ブルーフォレスト

 帝国北部にある標高2200mのルヴァン山岳の山頂付近を囲うようにある、青みがかった葉が特徴的な木を生やしている森林。

 ルヴァン山岳は火山として分類されているが噴火頻度は極めて少なく、登山道として人気のスポットとなっている。


 ただし山頂付近のブルーフォレストだけは朝昼間関わらず常に薄暗く、濃い霧が発生しており、登山者はブルーフォレストの手前で下山するという決まりが出来ている。

 もしここでブルーフォレストに一歩でも立ち入ると。たちまち濃霧が侵入者を囲み、一瞬で遭難するという結果に陥る。

 そのため登山道が公開された当時は遭難者が相次いだ為、現在はブルーフォレストの外周を木の壁で囲っており、壁を乗り越えでもしなければ中に入れなくなっている。


 ルヴァン山岳は噴火頻度は確かに低いが、過去に一度は噴火したことがある。

 ただし、ブルーフォレストの木だけは溶岩で燃えることがなく、非常に耐火性能に優れた木材と言われているが、これまでに一度でも伐採に成功したことは無く、作業員は全員遭難している。

 責めても取れた素材は樹皮だけで、その採取の難易度の高さから、帝国に限らず世界中で高値で取引されている。


 またこの素材の貴重さや遭難者の数から悪魔が棲んでいる。精霊が守っているのではと周囲からは囁かれている。

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