第8話お見舞い

「ん、もう朝か美智子さんはまだ寝てるか先に朝ご飯作っとくか」

僕はさっきまで寝ぼけていたせいで冷静に状況を理解出来なかったのだろう頭が冴えた今だと昨日の夜は相当凄かったなと顔が赤くなりそのまま少しの間硬直してしまった。

「考えても仕方ない過ぎたことだ気にしない気にしない」

朝ご飯はご飯と目玉焼きと味噌汁ぐらいでいいかな?

好みが分かってない状況で作るのは少し怖いが起きたときにもう作ってあるというのはやられた側は嬉しいものなので作って置くことにした。

「うしこんなもんで良いかさてさてまだ起きてない寝ぼすけさんを起こしますか、おーい起きろ〜」

「うーんあれ和重君どうしたの?」

「どうしたの?じゃなくて朝ご飯作ったから早く顔洗って席につきなさい!」

「はーい」

ほんとは美智子の寝顔をずっと眺めていたかったのだがバレた時は流石に逃げられなさそうだから起こすことにした。

「「頂きます」」

「どう?」

「ん!美味しい!」

「まじ?それは良かった美味しくないって言われたらどうしようかと思っちゃった」

「昨日思ったんだけど皿洗いとかやってくれたじゃんあれ私が思うに料理経験とかない初心者が皿洗いとか多分怖くてやろうとしないと思うんだでも和重君は自分からやってくれたから料理経験があると思い信用してた」

「おおまじかやったね」

「そうだ言い忘れてたけど今日私妹のお見舞いに行こうと思ってるんだけど和重君もくる ?」

正直僕は行った方がいいのか迷ったがきっかけを作ってくれた恩人だったので僕はすぐに「いきます」

と答えた。

~病院~

ここにはもう来たく無かったけど恩人の為となれば仕方なかった。

「ここが妹がいる部屋だよ」

「へ、へー」

俺その同じ部屋で入院してたんだよな。まだ僕が病気ってことは隠して置いたほうがいいと思いまだ言ってないのでたまにボロが出そうになるときがある。

「久しぶり仁美」

といい開けたカーテンの向こう側には誰もいなかった。

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