ep5 ゲームスタート
【第一回イベント概要】
浮遊島サバイバル!奪い合う神秘!
・10か所の区分けされたエリアが時間経過とともに落下していきます。
・プレイヤーはおよそ100人ずつ各エリアへと振り分けられます。
・落下、又はキルされたプレイヤーは脱落となり、キル数及び生存時間からポイントを与えられます。
・エリアが落下する5分前にはアナウンスがあります。
・残りの人数が10人を切った場合、5分後に中心のエリアを残して全てのエリアが落下します。
目を開けると、そこは生い茂った森の中だった。
「さて……ここはエリアJ。ちょうど10番目のエリアか。」
マップウィンドウを閉じて辺りを見回していく。
「こんな森の中じゃ不利だな……とりあえず中心に向かってみるか。」
見晴らしのいい場所の方が安全なはずだ。
物陰から近接武器を携えた相手が来れば流石に躱しきれないかもしれない。
「いや、近接武器を恐れる理由は無いか。」
RABK3になった自分を一瞬で倒せるような相手がいるとも思えない。
それよりもむしろ……。
「マジックガンナーの方がやばいか。」
正直、この反動が馬鹿みたいに酷い銃をまともに扱える人間がそう居るとも思えない。
だが、チャージショットによる一撃に“インパクト”を乗せた一撃は【罪人】インセールすら一撃で倒しきれる強力な一撃だ。
そんなものを物陰から撃たれたら間違いなくキルされてしまう。
「RANK3で狙撃方面に特化したカスタマイズをしていればワンチャンあるか?」
そんなことをされれば一たまりもないだろう。
「まぁ……つまりお前たちは怖くないってわけだ?」
――ガウン!ガウン!ガウン!ガウン!ガウン!ガウン!
「なっ!」「どうして!?」
木の影、葉と葉の間やそこかしこからプレイヤーが現れていく。
全員が全員武器を構えて一矢報いるために飛び出してくる。
しかしその体はすでにポリゴンとなって消え始めていた。
「そんなに目を向けてちゃ駄目だぜ?」
「な……ぜぇ……?」
「目ってのは肌と違って光をよく反射するんだよ。狙いを付けるなら薄目で睨みつけるようにするんだな。」
「ふざっけんなチート野郎……。」
リロードしながら彼らの断末魔を一瞥するとスタスタと立ち去る。
――ガウン!
時折大きな銃声が響く。
その音の一つ一つがこのエリアのプレイヤーの脱落を教えているようだった。
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