(一)-6
アレンはクローゼットから、ティムはベッドから探し始めた。
ティムはベッドの布団やマットレスを持ち上げてその下や隙間を見て隠されているものがないか、確認していった。
「ここもハズレか」
クローゼットの中のハンガーに掛かった服を左右にかき分けて奥に何か隠していないか調べているアレンが言った。
ティムは「恐らくな」と返事しながら、次にデスクの周囲を探した。学生らしく本が何冊も置かれていた。その中にはマクロ経済学やミクロ経済学、財政学、経営学といった講義のテキストの他に、天安門事件に関する著作が数冊置かれていた。
(続く)
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