第2話 凌辱(その④)
「どれどれ、もういいでしょう」
奴は、女子高生の口からおのれの赤黒いものを引きぬいた。唾液が驚くほど長く、だらんと糸を引いて垂れさがった。彼女を立ちあがらせると乱暴に後ろを向かせ、ざらざらしたビル壁に両手をつかせた。スカートをまくりあげ、生白い尻をさらけださせた。白い下着をずらした隙間から、反りかえったものを突きいれた。
「!」
女子高生は呻き声をあげた。眉間にしわをよせ、唇を噛みしめていた。処女ではなかったようだった。奴が腰を動かしはじめると、パン、パン、と肉どうしのぶつかる音が響きだした。それにつれて、女子高生の口からも声が漏れだしてきた。
「おっと失礼。ボクばかり愉しんでしまって。沢渡サンもどうぞ」
女子高生に突きいれた体勢で、奴は俺の方へと向きを変えた。AVでよく見る、いわゆる立ちバックでつながったまま、ゆっくりと近づいてきた。
「さぁ、サービスしてあげなさい」
女子高生は、俺のジーンズのベルトに小づくりの手をかけた。
欲望と倫理の狭間で、身動きが取れなくなっていた。膨らんで、はちきれそうだった。口中に唾がたまっていた。ゴクリと、それを呑みこんだ。
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