ep3 大会の準備はサクッとこなす

涼しい空気に満ちている。


「マイナスイオンたっぷり!なのにどうして誰もここをレベリングに使用しないのでしょうかぁ?」


なんなら足元には常に水が流れ、少し派手目に音を立てれば雑魚敵が集まってくるレベリングとしては最高の環境だと言うのに!


「答えは当然“下水道きったねぇ”からですねぇ!」


レベリング目的の下水道ダンジョン無限リピート作戦は順調に進んでいた。


――ガウン!ガウン!ガウン!ガウン!ガウン!ガウン!


派手な発射音で雑魚を集めて倒し、ボスは開幕シックスシェルの炸裂弾を使って瞬殺。

入口へ向かってもう一度繰り返すという作業もかなり効率化されてきた。

最早どこで音を鳴らせば雑魚が大量に集まってくるか感覚的に覚えてしまったほどだ。


「あーだりぃ……レベリングで狩場独占できるのはいいけどやっぱ陰気クセェよなぁ。」


とはいえ、すでに本日14週目。

ドロップ品もかなり溜まってきている。


「PVP大会があと1日で俺のレベルが19……ここだとレベリングの邪魔こそ無いが効率は悪いか?」


とはいっても狩場を変えるのはよくない。

他のプレイヤーの配信を見る限り、レベル20に到達できるのも数人と言ったところだろう。


「まぁ大体こういうゲームってのはレベル10刻みにガッツリ強化来るだろ。」


そう言い聞かせるように何周しただろうか。

とうとう15週目を終えたそのときだった。


「おっ!20なったな!」


【アバターレベルが20に到達しました。】


【ウェポンチューンアップが解放されました!】


【RANK UP!】


【RANKが3になりました。】


「ウェポンチューンアップ?」


ウィンドウが音を立てて展開する。

そのウィンドウには現在のマジックガンナー、銃の姿が映されていた。


「なるほど、銃の大きさで威力、シリンダーの形状でリロード速度や総弾数……いろいろ改造できるのか。」


とにかくまずは無駄にデカい銃身を小さくする。

威力こそ落ちたが取り回しが楽になった。

これでもS&WM500をはるかに超える大きさだ。片手撃ちするようなサイズの銃じゃない。

人間の下腕ほどのサイズの銃身。チャンバーであるシリンダーは6発装填のまま、アイアンサイトやグリップを自分用にチューニングしていって完成だ。


「それじゃあこんなところで大会準備は十分だな。」




NAME :ショコレータ・ショコランティエ

WEPON :マジックガンナー=チューンアップ

RANK :3

POWER :300/300

LEVEL :20


STR:195

VIT:100

DEX:100

AGI:100

LUK:100

振り分け可能なステータスポイント:0


Aスキルスロット

【ストンプ】

【ガンスリンガー=ピアッシング】

【ガンスリンガー=シックスシェル】

Pスキルスロット

【ガンスリンガースタイル=シックスボルト】

【】

【】

EQUIP

・白銀茨のエンゲージリング




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