第2話 本文
■ストーリー
今日もよくある仕事だと思っていた。
ただの宅急便ではなく、わざわざ俺のような運び屋を雇うということは十中八九表には出せない違法な依頼品である。
だからと言ってビビるようじゃ仕事は務まらない。
サクッと受け取り、さっと荷物を目的地に運ぶ。
たとえ荒事に巻きこまれても大したことない。
誰よりも速く、安全かつ確実に届ける。
それが運び屋界ナンバーワン、ライトニング・ヘッジホッグ──別府愉高だ。
指定された受け取り場所は、港湾エリアの古びた倉庫。
昨今はセキュリティーが厳しくなっているから古い漫画のように、悪い取引現場に利用されることは少ない。
現地に着くと様子がおかしい。
ガラス片が建物の外側にまであちこち散乱していた。
工場の天井部分がすべてなくなっており、雨ざらし。入口を含めた壁面も激しく損傷していた。
その惨状はゴジラに踏みつぶされたみたいな酷い有り様だった。
中の様子を確認するために俺は入口付近に自転車を止めておく。
特注品の自転車だから普段ならしっかり施錠するところだが、万が一にすぐに離脱できるように電灯の下にたてかけておく。
内部は爆発でも起こったのか、窓ガラスが一枚残らず砕け散っている。
「おいおい、大丈夫かよ……」
しかも被害はつい最近起こったような真新しい雰囲気がある。それこそ、ほんの数十分前くらいに。ミキサーをかけたみたいにぐちゃぐちゃだ。
死体も転がっていた。壁に蚊を押しつけて殺したみたいに、潰れたらしき血痕が生々しく残っている。雨に晒されて、血が床に流れ出していく。
この凄惨な状況が起こったのはついさっきだったのだろう。
嫌な予感がする。
君子危うきに近寄らず。すぐにでも帰りたかったが、これも仕事だ。
高い手付金が既に支払われている以上、建物の異様さにビビって帰りましたでは済まない。
この業界に再配達はない。
一度受けた仕事は一回できっちりこなさないと信用問題にかかわる。
依頼者側の都合でキャンセルされたなら構わないが、最低限状況を把握しなければ帰るに帰れない。
「ご依頼で来たサンダー・トランスポートです」
「よぅ、おまえさんが運び屋のライトニング・ヘッジホッグか?」
辛うじて天井の残っている場所から声をかけられた。
すぐに気づかなかったのは、あまりにも存在が弱々しかったからだ。
声の方を見ると、血の気の引いた男が虚ろな視線で俺を見ていた。
その声は弱々しく、衣服もボロボロだ。
なにより腹部からの出血が酷い。
もう長くないと、一目で判断できた。
「運ぶ荷物は、この子。これが届け先だ」と紙のメモを渡される。
横で心配そうに寄り添うひとりの少女。
儚い雰囲気の綺麗な女の子だ。名前は瀬吹ヒカリ。
年の頃は十代中盤。髪は長く、肌は日射しを浴びたことがないような白い。手足も瘦せており、ずいぶんと華奢だ。
「──運べるのはひとりだ。あんたは別で救急車を呼ぶんだな」
「いらないさ。この子さえ無事に届けられるなら十分」
そこに現れたのは、一つ目のヘルメットを被った集団。佇まいに生気がなく、まるでゾンビのような印象だった。
彼らは言葉もなく、一方的に襲いかかる。
「邪魔すんな」
愉高は手のひらを突き出し、電撃を飛ばす。
一撃を食らってヘルメットの一つ目(レンズ)は吹っ飛び、動かなくなる。
それでも残りの連中は怯まない。
「行くぞ!」
愉高は強引にヒカリの手を引く。
「え、でもおじさんが!」
「託された。だからおまえを守る。おっさんが張った命を無駄にするな」
躊躇する少女を強引に連れていく。
振り返ると、依頼人の男は既に動かなくなっていた。弔う時間はない。
「このおっさんが命を無駄にする気か?」
「────」
