第3話森にすむ男

 森に仙人が住んでいた。仙人はダジャレが昔から好きでつい閃いたダジャレが仙人が千人いるという物だった。

 仙人は行動力がある男で、どうすれば仙人を千人作れるか考えた。

「やっぱり金じゃのう」

 仙人の結論はそれだった。

 仙人は仙人でありながら、動画制作を一から初めてついにSNSデビューを果たした。仙人系ユーチューバ―である。というか仙人ユーチューバ―である。

 瞬く間に拡散された動画は仙人のありのままの日常を暴露する暴露系仙人でもあった。

 広告収入が入り始め、やがて仙人は仙人を募集するようになった。

「お金をあげるから仙人にならんか。ただし本物の仙人じゃ。金だけもらいに来るのはだめ」

 いろいろと制約をかけたり、念書や契約書にサインをさせて仙人はどんどんと誕生していった。

 そして仙人が千人に達したその時、暴露系仙人は満足して安らかに永遠の眠りについた。

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