第026話 女難がもたらせた幸運
北大陸の中東部。デスメタリア山から南下した場所に広大な砂漠が拡がっている。
ゴハラと呼ばれる砂漠地帯の中央。そこには草木が生い茂るオアシスがあった。元々、そこはインキュバス族が隠れ住んでいた場所であったが、今や魔王候補の所在地となっている。
「もっと女を連れてこい! 身体が熱くて仕方ないぞ!」
大声で部下に指示するのは魔王候補となったケンタウロス。進化の影響か通常の個体と比べて三倍はあった。
「ケンタ様、近隣の女は全て攫っておりますので、流石にもう……」
魔王候補はケンタという。魔王候補になってから性欲も倍増しているらしい。しかし、彼のアレは元々馬並みであったというのに、体躯に会わせて三倍となっているのだから、まぐわった女は直ぐに死んでしまう。
「何だと!? インク、俺様に逆らうつもりか!?」
「いえいえ、滅相もない! 私は貴方様の忠実な下僕でありますから……」
インクと呼ばれたのは幹部として採用されたインキュバス族の元リーダーである。
インキュバス族は男性しかおらず、ケンタの皆殺しリストに入っていた。しかし、女性を従順にさせる力を持っていたため、何とかケンタに取り入って生存を許可されている。
「ケンタ様、竜穴とも交わられた貴方様です。女も無限ではありませんし、そろそろ男も加えていけばよろしいかと……」
「俺様に男を抱けというのか!?」
インクの進言には激怒するケンタ。流石に男とまぐわうのは彼にも抵抗があるらしい。
「どうせ即死ですよ? ケンタ様のアレは馬並み以上ですし……」
「俺様は決して馬などではない! 誇り高きケンタウロス族だぞ!?」
荒ぶるケンタにインクは首を振る。勇敢にも彼は魔王候補に意見していた。
「アレがもの凄く大きいという意味です。決して馬と同列に語ったわけではありません。貴方様のソレは大剣をぶち込まれるようなもの。男と女を交互に刺していけば、数が稼げます。今宵のようにお身体を持て余すことがなくなるというものです」
確かにインクの話す通りであった。女は一回で即死するのだ。満足いくまでに百人から必要となってしまう。妥協して男を加えると、単純に二倍持つというものだ。
「流石はインクだ! 俺様には到底思い浮かばぬ妙案よ! よし、明日からは男も連れてこい! 俺様がめっちゃめっちゃにしてやるからな!」
「はは、早速指示させていただきます」
近場に女はもういない。苦肉の策であったものの、悪食であるケンタはインクの提案を了承している。
「ふはは! 想像するだけで滾ってきたぞ! 今宵はこの岩山で我慢してやるか!」
言ってケンタは岩山の隙間にいきり勃ったアレをぶち込む。インクが見ていたというのに、悪食らしく岩山の隙間を今宵の相手としている。
「うおお、良い感じだ! 身体が燃えたぎる!!」
周囲には地震かと思うほどの揺れが襲い、岩山に亀裂が走る。しかしながら、ケンタが満足するまでソレは終わらない。
「うう、もう駄目だぁぁっ! ヒヒーーン! ヒヒィィーーーン!!」
深夜のオアシスに盛ったケンタの声が響き渡る。咆吼にも似たそれは恐らく人族の街にまで轟いたに違いない。
一部始終を見届けたインクは薄い目をしていた。先ほど否定されたこと。自身の言葉が的を射ていたことを知る。
「完全にウマだよな――――」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
徹夜で歩き続けたクリエスはようやくとフォントーレス公国に入国していた。
しかしながら、首都ネブラは騒然としている。それもそのはず王子殿下が大量虐殺の上、行方不明であったからだ。
「マジで王子だったんだな……」
『大精霊め、馬鹿なことをしおったな……』
『全くです。大精霊様には常識がないのでしょうかね?』
クリエスは同意する二人を睨むようにしている。常識のなさであれば、この二人もまた双璧なのだ。
「お前らが言うな。お前たちでも同じような事態になっているはずだ」
『婿殿、それは妾を過小評価しているというもの。妾であればこの国を破壊し尽くしておるわ。逃げるなんて馬鹿な真似はせん』
『逃げるなど弱者の行為ですわ。シルフ様であれば、超大型の台風を喚び寄せ、国ごと吹き飛ばすくらい可能でしょうに。そうすれば追っ手もいなくなりますから、常識を疑いますね』
再び軽蔑の眼差しを向けるクリエス。やはり二人は悪霊そのものだ。この世に害をなす存在に違いないと確信していた。
「まあいい。とりあえず宿を探そう……」