「俺はこのおっさんの男気に応えるだけだ。荷物は荷物らしく黙って運ばれろ。おまえがこれ以上ゴネるなら、この仕事はキャンセルだ」
「──、わたしを連れていってください」
大技で複数名を蹴散らして、外に出る。
リュックと自転車を躊躇なくその場で捨てた。
「どうやって逃げるんですか?」
「走る」
愉高は軽く下半身のストレッチをしながら答える。
「わたし、足が遅いんですけど」
「俺が担ぐから心配するな」
見た目の細さに反して、愉高はあっさりとヒカルを担ぐ。
「あはは、軽い軽い。しっかり捕まっていろ」
愉高は全身に光を帯びて、閃光のように駆け出す。
地上を這う稲光のごとく都会を疾走。
雷神の一筆書きの直後には、通り過ぎた場所で一時的に停電が起こる。信号が消え、電灯が消え、車が動かなくなり、スマホの画面が暗くなる。
▽▽▽
サンダー・トランスポートの事務所前に到着。
「巻いたな」
「死ぬかと思いました」
「おまえ、意外と根性あるな。悲鳴なんて上げてたら舌を危うく嚙み切ってたぞ」
「心の中では絶叫してました」
「おかげでこっちも集中できた。痺れはないか?」
「大丈夫です。それで、ここは?」
「うちの事務所だ。とりあえず社長に事情説明だな」
女社長・真木貴子は激怒した。
「未成年を誘拐してきてどうするのよ!」
「一時的に依頼品を預かった。それ以上でもそれ以下じゃない」
「社長命令に逆らうな!」
「臨機応変な現場判断だ」
「日和るな。一気にやりきれ」
「無茶苦茶言いやがって」
「それをこなせるのが優秀な配達員ってものでしょう」
「現場へのシワ寄せが酷い。ブラック企業め」
「どうせ、この子がかわいかったからほだされたんでしょう?」
「関係ない」
「アンタ、私に興味もないから実はロリコンとか?」
「寝言は寝て言え、バカ社長」
「クビするぞ、クソ従業員」
おろおろするヒカリ。
「あの、わたしのことで喧嘩しないでください」
その小動物めいた愛らしい様に、怒るに怒れない社長。
「愉高、わかっているの? 現地集荷からの直送。それが運び屋稼業の基本。中身にはノータッチ、ただ運ぶだけに徹する。厄介事に接している時間は短いに越したことはないの」
「なら、こんなヤバイ商売やめろよ」
「アンタが稼げる仕事はこれくらいしかないからでしょう、バカ!」
「むしろ養ってくれ」
「動いていないと死ぬタイプの癖に、ヒモなんてできるわけないくせに。せめて学校くらいまともに通いなさいよ」
「机に座っているのが苦手なんだ。なら稼いだ方がいいだろう」
「人生、金だけがすべてじゃない」
「そう思うなら、まず従業員への給料を上げろ」
「アンタの電撃が強力すぎて、色々支払いが発生するのよ。悔しかったらもっと効率よく仕事しなさい」
「邪魔してくる連中は蹴散らさないと届けられないだろう」
「派手すぎるのよ、アンタの雷は」
「好きでこんな身体になったわけじゃない」
「とにかく、すぐに届ければ文句ないんだろう。心配しなくても住所を書いた紙がここに」
ポケットから取り出したメモは、電撃で見事に焼け焦げていた。
「あぁ!?」
「また見境なしに雷撃を放ったんでしょう。目立つんだから控えなさいよ」
「わ、わたしを守るために戦ってくれたんです。愉高さんを怒らないでください」
「いい子だな、ヒカリ。俺に味方してくれるだけで最高だ」
「あなた、自分がどこへ運ばれるか知っている? 住所とか、人とか」
「知らない、です」
ヒカリは申し訳なさそうに答える。
「どうするのよ? これじゃあ荷物を盗んだことになるじゃない! 信用問題よ」
「大げさな」
「こっちが大丈夫だと思っても、受取先がクレームつけたらトラブルになるの」
「なら、追手を誘い出すか」
「は?」
「この子を捕まえようとする連中がいる。あのしつこさなら、また現れるぞ」
