第3話 忠告と白黒の敵たち
_____歌風雪節白幕幻想も加わり、これからもっと頑張っていこう!
「じゃあ、今日もパトロール行くヨォ。」
そう言い、アズール達は友光町の街中を歩く。
今日は珍しく、何もないようだ。
……と、思っていた。
「やぁ、そこの四季の魔法少女たちさん。」
白い服に空色の髪の少女が姿を現す。
その目付きは、かなり怪しいものだった。
「君たち、あの教会から離れるべきだよ。」
「そうしないと……」
「本当の絶望を味わうことになるから。」
「ああ、そうそう。」
「我はアンチテーゼスメラギ。まぁスメラギとでも呼んでくれ。」
その言葉に、一同は耳を疑った。
いつもケアしてくれてるシスターと離れる?どういう事だ?
そんな感情で一杯だった。
「さて……」
「我は忠告をしたし、これをプレゼントするよ。」
そう言い、スメラギはモノトーンを召喚した。
「はぁ!?」
「ちょっとちょっと、意味がわかりませんよ。」
「なんなわけ?明らか喧嘩売ってんじゃん。」
「これはこれは……ややこしくなってきたのぅ。」
_____
「とりあえず、ボク達でこのモノトーンを片付けよう。」
「そう、ですね。」
そう言い、彼女たちは変身しモノトーンと闘うことにした。
折角の休日だったはずなのに、ね。
_____
約一時間後。
「コットンキャンディードリーミング!」
「絶対零度紅蓮地獄」
ヘルプストと白幕幻想がトドメを指し、一同はお決まりのアレをする。
「はい、エルダ!」
これでひとまずは安心だろう。
_____
モノトーンは確かに倒したが、四人の頭の中は疑問で一杯だ。
「シスターさん……優しいひとなのにネェ…。」
「それなんですよね。なぜ私たちがシスターエスタシオンさんと離れなくては行けないのか……分かりませんね。」
「早い話、闇堕ちしろって話とか?」
「ううむ……真相は謎のままじゃ…。」
_____
「とりあえず、さ。」
「今はまた疲れが溜まってるだろうし、シスターにケアして貰おうカァ。」
そう言い、一同はシスターエスタシオンの元へと向かう。
『カランコロン』
いつも通り、なんの怪しさもなくシスターエスタシオンは歓迎してくれた。
「あら、また来てくれたの〜嬉しい!」
「今日は、ちょっと相談事があって…」
そう言い、アルダはスメラギに言われたことについて話をする。
_____
「…そう、かぁ…。」
シスターエスタシオンから返ってきたのは、何やら怪しげな返事だけだった。
「…人をあまり疑いたくないのですが」
「シスターさん、何か企んでいたり…しないですよね!ごめんなさい。」
「ううん、大丈夫…だよ。」
_____
四人がそれぞれ帰路に着く頃。
「なんか…裏のありそうなお返事だったネェ…。」
「…まさか、シスターさんが裏切ったりとか…。」
「それは無いでしょ。だってケアしてくれる優しいシスターだよ?」
「そうじゃのう…。」
_____この頃はまだ分かっていなかった。まさか、あんなことになるなんて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます