第17話 「ゴリアテの侮り」

「サウジ王様!

このような武具と鎧は、私には必要ありません!

私はまだ、子供ですから!」


「ダヴィデよ!

お前は、羊飼いの恰好をしており、これから戦に出る装いとは言えぬ!

怪我をしたらどうするのだ?」


「サウジ王様!

私は、このままの恰好で、敵将ゴリアテと戦いたく思います!

何故なら、慣れない武具を身に付け、歩く事もままなりません・・

動きが悪く、私の少年であるが故の機敏さが消えてしまうでしょう!


どうかお願いです!

私は、このままのスタイルで戦いに臨ませて下さい!」


「分かった!

好きにするが良い・・」


ダヴィデは、預言者サムルの為に用意された天幕に入ると

そこに夢見の一族セツラと預言者サムルが立っており、

ペリシテ国との戦いに勝利できるように!祈りを捧げるのであった


すると天が動き・・ペリシテ軍の陣営に・・恐れの霊が降り立った・・



ゴリアテ自身は、少年ダヴィデが戦いに出る情報を聞き

大いに侮りの心が湧き、大笑いで、嘲笑すると・大声で叫んだ!


「俺は、舐められているのか?

羊飼いの少年が俺様と勝負だと?

アブラハ軍は、いよいよ焼きが回ってしまったようだ・・先程の戦いを見ていなかったのか?アブラハ軍の将軍を瞬殺したのだぞ!

俺を馬鹿にするのは、いい加減にしろ!!


よし勝負は受けてやる!

しかし俺様が勝ったらお前達は、ペリシテ国の奴隷となるのだ!!」



「ゴリアテ将軍の嘲笑いは・・もっともだ・・

今からでも少年ダヴィデを戦わせるのを辞めさせられないか?

ダヴィデが負けたら・・我々一族の命運は尽きるのだぞ!


しかし・・・預言者サムル様の命令は絶対だ!!

仕方がない・・ダヴィデの戦いを見守る事としよう!!」


「サウジ王様!

預言者サムル様と夢見の一族セツラの祈りが終わったようです!」


「分かった!

私の前に連れてきなさい!!」

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