!?」

 突如として苦しみ出すヒナに公爵は大慌てだ。咄嗟にエルサを睨み付けている。


「エルサ、何とかしろ!」

「いや、契約途中ですから! お嬢様が自ら魔法の行使を破棄しないことには!」


 普通であれば術者が苦しむことなどない。奴隷商人でも光属性さえあれば行使できる魔法なのだ。突出した知恵値と信仰値に加えて、高い幸運値を持つヒナが失敗するはずがなかった。無論のこと通常の相手であれば……。


「ヒナ、止めるんだ! この盾は捨てても構わん!」

「嫌です。わたくしは契約しま……っ……」


 言ってヒナは意識を失ってしまう。何がどうなったのか少しも分からなかったけれど、公爵は直ぐさま担架の用意を口にした。


「そこの男、やめるし! あーしはまだ飴玉をもらっていない。ヒナ・テオドールを動かすなし!」


 盾から声が聞こえている。先ほどまで何も聞こえなかったというのに。

 その声によると、術式は今も実行されているようだ。


「お前が大精霊か? ヒナは無事なんだろうな?」


「当たり前だし。あーしの力に少しずつ順応させているところ。意識があると抵抗しちゃうからね。あーしに全てを任せろし!」


 どうにもよく分からないのだが、聞けばヒナと大精霊サラは接続しているらしい。またサラは意図的にヒナを気絶させ、自身の格にヒナを順応させようとしているようだ。


 このあと数時間が経過。今もまだヒナは意識を失ったままだ。

 しかし、


「ぅ……ぅぅ……」


 遂にヒナが声を上げた。薄い目を開いては呆然と空を眺めている。


「お嬢様! お嬢様!」

「エルサ……?」


 呆けた表情でありながら、ヒナは呼びかけに頷いている。

 酷く痛む頭を除けば、体調に変化はない。長い息を吐きながらヒナは身体を起こす。


「ヒナ、早く出してよ! 飴玉ちょうだい!」


 既に遠い昔の話だと思えて仕方がない。だが、状況を見る限り、大精霊と約束したあとなのだと思う。


「えっと、解……」


 傍目には呟いただけのように見えた。けれど、ヒナの手の平から神々しい光が溢れている。信仰値の高さなのか、労せずしてヒナは解除魔法を行使していた。


 程なく盾がガタガタと揺れ、遂には光の玉が飛び出してくる。これには公爵もエルサも驚いていたけれど、ヒナはボウッと眺めているだけだ。


「やったぁ! 外に出られたし!」


 大精霊と聞いていたけれど、現れたのは妖精サイズである。見守る二人にはヒナが騙されたのだと思えてならない。


「はい、飴玉よ……」


 ここでヒナは約束を守った。アイテムボックスから飴玉を取り出し、サラにソレを手渡している。


「おいしー! もっとちょうだい!」


「今日は三個までよ? 食べ過ぎちゃ駄目」


 二人の会話に公爵とエルサは言葉がなかった。悪い妖精をも手懐けてしまったヒナに。そもそも何者かも分からない相手を信用してしまう彼女が信じられない。


「お嬢様、大丈夫なのでしょうか?」


 何とか立ち上がったヒナにエルサが聞く。見た感じは問題なさそうだが、妖精と契約するなんて前代未聞の珍事である。


「ちょっと待って。ステータスを確認してみる」


 言ってヒナはステータスを表示。何か変化が起きたのかと確認していた。



【名前】ヒナ・テオドール

【種別】人族

【年齢】16

【ジョブ】JK

【属性】光・火

【レベル】6

【体力】43(+8)

【魔力】82(+16)

【戦闘】41(+49)

【知恵】88(+17)

【俊敏】33(+6)

【信仰】110(+22)

【魅力】87(+17)

【幸運】75(+15)

【加護】ディーテの加護

【スキル】

[超怪力]戦闘値50%アップ

[華の女子高生]制服を着ているとステータス二割増


 レベルアップと超怪力によって戦闘値は制約の半分近くまで来ていた。だが、ステータスには何の変化もない。超怪力と華の女子高生によるプラス値が加算されているだけだ。


 ところが、一番下に新しい項目があった。それは先ほどまで間違いなくなかったものであり、契約が成されたことを意味するものに他ならない。



【従者】旧大精霊サラ・マン・ダァァ


 従者との文字。それは主人と対を成す者であり、付き従うものであるはずだ。加えて自称していた大精霊との話は間違っていなかった。


「旧大精霊……?」


 ふと疑問を言葉にしてしまう。旧ならば現行ではないという意味であるはず。彼女は霊体ではなく、現在も存在していたというのに。


「あーしは封印されちゃったからね。だから小さくなっちゃったし。世界は二代目のサラ・マン・ダァァを生みだしているはず」


「ああ、今は代わりの大精霊がいるのね? それでサラは何ができるの?」


 ヒナが問う。精霊といえば人と代わらないサイズだと本で読んだのだ。大部分の力が失われていそうな彼女に何ができるのかと。


「あーしは炎の魔法が得意! 小さくなって力は弱くなっちゃったけどへーきだし! それに魔力を供給することもできるし!」


 どうやら新たな大精霊が選定されたことで力の大部分を失っているようだ。かといって、元々からして戦うタイプではないとのことで、魔力支援などが可能だという。


「ヒナ、旅立ちは明日にしないか?」


 ここで公爵がいう。彼の妻は公爵に代わって所領の運営を一人で行っているのだ。従ってヒナが旅立てば、広い屋敷に彼は一人きりとなってしまう。


「お父様、一日も無駄にはできないのです。まだステータスが足りません。わたくしが成人するには運命に抗う強さが必要なのですから」


 言ってヒナは深く礼をした。ここまでの感謝と敬意を込めて。

 いよいよ出立の時である。妙な同行者が増えてしまったけれど、本当に大精霊であったことだし戦力にはなるはずだ。


「まずは東に進みます。アルテシオ帝国へと向かい、そこから南下して南大陸に渡るつもりです」


 北大陸の西側にあるグランタル聖王国であったけれど、聖都ネオシュバルツの直ぐ南には[世界の狭間]と呼ばれる深い谷があった。橋をかけることすら叶わない広く深い谷を迂回しなければ、南大陸へと向かうことなどできなかったのだ。加えてグランラル聖王国の西端は海に面していたけれど、切り立った崖となっているため港など存在しない。船での移動は初めから選択肢として存在しなかった。


「そうか。気を付けてな。愛しき我が娘ヒナ……」


 最後にヒナは笑顔を作って手を振った。


 これより十六年を過ごした聖王国を発つ。寂しげな表情は旅立ちに相応しくないと、ヒナは精一杯の笑顔を向けていた……。

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