メスガキ船長
メスガキ王に俺はなる!
すまん、言ってみたかっただけだ。
◆
「とりかじいっぱい! ヨーソロー!!」
「「「アイアイサーッ!!」」」
メスガキ船長の合図に従い、俺達男衆は昔ながらの船にたくさん取り付けられたオール――ってか、櫓?――を力いっぱいこぐ。
だが、船は思うように方向転換できない。
「なんだなんだぁ!? そんなんで精一杯かぁ!? それでも○玉ついてんのかぁ!?」
「「「アイアイサーッ!!」」」
上半身裸の男達から汗がほとばしる。メスガキ船長はムチを取り出すと、手でパンパン鳴らしながら俺達の仕事振りを確認しにきた。
そして、息を切らして遅れている男に歩みより、メスガキ船長は当然のようにムチをふるった。
バチン!
「あふん!♪」
「ははっ! まだまだ余裕じゃねぇか! オラ! 雑魚が! 気合いを注入してやる!!」
バチンバチンバチン!
「ありがとうございます! ありがとうございます!」
ムチで打たれ続ける男は涙ながらに歓喜した。
ブラックだけどアットホームな職場です。
離職率は異常に低い。
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