第6話 テストの合計点で勝負を
コンテナにゴミ袋を投げ入れた後、部室に戻ると部長と副部長が出迎えてくれた。
「おかえり木村君。ジャージとは珍しい。どこへ行っていたんだい? 僕らが部室に来てからだけでも15分ほどは経っているけれども」
「慈善活動ってやつです。おつかれさまです」
「なるほど。我が部の趣旨にも沿うが……活動記録には残さないんだろう?」
「ええ、まぁ」
大会や記録会といった分かり易い目安のない部活だから、日々の活動に意義が問われる。そうは言っても、しっかりマイルストーンはあるし、そもそも個人的なあれこれは別だし。
「着替えないの?」
俺がジャージのままパイプ椅子に腰掛けると、長机を挟んで向かいの副部長がそんなことを言ってきた。
「え、着替えていいんですか?」
「もちろん。駄目な理由もないでしょ?」
首を傾げるあなたは女子ですけど……。
着替えない大義名分として異性の存在が挙げられると思っていたのに、当の本人から言外に許可が下りてしまった。
「あー、いや、俺が女子の前で着替えるの恥ずかしいんで」
「あそっか、そういうことか。そういうものらしいもんね」
理解はしてくれるようでよかった。らしいもん、って感覚が『男子が女子の前で着替える場合』の話だけかは訊かないでおこう。
ふんわりとした雰囲気に反して時たま際どいんだよなこの先輩。
「それなら私、ジュースでも買ってこようかな」
「あぁ、いえ……俺が行くんで。ついでに教室で着替えてくるんで。先輩たちの分も買ってきますよ、なにがいいですか?」
「そう? なんかごめんね。私は……りんごジュースがいいな」
「僕は大丈夫だよ。というより、今日は特にやることもないし、
「そういえば鮫島いませんね。休みって、休み時間に見かけましたけど、あいつが部活来ないなんて珍しい」
「そう、鮫島君も、球技大会で出場するチームの話し合い……だったはずだね?」
部長が確認する先は副部長だ。
「うん。バレーボールに出るんだって。それで今日はそのメンバーで遊びに行くって。木村君は何に出るの?」
「俺は審判やるんで競技には出ませんよ」
「ほう。立候補したのかい?」
「しましたね。部長たちはどうなんですか?」
「僕はサッカーだ」
「私もバレーに出るよ。応援しに来てね?」
「行けたら行きます」
鮫島なんかは自分の試合でない限り駆けつけるのだろうなというか間違いなく馳せ参じる、あいつは。
テーブルトーク部の本日の活動は突発で休止と相成ったので、先輩二人を見送った後に部室で制服に着替えさせてもらった。
〇
「あ、木村」
「お、神辺さん」
それは端的に言ってバッタリってやつで、向かい合わせの下駄箱にそれぞれ靴を履き替えるまで互いに全く気が付いていなかった。
昨日の今日の、朝の遭遇である。
桜の木の下の雑草を除去し尽くした翌日の登校タイミング、校舎の玄関に神辺さんとたまたま会ったのだ。
「昨日はありがと。手伝ってくれて助かった」
「おう。いくらでも感謝してくれていいぞ」
「ありがとー、さんきゅー、どもどもー」
「誠意」
が感じられなくない?
