第15話 「預言者サムルの後悔・・」
サウジ王は、自身に勇気が湧かず、預言者サムルからも
戦場に出る事を認められなかった事を、未だに引きずっており・・・
さらに猛将ゴリアテの前に、千人隊長であるガルルが瞬殺される光景を見て
この戦いは終わった・・と敗北を意識していた。
さらに少年ダヴィデが勇気を示し、「戦いたい!」と意思表示をし、預言者サムルからもダヴィデを推薦するような発言を聞いた事で、追いつめられ、逃げ出したい気持ちで一杯であった。
「私はどうすれば良いのだ・・・
預言者サムル様がおっしゃる通り、少年ダヴィデを戦いに出すべきだろうか?
しかし・・・彼が負けでもしたら、、我が軍の戦意は完全に消失し、、
完全なる敗北にきし、、ペリシテ国の奴隷として苦役に服さなければならなくなるだろう!
また万が一に勝利を治めたとしたら、アブラハ国民は、王である私を退け
少年ダヴィデを王位に付かせたい!言い出すに違いない・・
それでも決して、あのような少年に王位をくれてやる訳にはいかないがな!!!
預言者サムルは、サウジ王の不穏な態度を察していた・・
ダヴィデに対して、励ます事をせず、戦いに出るべきではない!と彼を諫める事もしない様子を見て・・これ程までに決断力のない王だったのか?と預言者サムル自身が任命したアブラハ国初代王サウジへの信頼を失墜させていた。
また自身の預言者としての判断に間違いがあったと感じ、後悔の念に・・追い込まれそうになったが、事態が進展しない状況を打破すべく、再度サウジ王に進言した。
「サウジ王よ!少年ダヴィデに
猛将ゴリアテを倒すように命じなさい!
必ず勝利を治める事ができるから!!!」
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