「厄ネタにも程があるでしょう」
社長は頭を抱えていた。
「心配ないって。目立つところを出歩いて、誘い出されたやつを締め上げれば、この子の価値もわかるし、配送先もわかるって寸法さ」
「楽観しすぎ」
「迷惑はかけないよ」
「アンタを拾った段階で、諦めているわ」と疲れた顔で聞き流す。
▽▽▽
ヒカリの事務所での居候生活が始まる。
「となれば開き直って東京見学だ。どこか行きたい場所はあるか?」
デート中の帰り道、暗がりに紛れて再びヘルメットの集団が現れる。
「女の子に大勢で迫るなんて嫌われるに決まっている」
ヘルメットの連中は答えない。
代わりに一つ目が不気味に発光する。それを合図に一斉に飛びかかってくる。
逃げている途中でヒカリの能力が覚醒。
嵐が巻き起こる。
「……あのおっさんが怪我したのは、おまえのせいなんだな」
「多分、そうなんだと思います」
「多分?」
「覚えていないんです。あのおじさんに連れ出されて、ヘルメットの人達が襲ってきて。そしたら急に意識が遠のいて……」
▽▽▽
別日。
出くわしたのは顔見知りの刑事二人組だ。伊達男と目つきの悪い小柄な男。
長身でロマンスグレーの紳士は工藤大介。
頭が真っ白になっているが若々しい見た目。撫でつけて整えてられており、優雅さえある。眼鏡の奥では油断ない視線を差し向けてくる。
目つきの悪い小柄な男は藤原新太郎。表情はいつも暗く、目は刃物のように細く鋭い。刺々しさを全身から発しており、その印象通り、気も短い。
「見学はお断りだぞ、運び屋」
馴れ馴れしい声をかけてくる工藤さん。
「またヤバイ荷物ばかり運んで、汚い金を稼いでいるんじゃないだろうか」
からかうように、こちらへ近づいてくる。
「こんな勤労少年に酷い言い草。こちとら、しがない運び屋ですぜ」
「テメーの走った後には電気トラブルが絶えないんだよ」
割って入ってきたのは小柄な男の方だ。
「まだ腰巾着やってんの? いい加減卒業しないと出世できないぞ」
「今すぐしょっぴくぞ、クソガキ」
「おめーが俺に勝てんのかよ」
「殺す」
周囲の空気が張りつめる。
互いの怒りがぶつかり合い、
「ほーれ、デート中のガキの邪魔をすんな。大人げない」
工藤さんが見かねて、藤原を制止する。
工藤さんの言葉には狂犬・藤原も逆らわない。上司への忠誠心は大したものだ。
物言いたげな視線をこちらに投げて、引き下がった。
「工藤さん。部下の教育はきちんとお願いしますよ」
「そっちこそ平日の昼間からデートなんていいご身分だな」
工藤さんは俺の後ろで恐がっているひかりを見据える。
「ガキはガキらしく朝から学校へ通え。さもないとバカになるぞ」
「元々バカなのでお気になさらず」
「あのなぁ。世の中にバカが増えると、俺達の仕事も増えるんだよ」
「ごもっともで」
「大人しくジジイになっても汗水税金払えるように、まっとうな仕事に就け」
「国民の血税が工藤さんの給料になると思うと気が進まないっすね」
「減らず口を」
「育ちが悪いもんで」
「真木ちゃんの言いつけるぞ」
「まだうちの社長に粉かけているんですか。いい加減、脈がないって悟って諦めましょうよ」
「ば、バカ言え! 俺は青少年の正しい教育のために、その助言をだな」
「叶わない恋は時間の無駄ですぜ」
「け、警察に喧嘩は売らない方がいいのでは?」
あまりにも警察相手に気さくな言葉ばかり吐いていたので、ヒカリが心配そうに声をかけてきた。
「で、そちらのお嬢さんは?」と工藤さんは興味深そうにヒカリを見る。
この人、女遊びが大好きだからなぁ。
「最近雇ったバイトだ」
俺は適当に理由をでっち上げる。
「え、そうなんですか⁉」と素直に驚くヒカリ。
こっちもこっちで嘘がつけない女の子だ。ほんとうにピュア。