神辺さんが膝と腰を曲げて上履きの踵を整えるのを待つ。どうせ目的地は同じなので、肩を並べてから足を踏み出す。
「なに? あたしの顏、なんかついてる?」
「いいや。わるい、見すぎた」
見つめ合って困るのは、大抵の場合は女性側らしい。顔にかける時間とか思いとか、俗っぽいことを言えば金額だとか、そういったコストが男女で違いすぎる、とのこと。遊佐さんの談だが、たぶん信用していい、たぶん。
少しだけ恥ずかしそうな神辺さんに軽く頭を下げて、階段に足を掛けた。
「姫ちゃん先生にもちゃんと言っておいたから、木村が手伝ってくれましたって」
「そうか。ありがとな」
多少なり、先生方からの心証が良くなるのは、悪いことじゃないな。
「今日は?」
「昨日だけでおしまい。あんまり大袈裟にやるつもりは、元々なかったから」
「そうだな、そんくらいがいいと思う」
思いっ切りモノをぶつけた贖罪としては上々だろう。片手に百個は持てそうなくらい軽くて踏めば潰れるほどにやわらかい代物だったわけだし。
「昨日、あれからすぐ帰ったんだけど、途中で買ったコロッケがめちゃくちゃ旨かったんだよ」
「へー、コロッケ。お肉屋さんとか?」
「そそ。
「下海って……じゃあ村井さんところでしょ? そのコロッケ、あたしの方がたくさん食べてるから」
「食い意地張ってるってことか」
「な!? そういうことじゃないじゃん! あたしあの近く住んでんの! だから小さい頃からけっこう、村井のお姉さんにはお肉とかコロッケとか、貰ってたってことっ。もう」
たまに見かけるから神辺さんが下海駅利用者とは知っていたけど、自宅が近辺とは知らなかったし、当然コロッケだか精肉店だか商店街だかの常連とも知らなかった。
ムライ精肉店にお姉さんがいるというのもそうだ。実のところ数度、買い物したことがあるが、俺たちが生まれる前ならお姉さん、な店員さんしか見たことがない。
「そういう木村は食べなさすぎなんじゃない? バカみたいに食べる奴も見てて胃凭れするけど、やっぱ男子はある程度、食が太い方がいいよ」
「それはただの神辺さんの好みだと思うけどな。てかよく知ってるな、俺の食の細さなんて」
「先週、清川……や杉谷たちとそんな話してたじゃん。教室で」
「あー、そういえば。平田はいつも大盛だよなって話からそんな流れがあったわ、たしかに」
中間試験に疲れて云々がどうのこうので、自席のあたりでそんな他愛ない雑談があった。ほんと、なにがどう転んでメシの話になったんだっけな。
「でしょ? いつも小盛の木村君」
君付けなんて平田の真似事をしてみせる神辺さんと共に目的地に到着し、それぞれに自分の席へと分かれていく。
神辺さんは近場の清川やらとも「おはよう」を交換しつつ、だ。大野さんとは互いの両手を打ち鳴らしての「「おはよー!」」の二重唱で、聞き馴染みのない単語を並べて顔を綻ばせている。たぶんなんか、化粧品だか服飾。横文字を浴びせられたおじいちゃんの気持ちは、意外と身近に理解のチャンスがあるらしい。
「おはよう木村君」
「おはよう三峰。それやめろな」
俺も近くにいた三峰に声を掛けられるわけだが。
普段はしない君呼びが心擽るギャップになるのは女の子の特権なんだぞ。
机(清川の)に腕組んで顎を乗せ、男にしては艶やかすぎる長めの黒髪を肩に流していると、三峰はパッと見、本当に女子に見間違えそうになる。
「軽いジョークだろ。ところで明日テスト返ってくるじゃん? 点数で勝負しようぜ」
「勝負?」
「って、進藤が言ってた」
そう言って三峰が指差す先で、進藤は大野さんたちと歓談中のようだ。
「勝負ねぇ……勝ったらなにがあるんだ?」
「別に大したことはないって。学食一食。合計、五教科のな、五教科の点数の合計で勝負して、下位半分の連中が上位半分の人たちの学食を一食分負担って単純な話。人数が奇数だったら真ん中の奴は勝ち負けなしな」
「乗った」
「そうこなくちゃなっ」
ほとんど確定で一食分の食費が浮く提案を受けない人間がいるだろうか。誰にもはっきりと言ったことはないが、俺はこう見えて学年有数の頭脳の持ち主なのだ、たぶん。今んとこ自称、てか称してすらない自己評価でしかないけど。
「自信ありって顔してんな」
「勝ち確ってレベルだ。つか三峰もやるのか? おまえ数学、ヤバいって言ってたのに」
「それはそれ。楽しそうだからいいんだよ、負けても数百円だしな」
「ほんとにいいのか? 杉谷や御堂も参加するらしいけど」
清川からの追加情報に三峰が目を瞬かせる。
「聞いてねぇけど!? いやいやいやあいつらはダメだろっ。杉谷めっちゃ頭いいし、御堂さんなんかおまえあれ、新入生代表ってあれだろ? 基本、入試の一番良かった奴がやんだろ? じゃあ……ダメじゃん」
指折り参加者らしき名前を呟いては、どうやら自分の順位を推定しているらしい。情けないぞ三峰。男ならドンと構えておけ。
「木村は余裕そうだな」
「まぁなぁ。清川だってそうじゃん。おーい三峰ー、予鈴鳴ったぞー」
両手の指を折ったり広げたり、真顔の三峰は「おう」とだけ返してゆっくりと去っていった。
「で、これって、進藤が言い出したことなのか?」
「進藤と大野らしい。俺が知る限りだと、俺、おまえ、三峰だろ、で杉谷と御堂、それと北見か。この六人に進藤、大野だから、全部で八人だな。思ったより大人数だな」
「御堂さんがこういうのに参加するのは、ちょっと意外だよな」
「そうか? あれで結構、ノリがいいというか……腹の内はわかんないもんだけど」
学級委員同士として、いろいろ見えているものもあるのかね。たしかに球技大会関連のあれこれだったり、優等生一辺倒ってわけじゃなさそうではある。
相田さんと談笑する御堂さん。
ただでさえ近寄りがたい雰囲気を纏いがちな相田さんに、御堂さんも加わると、それはもうある種線引きの様な空気感と言っていいだろう。金と黒。引っ込み思案とクラスの中心。
御堂さんがいい人なのは間違いないが……。
目が合う程度のことに、微笑み返すような人間を、いまいち信用できないのは俺の性根の問題な気もする。
○
五限目が移動教室だったので自クラスに戻る途中、御堂さんが見覚えのない女子と話しているところを通りがかった。他のクラスの、場所と様子的に同学年の人のようだ。
顔の広い御堂さんだし、たまに見る光景だ。相手はころころ、男女どころか学年も問わず違うけど。
「それにしてもよかったね、今日は練習参加できそうで」
「おいおい平田、レイラちゃんの配信がなくなったことをよかったと言われちゃあ、黙っていられないぞ?」
「めんどくさいとこでた。ごめんごめん」
俺も平田も芸術に興味がない。選択授業って半分は気分転換みたいなものだよね。
一足先に美術室を出て行った御堂さんに、俺と平田が追いついた形だ。というか今もう、追い越した。
「でもほんとに、この前の土曜なんか、やっぱり不満はありそうだったから。一応、カジュアルベースのチームのはずなんだけどなぁ。中々うまくいかないね」
それは平田の本心であろうと思う。楽しくやろうと集まったのに、下手に実力者が集まったせいで、意識の擦れ違いが起きかけている。その中心が自分なのだと、平田自身はわかっているのだろうか。
「みんなそれぞれ、やりたいレベルって違うからなぁ。そこらへんを上手く仕切るのがリーダーってやつでしょ。よろしく頼むわ」
「投げないでよ。木村君のこと頼りにしてるんだから。……あと、うん、いろいろ負担だよね、それはごめん」
「あいつらほんと、口悪いもんな」
「ごめんってば。悪い人たちじゃないんだよ」
ゲーマーは口が悪い、とまで言うつもりはないけれど、間口の広さに比例して、いろんな人がいるのも事実だ。
