ep5 ランクとレベル
巨大なリボルバーを手に取ったショコレータは数度、試し撃ちを繰り返す。
「……片手撃ちだと反動がきついな。腕が痺れるし狙いもぶれる。」
「色はどうするの?自由に変えていいよ!」
絵の具のようなものを指さしてマキナが言うので、銃身を黒く塗る。
「光の反射をできる限り減らしたいからな。もうちょいマットブラック的な感じにならないのか?」
マキナが指さす場所にはまた別の画材があった。
クレヨンのような姿のそれで色を塗っていくと、あまり光を反射しない黒で銃身を染めることができた。
「こんなもんだな。」
「それじゃあ最後に“強くなるにはどうすればいいか!”を教えるね!」
マキナはボゥンと言う音とともにウィンドウを開く。
「この世界で強くなるには“ランク”を上げるか“レベル”を上げればいいよ!」
そう言って指さしているのは恐らくショコレータの現在のステータス。
NAME :ショコレータ・ショコランティエ
WEPON :マジックガンナー
RANK :1
POWER :100/100
LEVEL :1
STR:5
VIT:5
DEX:5
AGI:5
LUK:5
Aスキルスロット
【インパクト】
【】
【】
Pスキルスロット
【】
【】
【】
EQUIP
・無し
その表示を見ながらマキナの説明を聞く。
「まずランクを上げるとPOWERの最大値と回復速度が上がるよ!」
「そのPOWERって言うのは?」
「フフン!おにーさんにもわかるように言うならHPとMPだよ!POWERを使ってスキルを撃てるんだけど、敵に攻撃されるとPOWERが減っちゃうから気を付けないとすぐガス欠になって負けちゃうんだ!」
他のゲームで言うところの体力と、スキルを使用するのに使うMPがが同じ?
「まて、つまりPOWERが0になった瞬間ゲームオーバーってことか?」
「そうだよ!POWERが0になったら最大値まで回復するだけの時間が経たないと動けない、攻撃できないってことだからゲームオーバーだよ!」
「……ん?それならもし、POWERが0になるような攻撃を受けても一度は耐えるってことか?」
「フフン!卑怯な事ばっかり!でも残念でした!POWERはたしかに敵の攻撃を受け止めるけど、その攻撃でピッタリPOWERが0にならない限り貫通してそのままゲームオーバーだよ!」
「あぁ、ってことは0になって動けないって言うのはスキルの使用によって0になったときって言うのが正しいのか。」
「大体の場合はね!でも毒とか色々……例外はあるよ!」
スキルの使用にも、敵の攻撃を受けるのにもつかうPOWERを上げるのは最優先だな。
そう思っているとマキナはさらに説明に移った。
「それじゃあ次にレベルとステータスについてだよ!」
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