第16話 十六
「んっ、ちゅぱ、んふぅ、はぁ、あむ、んん、れろ、じゅるるる、ぷはっ、はあ、
はあぁ、んんっ、ちゅっ、くちゃ、ぺろっ、んんん、ぁむっ、ふぁ!」
(何これ、すごく気持ちいい、こんなの初めてだよ)
そうして、しばらく続けているうちに段々と頭の中が真っ白になっていくのを感じると共に、身体が熱くなっていって、
全身が火照ってくるのを感じたところで、ようやく解放されたと思った次の瞬間には、全身に電流が走ったかのような衝撃が
走るとともにおかしくなるも彼に両手で身体を支えられ、何とか耐えているの。
「どうだい、そろそろ限界なんじゃないのかい、素直に認めたら楽になると思うよ」
そう言われた途端、身体の力が抜けていき、その場に崩れ落ちそうになるものの彼が支えてくれたおかげで難を逃れることができました。
「キスがとっても気持ち良かったです、してくれてありがとう」
「どういたしまして、それじゃあ次はどうしようか、このまま続けるかい、それとも止めるのかい、
どっちにするんだい、言っておくけど、俺はどちらでも構わないよ、君の好きなようにすればいいさ、
ただし、途中で止めたりはしないけどね、さあどうする、決めなさい」
そう言われて、少しだけ考えてみることにしました。
(どうしよう、本当は止めてほしいところなんだけど、でも、ここまで来てやめちゃうなんて勿体ないよね、
せっかくだし最後までしちゃおうかな、うん、そうしよう、決めた!)
そう思った私は、彼の目を見ながら答えます。
こうして、彼と肌と肌が重なり、愛し合い、とても嬉しく思うのです。
それからというもの、毎日のように求め合うようになっていきました。
最初は、戸惑いもあったけれど、今ではすっかり慣れてしまったみたいで、むしろ自分から求めるようになってしまっています。
そんなある日のこと、いつものように求められていた時のことです、不意に下腹部に違和感を感じたので、
そちらに目を向けると、何やら怪しげな紋様のようなものが浮かび上がっていました。
それを見た私は、驚きのあまり言葉を失ってしまうものの、そんな私に彼は、こう言ってきます。
これは、呪いの一種だそうで、その効果は、愛する者同士でしか解けないという厄介なものだそうです。
しかも、一度発動したら二度と元に戻ることはなく、一生背負って生きていかなければならないとのことでした。
それを聞いてショックを受けるも、彼曰く、命に関わるようなものではないということなので、
一先ず安心することにしたのですが、一つだけ気になることがあったので尋ねてみると、
どうやら、この呪いを解くためには条件があるらしく、それは、お互いが心の底から想い合っていることが条件で、
尚且つ、お互いのことを心から愛している状態であることが必要なのだといいます。
それを知った私は、嬉しさのあまりに涙を流しながら抱きついてしまうと、彼もまた抱きしめ返してくれました。
そして、私達は、改めて誓いを交わしあうのだった……。
その後、無事に結婚式を終えた私達夫婦の間には、二人の子供に恵まれ、幸せに暮らしていくことになるのだが、
子供が生まれて一年ほど経ったある日のことだった。
その日は朝から体調が悪く、風邪を引いてしまったようで、熱も高かったことから、公務を休んで安静にしていることにしたのですが、
なかなか治らなくて困っているところに、ちょうど彼が帰ってきたため、事情を説明して、
少しの間だけ、子供達を見てもらうことになったのです。
その間、横になって休むことにしたのですが、一向に良くなる気配はなく、
それどころか、どんどん悪化していく一方で、次第に意識が朦朧としてきたため、このままではまずいと思い、
彼に助けを求めようとしたその時、ふと、ある事を思い出しました。
それは、以前に、とある本で読んだことがある内容だったのです。
その内容とは、高熱を出した時に、氷枕などで冷やすのではなく、逆に温めることで、体温を下げようとするというものだったので、
早速試してみることにしてみた結果、徐々にではあるが、熱が下がってきているような気がしたのですが、
それと同時に、身体中から汗が出てきてしまい、服がびしょ濡れになってしまうと、さすがに気持ち悪くなってきた私は、
着替えるためにベッドから起き上がろうとしたのですが、思うように力が入らず起き上がることができなかったことで困っていたのですが、
そこにタイミング良く彼が戻ってきてくれたお陰で助かったと思いました。
しかし、戻ってきた彼は、私の姿を見るなり慌てて駆け寄ってくると、心配そうな表情を浮かべながらもこう言ってきたので、
事情を説明することにすると、すぐに理解してくれたのか頷いてくれると、私にこう言ったあと、優しく抱きかかえると、
そのまま浴室へと連れて行ってくれて、服を脱がせてくれました。
その際、一緒にお風呂に入ることになってしまった訳ですが、お互いに素肌になったところで、
浴槽の中に浸かることになった直後、突然、背後から抱きしめられてしまい、驚いて振り向くと、
そこには、真剣な眼差しを向けている彼の顔があり、思わず見惚れていると、ゆっくりと顔を近づけてくるではありませんか、
そして、唇を奪われると同時に、舌を絡ませてきて、しばらくの間、濃厚なキスをし続けることになり、
ようやく解放される頃には、すっかり息が上がってしまっていた。
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