二十年近く前に一度来ただけである。加えて馬車で来たクリエスが街の地理を覚えているはずもない。
当てもなく大通りを歩いていると、大きな看板が目に入った。
【指名手配犯情報】
アリス・バーランド(脱獄・殺人罪により終身刑)
クリス・フォントーレス元第一王子(殺人罪・逃亡中)
似顔絵入りで指名手配犯のチラシが貼ってある。またチラシは二枚であり、アリスだけでなく第一王子殿下の名前まであった。
『婿殿、昨日は暗がりで分かりにくかったが、クリスという王子は割と似ておらんか?』
『ああ、そういえば似ています!』
ここで悪霊の二人が声を揃える。千年前に似たような顔を見たことがあるのかもしれない。
しかし、次の瞬間には唖然とさせられてしまう。二人が似ているという者の名がクリエスには信じられなかった。
『婿殿にそっくりじゃ!』
『旦那様にクリソツです!』
「マジかよ!?」
自分では似ているとは思わないのだが、悪霊の二人は似ているという。あろうことか国際指名手配されたクリス王子殿下と。
「おい、それは俺の魂と比べてか? それとも……」
戦々恐々としてしまう。仮に二人が魂を見ていたとしても、クリエスは前世と同じ顔なのだ。少し若くなっただけである。
『今の婿殿にそっくりじゃな!』
「いや、俺は関所を通過してきたんだぞ!?」
『まだ暗かったですからね。ギルドカードも提示しておりますし、身分照会しただけでしょう』
「怖いこと言うなよ!?」
まさかシルフが乗っ取った大量殺人者に似ているなんて。一応は正規ルートで入国していたけれど、似ているという事実はトラブルに発展しかねない。
「また女難が仕事しやがったのか?」
『まあそうじゃろうな。じゃが、別人なのじゃから気にする必要はない!』
『そうですよ。旦那様は潔白なんですから、堂々としていてください!』
先ほど、二人の常識が過度に欠落していることを再確認したばかりだ。よって平気だと言われたところで安心などできない。
「とりあえずフルフェイスタイプの兜を買おう……」
余計な出費であるが、トラブルを避けるには顔を隠すしかない。公国を出るまで素顔を晒すわけにはならなかった。
早速とクリエスは安そうな武具店へと突入。一刻も早く顔を隠さなくては女難がまた仕事をしてしまうだろうと。
「ローブでもいいか……」
『婿殿、このブーメランパンツも買うのじゃ! 妾はこれを穿いた婿殿を見てみたいぞ!』
『旦那様、このおパンツ紐だけで出来てますわ! こんなの千年前にありませんでした!』
「うるせぇ。余計なものは買わん……」
ブツクサ言っていると、クリエスは肩を叩かれてしまう。どうやら店主が不審がって近付いてきたのかもしれない。
振り向くとそこには衛兵の姿がある。
この状況は明らかだ。既に誰かが通報し、クリエスを捕縛しに来たのだと思われる。
「クリス殿下、ご同行願います」
「いや、俺はクリエスだって! ギルドカードを所持しているし、普通に入国したばかりだけど!? 絶対に俺は許嫁とか取り巻きとか殺してないからな!?」
クリエスはやらかしていた。同行を願われただけなのだ。まずは問いを返すべきであり、名乗るだけで良かった。何しろ公になっているのは殺人罪。内容は明らかになっていないのだ。
「弁明は王の御前でお願いいたします」
即座に捕縛されるクリエス。名前まで似ているのだ。流石に偽名としか思えなかったことだろう。
簡素な馬車に乗せられ、クリエスは公王城へと。道中に悪霊の二人が任せろと話していたけれど、彼女たちに任せては事態が余計にこじれてしまうはずだ。
自身二度目の公王城。前回は付き添いであったけれど、間違いなく記憶にある。罪人であるというのに、謁見の間に通されたのは被疑者が元王子殿下であるからに違いない。
「クリス、顔を上げよ……」
もうどうしようもなかった。顔が似ているというだけで捕まったのだ。ギルドカードを提示したところで、詳細を共和国から聞き出すには時間がかかる。事実が明確になれば疑いは晴れるだろうが、数日は牢獄に入るしかないだろう。
「発言の許可をお願いいたします」
毅然とクリエスは返す。明らかに濡れ衣なのだ。だからこそ、出来る限りを訴え、駄目ならば事実が判明するまで待つしかない。
「うむ、許可する。何故にあのようなことを犯したのだ?」
「いえ、弁明ではありません。俺はクリエスという姓を持たぬ一般人です。ギルドカードを確認してもらえれば分かります。身分証明は共和国にあるエルス支部のリリアさんに問い合わせてもらえれば可能です。加えて俺は十六年をダグリアで過ごした孤児であり、クリス王子殿下ではないのですから」