工藤さんはその反応を見て、クククと笑みをかみ殺す。
「素敵なお嬢さんだ。アイドルにでもなれそうじゃないか」
「娘みたいな年頃の女を口説くなよ」
「ただの挨拶だ」
「世間ではセクハラっすよ」
「なに? そうなのか?」
工藤さんは隣の藤原に冗談めかして訊ねる。
「おい、運び屋。工藤さんにふざけた態度は許さん」
冗談の通じない藤原。
「やはりぶっ殺す、ガキ」
「やってみろよ、チビ」
バトル、引き分け。
「あ、最後に工藤さん、知ってたら教えてほしいんですけど」
「知ってても高くつくぞ」
「俺と工藤さんの仲じゃないっすか」
ヒカリを狙ってきた謎のヘルメット軍団の話をすると、工藤は顔色を変えた。
「悪いことは言わん。興味本位ならそれ以上首をつっこむな」
「うお、マジ顔」
「藪蛇って言葉があるだろう」
「俺はバカだから難しい例えはわかりません」
「近づかない方が身のためだ。社長にも類が及ぶぞ」
「……アンタが社長にいいところを見せたいのはいつものことだ。だけど、こっちも仕事なんだ」
「その子が絡んでいるのか?」
「ヤバイなら、なおのこと安全に運ばないと運び屋の名折れだ」
「おまえがそんな仕事熱心だとは知らなかったよ」と工藤は肩を竦める。
「いいから教えてくださいよ」
「忠告はしたぞ!」
後ろ髪を引かれる意味深な言葉。
▽▽▽
やがてハクトー・メディカルが、逆に調べ上げて訪ねてくる。
秘書を名乗る美人。
「瀬吹ヒカリさんを保護しに来ました」
ハクトーメディカルのスタッフが保護しに来た。
「あの男が研究所から記憶喪失の彼女を連れ出したんです。我々は保護するために探していました」
「よくここまで辿り着いたな」
俺はまだ警戒を解かない。
「最速の運び屋が配達を失敗しているとなれば、ちょっとしたビックニュースですから」
「失敗じゃない。持ち帰りだ」
「目立つ方は成功も失敗も注目を集めますね」と秘書はニコリと笑う。
「ヒカリさんの身柄はこちらで保護させていただきます。どうぞご安心を。これまで彼女を守っていただきありがとうございます」
秘書は恭しく労をねぎらう。
「じゃあ、お別れだな。ヒカリ」
「案外あっけなく解決しちゃいましたね」
「荷物を正しい場所に運ぶ。俺もようやく仕事完了だ」
「……、はい」
「ここにいてもいいんだぞ」
らしくもない台詞が自分の口から突いて出た。
ヒカリは驚いた顔でこちらを見る。
「愉高さん、やさしいですよね」
「俺もそうやって社長に拾われたんだ。金もコネもツテもなく、どこにも行く場所がなかった。だからおまえが望むなら」
「これ以上、迷惑をかけられません」
「そうか」
そうしてヒカリは引き取られ、元の場所に帰っていった。
▽▽▽
ヒカリは、自分そっくりの女性と対面する。
「ようやく帰ってきたわね、私の新しい心臓ちゃん」
真実を告げられる。
ヒカリは、彼女のクローンだった。
▽▽▽
ヒカリと別れた帰り道の愉高。
「あの依頼人の男は彼女を誰に託そうとしていたんだ?」
喉に小骨が引っかかったような違和感がまだ残っている。
愉高が事務所へ戻ると、なにか様子がおかしい。
「貴子ッ⁉」
慌てて事務所に入ると、部屋中が荒らされていた。
その奥に血まみれの彼女がいた。一目で重傷だとわかる。
「…………、遅い。最速の運び屋なら仕事を済ませたならさっさと帰って来なさいよ」
「しっかりしろ!」
「誰がやった!」
「耳元でうるさい。傷に、響く」
「す、すまん」
「そんな顔、あんたには似合わないでしょう」
「しゃべるな! すぐに救急車を」
「ヘルメットの連中は、ハクトー・メディカルよ」
社長は、裏で調べていた情報を伝える。
ヒカリは、心臓を抜き取られるためだけに作られたのか?
