第17話 「ゴリアテの侮り」
「サウジ王様!
このような武具と鎧は、私には必要ありません!
私はまだ、子供ですから!」
「ダヴィデよ!
お前は、羊飼いの恰好をしており、これから戦に出る装いとは言えぬ!
怪我をしたらどうするのだ?」
「サウジ王様!
私は、このままの恰好で、敵将ゴリアテと戦いたく思います!
何故なら、慣れない武具を身に付け、歩く事もままなりません・・
動きが悪く、私の少年であるが故の機敏さが消えてしまうでしょう!
どうかお願いです!
私は、このままのスタイルで戦いに臨ませて下さい!」
「分かった!
好きにするが良い・・」
ダヴィデは、預言者サムルの為に用意された天幕に入ると
そこに夢見の一族セツラと預言者サムルが立っており、
ペリシテ国との戦いに勝利できるように!祈りを捧げるのであった
すると天が動き・・ペリシテ軍の陣営に・・恐れの霊が降り立った・・
◆
ゴリアテ自身は、少年ダヴィデが戦いに出る情報を聞き
大いに侮りの心が湧き、大笑いで、嘲笑すると・大声で叫んだ!
「俺は、舐められているのか?
羊飼いの少年が俺様と勝負だと?
アブラハ軍は、いよいよ焼きが回ってしまったようだ・・先程の戦いを見ていなかったのか?アブラハ軍の将軍を瞬殺したのだぞ!
俺を馬鹿にするのは、いい加減にしろ!!
よし勝負は受けてやる!
しかし俺様が勝ったらお前達は、ペリシテ国の奴隷となるのだ!!」
◆
「ゴリアテ将軍の嘲笑いは・・もっともだ・・
今からでも少年ダヴィデを戦わせるのを辞めさせられないか?
ダヴィデが負けたら・・我々一族の命運は尽きるのだぞ!
しかし・・・預言者サムル様の命令は絶対だ!!
仕方がない・・ダヴィデの戦いを見守る事としよう!!」
「サウジ王様!
預言者サムル様と夢見の一族セツラの祈りが終わったようです!」
「分かった!
私の前に連れてきなさい!!」
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