明言しておく。クリス王子殿下ではないのだと。それこそダグリアにはクリエスの身分証明をしてくれる者が少なからずいる。
流石に小首を傾げるフォントーレス公王。大臣らしき者と視線を合わせている。
「お兄様、ワタクシの目は誤魔化せません! 貴方様はお兄様です!」
ここで横やりが入る。それはアナスタシア姫殿下。公王の隣に堂々と座る彼女はクリス殿下の妹であった。
「そのカッコいいお顔は兄様です! ワタクシと結婚する約束は守っていただきます!」
何てことだろう。クリス第一王子は冗談でも妹と結婚の約束をしていたらしい。
「どう説明すれば別人だと信じてもらえるのですか? 俺は旅人で先を急いでいるのですけれど……」
「説明も何もお兄様です! 仮にお兄様に出来ないことを可能とするならばその限りではありませんけれど、お兄様は完璧なお方です。お兄様に不可能な事象など世界に存在しませんわ!」
どうにもブラコンな姫殿下であるらしい。聞く耳を持たない感じでアナスタシアは言った。クリエスこそが兄であるクリス殿下なのだと。
「ならば道中で討伐した魔物をお見せしましょう」
狩りの成果を見せたのなら、信じてもらえる気がする。昨日今日で討伐できる量ではないのだ。大量の魔物を見せつけたのなら、疑いを払拭できるはず。
「魔物の討伐とか、お兄様は最強の剣士ではありませんか。そのような話では……」
否定するアナスタシア姫殿下であるが、クリエスは構わずアイテムボックスから魔物の遺体を取り出している。公王と王妃、そして姫殿下が納得するまで。
謁見の間は静まり返っていた。それもそのはずクリエスは山のように積み上げるほど魔物を取り出していたのだから。
「ギフト持ち……?」
ここで姫殿下に変化がある。どうやらアイテムボックスを彼女は初めて見るらしい。
瞬時に勘付くクリエス。彼女の様子からクリスはアイテムボックスを持っていないのだと分かる。
「おや? クリス王子殿下はギフトをお持ちでなかったのでしょうか? 何ならもっと魔物を取り出しますけれど?」
流石に謁見の間はざわついてしまう。クリス王子が所有していないギフトの持ち主。それが何を意味しているのかは明らかである。
「むむぅ、本当に似ているだけなのか……?」
「だから、共和国に問い合わせてもらえれば分かると言っているのです。あと殿下の属性は何でしたか? 俺は光と闇のダブルエレメントですけれど……」
属性の話は決定的であった。どうやらクリス王子は風属性のシングルであったらしく、数も属性もクリエスと一致しないようだ。
「お父様、ワタクシに妙案がございますわ!」
ここでアナスタシア姫殿下がピッと手を挙げる。
何だか嫌な予感がしたのは公王だけではない。頬を染める彼女を見るとクリエスも不安で仕方なかった。
恐らくは女難が仕事をしたあとだろう。既にアナスタシアはクリエスの魅力に抗えなくなっているはずだ。
「幸いにもクリエス様はお兄様にソックリですので、クリエス様とお兄様を入れ替えれば全て解決します。お兄様に似たクリエス様こそが王位継承者であり、ワタクシの婿に相応しいのではと思います!」
やはり女難の仕業である。姫殿下曰く、クリエスとクリスの立場をすげ替え、クリエスが犯人であったと説明すれば、王子の問題を誤魔化せるというハチャメチャな理論であった。
「いや、既にクリスは国際手配されておるのだ。今さらクリエスとやらを王子として迎えるなどできぬ」
真っ当な意見を口にするフォントーレス公王であったが、隣にいた王妃はどうしてか首を振っている。
「貴方、私はアナスタシアの話に賛成です。よく見るとクリスよりも凜々しいだけでなく、可愛らしさの奥に潜む強大な力を感じます。何より、ぽっ……」
クリエスの顔は引きつっている。あろうことか女難は王妃にまでその効果を発揮しているようだ。どうにもこの後の展開が恐ろしくなっていた。
「女難、マジやべぇな……」
こうなると囚われる未来はなくなったと考えても良いだろう。女子二人がクリエスの味方なのだ。牢屋に入れるなんてアナスタシア姫殿下が許可するとは思えない。
「しかし、姓も持たぬ旅人だぞ?」
「だったら、侯爵位くらいあげてよ! ワタクシ、彼と結婚しますから!」
ざわめく謁見の間。この場の趣旨は王子の弁明を聞くことであったはず。しかし、今や姫殿下の婚約者という意味不明な話題へと転換されていた。