もちろん平田のように一切の罵詈も雑言も吐かず、真摯に取り組むのが理想で、そういう人も多いのだろうけど。
実際問題、白熱するほど、語気は強くなるもので、それはもうそういうものとして現状、流すしかないことなのだと思う。
流しちゃいけないのは、そうなる理由の方。
近いうち、はっきりとさせないといけないだろう。平田のためにも、俺のためにも。
「練習、21時からだよな?」
「うん。じゃああとで」
教材は教室後ろのロッカーに突っ込み、自席の椅子を引くタイミングで清川に声を掛けられた。
「なぁ木村、昨日……なんかあったか?」
「なんかってなんだよ」
ふっと口角が上がる。
「いつだって新鮮で代わり映えする毎日を送ってるけど?」
腰を下ろすのは横向きに。
「茶化しやがって」
「いや、だってほんとなんかってなんだよ。昨日は……部活が休みになったから図書室行ったな。球技大会に向けて審判のやり方載ってる本とか見てたんだけど、いやぁ、意外と図書室使う奴っているもんなんだな。びっくりしたわ」
「そんで?」
「それだけ」
「んだよ……いいや。ほれ前向け前。変なこと訊いてわるかったな」
邪険に手で払うなんて酷いじゃないか。
「美術さぁ、俺、絵の才能ないっぽいんだけどどうしたらいい?」
「知らねぇ、クソどうでもいい。練習すりゃいいんじゃねぇの」
「ちなみにこんな感じ」
そう言って見せるのはついさっき、授業終わりにスマホで撮影した線画だ。もちろん俺作の。
「……ピカソ?」
「ピカソに失礼だろ」
自分で言うけど、稀代の大画家を引き合いに出すにはあまりに失礼である(そして俺もたぶん清川も、ピカソが鉛筆画を残しているのかどうかすら知らない。本当に失礼な
「誰だと思う?」
「宇宙人の権田さんだろ?」
「誰だよ。これな、御堂さん」
「ふはっ、どこがだよ。ぜってーわかんねー。おまえこれ真面目に描いたのか?」
「マジもマジ大マジ。描いてる時はけっこういい感じとか思ってたんだけど、いざ本人に見せたらめちゃくちゃ渋い顔された。そんで見直したら……うーん、我ながらひどい。逆に名画ってことになんねぇかな」
「自分で言ってたろ、ピカソに失礼だって」
「だよなー」
どうでもいい会話だ。何の益体もない。そういうものを積み重ねていくのが友情ってやつでしょう。
「木村君。それ、他の人に見せないでねって言ったよね?」
とか思っていたらご本人様の登場である。
「まあまあ。描いたのは俺なんだし。モデルの良さを全く活かせなかった俺が悪いだけだから別にいいだろ」
「いやなの。なんか……恥ずかしいでしょ、自分をモデルにした絵ってだけで」
「そうか? 気にし過ぎなんだよ。そだ、丁度いいから御堂さんが描いたやつも見せていいか?」
「なんでそっちは許可取るの……」
「そりゃ御堂さんが描いたやつだからな」
「分かんないなぁ」
分かり合えないみたいだなぁ。
「そんで、見せていいのか?」
「駄目。そっちももう駄目。清川君もそんな見ないで」
「これ見て御堂だと分かる奴はいないと思うぞ」
「そういう問題じゃないのっ。もう、二人とも。だいたい、清川君はもう知ってるでしょ」
サッと手を翳してスマホ画面を隠すほど、本気で嫌というなら、流石に申し訳ないから引っ込めるけど。
「そんな気にしないでもいいと思うけどな」
「私は気にするって言ってるの。やなこと、しないでよ」
「わかったよ。ごめん」
消して、とは言わないんだよな。俺が俺の絵のあまりの下手くそっぷりに堪らずスマホを取り出した時も、ついでに撮っていいかと御堂さんの前のキャンバスにカメラを向けた時も、否やは唱えなかった。
「そういえば御堂さんも、中間の点数勝負に参加するんだって?」
ストラップが引っ掛からないようにスマホを制服のポケットに押し込んで、話題は転換させてもらう。
