最終話 日が昇らない世界

_____暗転。


 「どうやら……野望は止められたみたいダヨォ。」


 「どうやら、誰もいなくなったみたいだね~。」


 二対一の闘いは相打ちに終わったようだ。

 今、この街には魔法少女はもう居ない。


_____


 アズール……否、


 かつて春の魔法少女として活躍していたヒーロー。

 今は、もう至って普通の女の子だ。


_____


 シスターエスタシオン


 ケアすると見せかけて四季魔法の力を奪い取っていた総ての黒幕。

 相打ちになった際、集めていた四季魔法力は総て失われたようだ。


_____


 白幕幻想……否、るるか。


 かつて冬の魔法少女として活躍していた。

 しかし、四季魔法の力を総て失い、同時に命も失った。


_____


 気がついたら光が差さない真っ暗な世界。

 残っているのは、1人の少女だけ。


 共に闘った仲間を失い、魔法少女としての力も失い、何も無くなった女の子だけ。


 「……これで」

 「これで良かったんダヨネ」

 「のみんな。」


 そう言いながら、アルダは三人のお墓にお花を供える。


 そして、アルダは真っ暗な世界に落ちていた一冊の本を閉じ、涙を浮かべる。


 「……おやすみ、みんな。」


 どうやら、この騒動全てが白昼夢だったように、今はもう何も無い。


_____おしまい。

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ファルス♡ソルシエール ノア @noa_zarusoba

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