「アナ、無茶をいうな。儂に与えられるとすれば、一代貴族の男爵位くらいだ。それ以上はアーレスト王の許可が必要になる」
「じゃあ、男爵位を与えて! この場で差し上げるの! 無実の罪で捕らえたんだから!」
尚もアナスタシアは無理難題を口にする。どうしても彼女はクリエスを側に置いておきたいらしい。
長い息を吐くのはフォントーレス公王である。言い出したら聞かない娘。確かに無実の罪でお縄にかけたのだが、旅人に爵位を与えるなんてことは許可できない。
「クリエスと言ったな。少し相談がある……」
クリエスはドギマギとしてしまう。相談とは何か。まさかとは思うけれど、姫殿下のお相手として考えられているのなら、どう断るのが正解なのかクリエスには分からなかった。
「爵位を与えてもいいと考えている。しかし、誤認逮捕では流石に無理だ。現在、南西へと通じる街道が封鎖されていてな。物流が少々ややこしいことになっておるのだ」
眉根を寄せるクリエス。公王が何を仰っているのか不明だ。封鎖された原因も分からねば、話の主旨については少しも理解できないでいる。
「街道のドラゴンを討伐して欲しい――――」
明かされた内容にクリエスは絶句してしまう。よりによって討伐依頼だなんて予想外だ。それも危険度Bランク以上が確定する竜種であるというのだから。
「いや、待ってください! どうして俺がドラゴンを倒せると!?」
「国家の危機を救ってこそ爵位は与えられる。できないのであれば、この話はなかったことにして欲しい。詫びの品は用意させてもらう」
どうやらアナスタシアの要求を突っぱねる口実であるようだ。ドラゴンをソロ討伐だなんて真似を爵位欲しさに受けるはずがないのだと。
苦笑いのクリエスであったが、ふと思い出している。
『簡単に会える人じゃないわ――――』
確かシルアンナが話していた。ヒナは公爵令嬢であり、貴族でも容易に会える人ではないと。
一代貴族であって男爵という下級貴族であったけれど、平民である今よりはずっとマシなはず。ドラゴンさえ討伐できれば、名字すらない現状から脱却できるのだ。
『おい、お前たちドラゴンを討伐できるか?』
心の内に問う。リトルドラゴンの幼体でも苦戦したクリエス自身は絶対に討伐できないのだが、悪霊の二人ならどうなのかと。
『婿殿、トカゲなんぞ居眠りしながらでも勝てるのじゃ』
『旦那様、ここは引き受けておくべきです』
どうやら二人もクリエスの叙爵に好意的だ。加えて彼女たちは恐れる素振りすらしない。
ならばと決心は固まっている。公王の苦肉の策であったけれど、乗っかっておくべきだと。ドラゴンを討伐し、約束通りに爵位を授かっておくべきである。
「公王様、任せてください!」
謁見の間に満ちる困惑の声。隣り合う者同士が数珠つなぎに視線を動かしていた。
「ク、クリエス、本気なのか!? 強大な水竜なのだぞ!?」
「もちろんです。俺は水竜を討伐して戻って来ますので、爵位の件はお願いいたします」
毅然と言い放つクリエスに公王は思わず首を縦に振る。まるで予期していない返答に対処できなかったらしい。
「素晴らしいですわ、クリエス様! 是非とも水竜を討伐なさってくださいまし! カルロ湖に住み着いた水竜は街道を行く馬車や人を襲って困っておりましたの。恐らくはアーレスト王からも褒美がいただけることでしょう」
アナスタシアが言った。
どうも水竜がいる場所はアーレスト王国でも問題となっているらしく、アナスタシアは討伐の報酬が王国からも出るだろうと予想している。
「ありがとうございます。討伐の折には謹んで頂戴する所存です」
「皆の者静まるがいい! それでクリエスとやら、ゴニョゴニョ……」
ここで公王が壇上を降り、何やらクリエスに耳打ちをする。
「爵位までだぞ? 分かっておろうな?」
それはアナスタシアとの婚約を意味しているのだろう。直ぐさまクリエスは笑顔を作って承知しておりますと返している。
クリエスの返答により、公王にも笑顔が戻っていた。
水竜の討伐なんて軍隊レベルの依頼であったというのに、なぜか当事者は全員が討伐後について考えてしまう。
「早速と向かいます。詳しい情報を教えてください」
クリエスはやる気満々であった。爵位を得られる機会などそうはない。しかも今回に限っては心強い仲間がいるのだし、万が一にも負けることなどないはずだ。
水竜の討伐依頼だというのに自信満々のクリエス。だからこそ、彼を見る全員が討伐後について考えてしまうのだろう。
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