フキノトウ

霧這

季節外れは毎日訪れる

氷点下が来ない

やっと山では降ったか

けっして消して爪で「好き」を書いて

初雪に埋もれたって「嫌い」と言うか

春が迎えにくるわけ無いのは御約束だ

栞は北風が

持って行く

子供が笑う

たこあげそらは

ゆっくりだけど

近づいてくるよ

水道が凍る足元

枯野かれのと回転木馬

新しい一年はだいぶ先だし

ゆっくりしてすごさない?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

フキノトウ 霧這 @Sachi8hyA9sya7

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