第23話ごはん

 レベルが上がるごとに何か自分へのご褒美を与えようと思った。自分に甘いのかもしれないけど鞭は嫌いだ。

 ケーキだな。地球ではそろそろクリスマスだし。

 写真スキルで撮った写真の中からケーキを選び出す。

 モンブランうまいよな。モンブランを物質化して食べる。

「美味いな。だが一種類しか写真を撮っていないからモンブランも一種類だけか……これをずっと食べていたらおいしいけど飽きてしまう。また地球に戻ってケーキの写真を、いやケーキだけでなく、名店の食べ物を写真を撮りまくっておいしい食べ物に囲まれて生きていきたいな」

 夢は膨らむばかりだ。

 ケーキ一つを食べて、コーヒーを飲んで、くつろいでいたがモンスターは一向に現れない。

 モンスターを誘い出すスキル、あるいはモンスター探索スキルってのも必要かな。すぐに創作スキルでそれを作った。

 モンスター創作スキルを使って近場のモンスターを探す。

 モンスターがいる場所が頭の中の地図に記された。

「よし、行ってみよう」

 俺はその方向へと歩いた。

 歩いてその場所へと近づくと、確かにそこには遠くからだが何か生き物らしきものがいるのが分かった。

 望遠スキルを作ろう。そして作って目が望遠になるスキルで見てみると、そこには得体のしれない人間っぽい生き物が。いやこれはファンタジーとかで出てくるゴブリンそっくりだ。そして鑑定スキルで調べるとゴブリンと表示された。

「ゴブリンって実際にいたんだな。違う世界だけど」

 俺はどうやってゴブリンを倒すか考えた。

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