わたしと母の交換日記

第18話交換日記のすばらしさ

　交換日記の素晴らしいところはまず情報がお互いに共有でき、理解し合える点にある。

　普段お互いが知らないことも日記を通じて、知ることができるので、いい情報伝達ツールである。

　相手が知らない情報や知識を文字で見ることで、目で見て、読んで理解することができる。

　ただ目で読むのではなく、言葉に出して読むいわゆる音読というのも頭に情報がインプットされやすいとされている。

　何気ない本や雑誌も黙読するのもいいが、声に出して読む音読でも理解力を高めることができる。

　人間は言葉を声に出して、相手に情報や伝達事項を発信する。

　日記は文字で表現して、その場の情報やその時の思い出などを残す。

　言葉一つ一つに感情がこもっているので、相手によって受け止め方が異なる。

　多種多様な人がいて、みんな違う考え方を持っていて、個性がある。

　その個性を生かすのもなくすのも人間ならではの性である。

　交換日記は誰とやってもいいし、どんな相手だろうが構わない。

　それが家族であろうが、知人や恋人であろうが、意思が通じ合えば、どんなことだって分かり合えるし、共感し合える。

　表現が違うのもまた、一種の個性や感性であるので、それはそれでいい。

　相手によって話し方が違うように日記も人によって伝え方が異なるのは当然である。

　それを無碍にしたり、貶めたりするのはよくない。

　以上で交換日記のすばらしさに関してはおしまいである。