第16話 「ダヴィデに必要な備えとは?」
「少年ダヴィデよ!
敵将ゴリアテと戦いたい!と本気で願っているかのか?」
「サウジ王様!
私は、本気です!!
私の勇気に嘘偽りはございません!
どうか敵将ゴリアテと戦う許可を与えて下さい!」
「・・・・・
分かった!お前の心意気を受け止め
アブラハ族の代表戦士として、戦いに出る事を許可を与えよう!
戦いの前に準備すべき物はあるか?
ダヴィデよ!お前は何を求める?」
「サウジ王様!
私は、何も求めてはおりません・・名誉も報酬も必要はありません!
私は、ただ・・起源の主の名を冒涜したゴリアテの首さえ手に入れば・・
それで十分でございます!あと預言者サムル様からの祈祷をお願い致します!」
「ダヴィデよ!
お前は欲が少ないのだな・・・
必要な物は、部下に揃えさせる事にしよう!」
サウジ王は、ダヴィデの戦いの為に、武器と装具を与えるように命じた
◆
「ダヴィデに欲が無いとは・・何を言っているのだ?
サウジ王よ!あなたは自分が欲深い王であるから
一族全てがあなたと同様の感覚だと思ってはならない!
さぁ!あとの事は私に任せておきなさい!
預言者として、夢見の一族セツラの力を借りて
ダヴィデの為に、勝利の角笛を吹き鳴らし、全知全能なる神の御加護があるように
私は祈らなければならない!」
「戦いの前の祈りは、
預言者サムル様だけでは不十分だという事ですか?」
「サウジ王よ!
夢見の一族の力を侮ってはならない!
セツラは、ダヴィデと同様に、起源の主の力を色濃く受け継ぐ類まみれな才女なのだから!」
◆
サウジ王は、ひとり戦況を見守りる為、小高い丘の上に立っていた
「夢見の少女が才女だって?
そのような優れた器なら、戦いの後は、私が必ず召しかかえてみせる!
そして私の事を侮っている大臣や12部族長・・預言者サムル様・・見返してみせる!必ず私の時代を築いてみせる!!
ダヴィデなど・・死んでも構わないわ!!!」
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