どんなアンテナで俺と清川の雑談にやって来たのか知らないが、すぐに立ち去ることもないなら、暇ではあるはず。
「え、うん。誘われたから。……自分で言うのもなんだけど、私が参加していいのかなとは、今もちょっと思うけど」
そりゃそうだ。どう考えても学力トップ層。負け筋がない。
テスト前に約束するなら努力の起爆剤にもなろうし、番が狂うこともあるかもしれないが、終わった後というんじゃ確定してる未来が降ってくるのを待つだけだ。
ま、かかってるものがものだけに、勝敗ではないところに本当の目的があるんだろうが。
「いいんじゃないか? 御堂さんが勉強できるのなんてみんなわかってることだし。ところで俺もけっこう、自信あるんだ、テスト。勉強。なぁ、個人的に勝負吹っ掛けていいか?」
「どういうこと?」
「ルールは一緒だ。五教科の合計点。同点は……そっちの勝ちでいい」
「えと、いいけど、勝った負けたーって、それだけ?」
「いやいやそれじゃつまんないだろ。もちろん賭けてもらう。受けてくれるか?」
「そんなの、何を賭けるか次第だけど……」
なるほどたしかに、純度100%の優等生なんてつまんない奴じゃないらしい。
「俺が勝ったら、一日付き合ってもらう。朝から晩までとは言わないけど、少なくとも半日くらいは。御堂さんが勝ったら……は、好きに考えといてくれ」
「……へー……そう……それは、今回の中間試験でなきゃいけない?」
「期末でもそのあとでもいい。強いて言えば一年の内にだな。早ければ早いほど助かる」
「わかった。それなら、期末試験で。次の、一学期の期末試験でならしてあげる、その勝負」
「いいね、よろしく」
楽しみが一つ増えて嬉しく思う。あとは勝つだけだ。
「すまん、えーと……」
声に振り返ると、清川がいまだかつてないほど困惑した表情で言葉を探していた。口を開いたり閉じたり、目もどこか彷徨いがちのように見える。
「どうした?」
「いや、どうしたじゃねぇよ……なんつーか、くそ、なんなんだ……なんで……なんで今回じゃなくて、期末なんだ?」
言ってから頭抱えて「そうじゃねぇ」と一人ごちている。なんだこの面白野郎。
「絶対に負けたくないから。今回のテストじゃ……もしかして木村君だけすごく勉強してたりするかもしれないからね」
「言ってくれるな。そういう小細工はたまにしかしないよ」
「たまにするんじゃん」
御堂さんはちらりと時計を確認する。
「じゃあ、木村君、期末試験は……期末試験の後はよろしく。何してもらうか、考えておくね」
「おう。予定日決まったら連絡する。たぶん数日中には決められると思う。あぁ、もし今時点で絶対に無理って日がわかってるなら、先に教えてくれると助かる。そこは外すから」
「ふふっ……教える必要なんてないでしょ?」
「なんだ、案外と暇人なんだな、御堂さんも」
笑顔で去っていく御堂さんは笑顔で見送って、俺も次の授業の準備をする。
さて、期末試験後の休日のいずれかに都合をつけてくれるよう、頼んでおかないといけない。
完全に思い付きではあるが、約束を一つ取り付けられてよかった。
六限目に向けて教科書を机に並べたあとに、スマホでまずは七月下旬の七曜を確認する、のだが、背後から「急すぎんだろ……ガチか……?」ってぶつぶつと若干怖いな。
「なんなんだよ清川。腹でも痛いのか?」
などと思ってはいないが、様子のおかしい人にはそう訊ねるのがマナーなんだ。
「おまえはなんでそんな普通なんだよ……意味わかんねぇよ……」
こっちの台詞だ、というのはチャイムが鳴ったから吞み込んで前を向く。
勝つだけ、が実際はそんな簡単なことじゃないだろうから、まずは授業をしっかり聞かないとな。
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