あんなに笑って、楽しそうに生きているのに、ただの部品として使われて死ぬのか。
彼女は生きている。感情がある。たとえ人工的に作られても、立派な命だ。
かつての自分と同じように、大きすぎる異能に苦しむ人間だ。
「──あの子を、物みたいに扱われてたまるかよ」
通報を受けて、やってきた工藤と藤原に後を託す。
「貴子を頼みます」
愉高は、ハクトー・メディカルの研究所へ殴りこみに行く。
「届け先を間違うなんて最速の運び屋の名折れだ。おまけに俺を騙して、社長にまで手を出したのは許さねえ。ヒカリを必ず取り返す」
▽▽▽
クライマックスへ。
愉高、電撃による無双。
そしてヘルメットを被るヒカリと戦闘になる。
「自分の心臓を危険に晒して、どういう神経してんだババア!」
「逆ですよ。心臓さえ無事なら他はどうなっても構いません。このクローンが兵器としても有用とは儲け物。それにあなたに彼女を殺せますか?」
ヒカリのオリジナルは、愉高の図星を突いていた。
稲妻と嵐の激突。
ヒカリを洗脳するヘルメットだけを破壊し、正気を取り戻させる。
愉高は静かなる怒りに任せて、ヒカリのオリジナルを殺そうとする。
それを押しとどめたのは他ならぬヒカリ自身だった。
「わたしは、愉高さんにそんな真似をしないでほしいです」
そこに割りこむ音声は、ハクトー・メディカルの経営陣。
オリジナルにプロジェクト凍結とクビを言い渡した上で、愉高に追加の依頼をする。
「その子どもを我々の施設まで送り届けてくれ」
「断る。こいつは、もうアシスタントとして雇っているんだ。勝手に引き抜きなんてさせるか‼」
「よかろう、君のような優れた能力者の庇護下に置いた方が彼女にも学びが多いだろう」
突入してくる警察。
▽▽▽
エピローグ。
愉高がハクトー・メディカルの研究所で大暴れしたことは、施設の火事として処理された。
違法なビジネスは依然としてまかり通っているのだろう。
苦い思いを抱えながらも、その片棒を担いでいる愉高は飲み下すだけだった。
だが、ヒカリは違う。
「わたしみたいな子がこれ以上増えないように、力の使い方を覚えたいです。だから愉高さんの側にいてもいいですか?」
後日、サンダー・トランスポートの事務所。
社長も無事に退院、ヒカリも正式に一員となる。
「じゃあ最初の社長命令よ。愉高と一緒に学校へ通いなさい。こいつの出席日数がギリギリだから、あなたが面倒みてあげて」
「え?」
驚くヒカリ。
「ついでに、そいつを一緒に学校へ連れていって。そろそろ出席日数がヤバイのよ」
「えー行きたくない」とゴネる愉高。
「わかりました。がんばります!」
改めて昼間は学生、夜は運び屋の忙しい生活がまた始まる。
一巻、終わり。
■二巻予告。
ヒカリを連れ出して死んだはずの男は生きていた。
「かくして運び屋により依頼品は正しい場所へと送り届けられたわけだ。さぁライトニング・ヘッジホッグの下で、しっかり能力の使い方を覚えてくれよ。瀬吹ヒカリ──我が娘のひとりよ」
男の背後には、ヒカリと同じ顔の少女達が並んでいた。
以上。
①瞬雷の運び屋/FASTER THAN LIGHTNING 羽場 楽人 @habarakuto
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