(三)-2

 ともかく残された上院議員に声を掛けてすぐに退避するよう促した。それには同意したが、背中にいるSSが重くて動き出せないでいた。

 ティムとアレンはまだ意識のあるSSの体を少し持ち上げた。議員は素早くそこから抜け出し、演台から降りた。

 そのときだった。無線で「犯人制圧」との無線が入った。狙撃手を排除したか、逮捕したか。

 ティムとアレンはその無線を聞いて少し安心した。

 続けて無線が鳴っていた。

「全チームへ。犯人確保、海兵隊が犯人の引き渡しを要求中。なお、犯人は三〇~四〇代の白人男性」


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る